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イタリアの小学校の特徴を紹介。夏休みは3か月半

イタリアの小学校の特徴を紹介。夏休みは3か月半

 

 大分昔の話ですが「ろくさんさんで12年、〇〇がくしゅうづくえ♪」なんてコマーシャルがありました。要するに小学校6年間、中学校3年間、高校3年間という意味でしたが、イタリアではごうさんさん、つまり小学校5年間、中学校3年間、高校5年間。計算すると13年間になりますが、イタリアでは一足早く6歳で小学校生活が始まります。

 今回はイタリアの小学校の特徴について紹介します。

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特徴①イタリアの小学校にはおやつの時間がある

 私の息子が通っていた小学校はどんな感じかというと、月曜日から土曜日まで授業(1日の授業数、土曜休校はそれぞれ学校によって違います)があり、始業時間は朝8時からなのですが、なんと2時間目の後に「おやつの時間」がありました。

 イタリアの朝食は日本の朝食と違って、エスプレッソ、ミルク等の飲み物にクッキーやクロワッサンといった軽いもの、だからお腹が空くんでしょう、ピザやパニーノ、フルーツといったものを各々が家から持ってきて食べます。

 そしておやつで空腹を満たした後は、またお勉強タイム。残り3時間の授業を受けて午後1時に下校となります。ちなみに子供達の通っていた学校は給食なし。実はイタリア人の主人が通っていた当時はキッチンがあり、そこで給食が作られていたのですが、保護者の反対で給食廃止となったそうです。どうして廃止にしてしまったのでしょうか?個人的にとても残念です。

特徴②何を勉強するの?

 授業科目勉強する科目はイタリア語、英語、算数、理科、社会(歴史と地理)、音楽、美術、体育、情報(コンピューター等使い方を学ぶ)、そして選択科目ですが宗教があります。

 授業内容ですが、まずイタリア語では読み書きから始まり、算数では数字の概念、足し算引き算、九九等、日本とそう大差はありません。

 少し驚いたのが歴史。なんと宇宙の始まりビッグバンから習うということ。ビッグバンって歴史というよりも、サイエンスに近いんじゃないかと思いますが…..とにかくビッグバンから始まり、恐竜時代、原始時代やらを経て、4大文明やローマ帝国などが続きますが、習うのはイタリアだけの歴史ではなく、ほぼ全世界の歴史を習うということ。暗記が苦手な人は大変ですね。

特徴③卒業式はなくても卒業試験あり

 イタリアの小学校では卒業する前に、政府認定の卒業試験を受ける必要があります。しかし一応出来レースみたいなものですので、万が一テスト結果が悪くても、「卒業出来ない」なんて可能性はありませんが、驚くことに以前は小学校でも留年制度がありました。

 小学生相手に何てシビアなと思っていましたが、周りの話を聞いてみると「無理に先に進んだってその子のためにはならない。余計に苦労するだけ。だから留年してもう一度わからないところを復習した方が良いのよ」と多くの人がこの制度に賛成していたようです。

特徴④長すぎる夏休み

 イタリアと言えば「バカンス」を連想される方も多いのではないのでしょうか。イタリアの小学校の夏休みはとてつもなく長いです。なんと3か月半もあるのです。日本の子供達が聞いたら羨ましがる長さですよね。

 午前中しか授業がない、そして長い夏休み、これだけで十分だと思いますが、さらに臨時休校もあります。その理由が「先生方のストライキ」だったり、「選挙の時に学校が投票所になるので清掃する」といったものまで。日本人の私にはびっくりすることだらけです。

 子供達はお休みが多くて嬉しいですが、親は本当に大変です。皆さんは日本とイタリア、どちらの小学校に通いたいですか。日本でも「ゆとり世代」という勉強する時間が短かった時代がありましたが、バカの代名詞のように言われていますよね(笑)ですので、個人的には勉強をしない時間が多いのは国の発展を考えるとダメですね。

[イタリア記事]
「イタリア人の外食事情。ローマでラーメン食べると5000円?」

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