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ベルギーでは雨が降っても傘を差す人はいない??

ベルギーでは雨が降っても傘を差す人はいない??

 

 突然雨が降ってきたけど今日は傘なんて持ってない…そんな時、皆さんはどうされますか?日本なら近くのコンビニでビニール傘を買うのが、一番簡単な解決法かと思います。

 ではベルギーではどうする?今回はベルギーの雨と傘についてご紹介したいと思います。

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・ベルギーの雨は日本と少し違う?

 ベルギーでは日本と雨の降り方が少し違っています。そもそも日本は温暖湿潤気候という気候帯に属していますが、ベルギーは西岸海洋性気候という気候帯に属しています。西岸海洋性気候は温暖湿潤気候に比べて、年間を通した雨の量が少なく、季節による雨の量の差もほとんどありません。つまり、日本のように雪や雨があまり降らない気候なのです。

 そのせいか、ベルギーでは丸一日雨が降り続ける日はほとんどありません。雨が降るときは数十分間雨が降り、しばらく晴れたあとまた少し雨が降り…ということが繰り返されるか、霧雨のような細かい雨が数時間続くということが多いです。

 また、天気自体もとても変わりやすく、午前中はとても綺麗に晴れていたのに午後に数時間雨が降ってきたりだとか、朝は雨が降っていたのに昼過ぎにはすっかり青空ということもよくあります。

・ベルギーでは雨が降ればビニ傘?

 日本では雨が降ってきたとき、傘を差して雨の中を移動しますよね。天気予報をチェックして、傘を用意してあればそれを使いますし、折りたたみ傘を常備している人もいるでしょう。でももし傘を持っていなかったら、コンビニやスーパーなどで安くビニール傘が売られているので、それを買って使うことでしょう。

 ベルギーでも雨が降ってきたとき、傘を持っていれば傘を差します。でも持っていなかったら?

 コンビニなんてありませんし、スーパーでもビニール傘は基本的に売られていません。ではどうするかというと…なんと雨宿りをして雨が収まるのを待つか、そもそも傘を差さずにそのまま移動するんです!

 先ほどもご紹介した通り、ベルギーの雨は長時間降り続くということがあまりありません。なので少し待っていれば雨が一旦止むので、その間に移動をします。雨宿りをする場所は本当に様々で、お店の店先であったり公共施設のエントランスはもちろん、その辺のアパートの入り口のひさし部分で雨宿りする人もいます。一度私も、アパートから出ようとしたら知らないおじさんがエントランスに座り込んでいてぎょっとしたことがありました…。

 それ以上に驚いたのが、本当に傘を差さずに歩く人が多いことです。中でも、着ている上着のフードを被って、傘は差さずに歩いている人を多く見かけます。取敢えず頭は濡れないし、いいか、ということなのでしょうか。

 雨の降り方が小雨や霧雨が多いことも影響しているのだと思いますが、皆さん服や髪が濡れてもあまり気にしないようです。とはいえ、傘を差さずに歩いている人は比較的若い年齢の方や男性に多く、やはり年配の女性の方はしっかり折り畳み傘を準備していて、傘を差して歩いていらっしゃるような印象を受けました。

・雨の日のお店の店先は…

 日本では雨の日にお店に入る場合、比較的大きめのスーパーなら入口にビニールの傘カバーが用意してありますよね。そしてその傘カバーをつけた状態で傘を持って、お店の中を見て回るのではないかと思います。傘カバーがない小さいお店でも、傘を畳んで手元に持ちながら店内を回ることでしょう。

 ベルギーでは、大きなお店でもビニールの傘カバーといったものはありません。その代わり、店の入り口付近には傘立てが用意してあることがあります。

 皆さん意外と素直なようで、傘立てが置いてあればきちんと傘を入れてから店内に入っています。

 日本で同じようなことをすれば、傘が盗まれてしまうんじゃないかと思ってしまいますが、ベルギーではそんなことはないのでしょうか。私は今のところ、一度も傘を盗まれたことはありません。

 では傘立てがない場合はどうするのかというと…。

 お店の入口のところに、無造作に置いてしまいます!かなり雑多に置いて行かれているので、うっかり取られてしまっても文句は言えないんじゃないかと思ってしまいます。

 このように、雨の降り方が違えば雨に対する対応の仕方も違ってくるようです。ベルギーへ旅行の際には、突然の雨に対応できるように折り畳み傘をしっかり用意してくるか、ベルギー通を気取って傘を差さずに町を歩いてみてはいかがでしょうか。

[参考記事]
「ベルギーのスーパーマーケットの特徴を写真付きで解説」

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