韓国の交通マナーが悪い、というのは日本人でも多少は耳にしたことがあると思います。ですが実際はというと、「日本人の常識では計れないほど」悪いのです。
韓国の人はどうやら、ハンドルを握ると「譲る」という行為が頭から抜け落ちるようです。ソウルの交通マナーも悪いのですが、釜山はもっと悪い…。
工場の構内でもジグザグ運転
数年前の話です。当時韓国の釜山に出張中の私は、退社のバスが満席だったので本来ならバスガイドが座るはずの、一番前の助手席に座りました。
バスは工場構内にも関わらず、前のバスを追い抜こうとジグザグ運転を繰り返します(笑)構内では余計交通マナーを守るのが通常ですが、そんなものは韓国にはありません。結局は工場内では抜けなかったので、公道へ出てから何度も前のバスを抜こうとトライし続けます。最前席の私の恐ろしさは言うに及びません。
韓国の交差点では、信号が赤でも相手の交通の妨げにならないのなら右折は可能ですが、バスは一旦停車もせずにいきなり右折。 左から来た乗用車は、当然急ブレーキで対向車線まではみ出して停車。 もうこれは「大きいものが強い」と言わんばかりの振る舞いです…。
次の交差点では、タッチの差で相手の車がバスの前に出たためこちらが急ブレーキをかけることに。バスの運転手は何やら一言吐き捨てると、猛烈にその乗用車を追いかけ始めました。追いかけて追いかけて…横に並んで幅寄せして、ついに乗用車を停止させてしまいました。運転手はバックミラーでそれを確認して、にやりと一言。意味は分かりませんでしたが、おそらく「ざまあみろ」とでも言っていたのでしょう。
そして片側4車線の道路に出てからは加速を始めました。あまりに速度を出すので、恐る恐るメーターを覗き込んでみると、105キロを指しています。青ざめるもバスは止まりません。しばらくいくと、前方のT字路(バスは直進)の信号が150M位手前で赤になりました。当然止まるものと思っていたら、運転手はぐっと身構えて、左からの車の有無を見て、ホーンを鳴らしながらそのまま信号無視。
もうはっきり言って、ジェットコースターに乗っているよりも怖いです。 乗客の安全第一なんて言う考えは全くありません。バスは強い、無敵だと思っているのでしょうか。交通マナーなんていう言葉は韓国にはないのです。
家にはなんとか帰り着きましたが、この日は仕事よりもバスに乗っている方が、よほど疲れました…。
タクシーのメーターに針がない
そして別の日。空港へ行くのに一般タクシーを拾った時のことです。行先が空港だったので、相乗り客が見つかりにくいためでしょうか、少し嫌な顔をされましたが、タクシーの運転手は乗せてくれました。
乗る前から「汚い車だなぁ…」とは思っていましたが、いざ乗り込むとバニティーミラー(サンバイザーにある鏡)に大きなヒビが入っているのが目に付きました。ちょっと嫌な予感がしましたが、バックミラーはまだちゃんとしていたので「まぁしょうがないか…」と思ってそのまま乗りました。
そして郊外に出て、タクシーがスピードを上げてきてからまたまた驚きの事実が。一体何キロで走っているんだろうと速度計を見たら、「針」がない!!メーターにあるはずの、針がないんです(笑)
さらにフロントウインドウの目の高さに、横に20cmくらいの線が入っています。よく見ると、ガラスがひずんでいるではありませんか。ガラスの品質の問題でしょうが、日本ではあり得ませんよね(笑)毎日車を走らせていると慣れてしまうのかな…と思いつつ、こういうガラスが出荷され、車に取り付けられ、商品として売られ、買っている人がいる訳です…。売る方も酷いけれど、買う方もよく買うものだなぁとあきれるばかり。
ひとまず空港までは送り届けてはもらえましたが、韓国には車検はないのだろうかとしばらく考えさせられました。日本人的には異常な韓国の交通マナー。訪れる際は、どうぞお気をつけください。
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