Read Article

広告

ドイツ人男子に童貞が多いワケとは

ドイツ人男子に童貞が多いワケとは

 

 皆さんは欧米人の恋愛に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?

 海外のドラマなんかを見ていると、ティーンエージャーがパーティーやらクラブに出かけ、異性と多くの関係を持つなんて当たり前、なんて思われているかもしれません。

 日本で10代からクラブ通いだなんていうと、遊んでいるとみなされそうですし、実際高校生からクラブに行ったことのある人はそう多くはないんじゃないかと思います。それと比べるとやはり欧米人の恋愛模様は日本人からすると華やかに映ってしまいますよね。

 確かに多くの欧州諸国ではそうなのかもしれませんが、私の知る限りでは一つだけどうも事情が異なる国があるんです。

広告

イケメンドイツ人との出会い

 その国というのがドイツです。

 ドイツ語の勉強をしていた際に、偶然知り合ったドイツ人の男の子(当時19歳)がいたのですが、彼が実は童貞だったんです…。

 彼と知り合ったきっかけは、外国語を勉強している若者の間に人気のアプリ、「Hello Talk」というアプリを通じてだったのですが、実際に会うことになり対面してみるとこれが結構なイケメン。日本人女子で外国人男性が好き、という人にいかにも人気の高そうな金髪に青い目で高身長。さらには甘いマスクときたら、言うことはありません。

 話をしてみると他にドイツ人の友人2人と日本に来ており、ワーキングホリデーをしているとのこと。まだ日本に来てから数週間ほどしか経っていないので、クラブやバーやら色々面白そうなところに行ってみたい、と遊び好きな欧米人の風格たっぷりでした。

 初対面ではそれほど深い話はしなかったので、お互いの恋愛について語り合うこともありませんでしたが、その時はなんとなく「まあ彼女くらいドイツにいるんだろうな~」くらいに考えていました。

実は童貞だったイケメン

 その後彼とは友人として親しくなり、時たまカフェやらバーやらに出かける間柄になったのですが、ある時とあるバーに二人で出かけることになったんです。

 そのバーのマスターは男性ながら少々ゲイの気がある風で、イケメンの彼に興味津々。カタコトの英語で「どこから来たの?いくつ?」などと色々質問を浴びせかけていました。

 そして夜も呉れた頃、ついにマスターが彼に禁断の質問を投げかけてしまったのです。

「彼女はいないの?」

 その質問を聞くと途端に彼は頬を赤らめ、

「彼女はいたことないです…」

「えっ、ということは経験も…」

「……」

 彼のこの反応に私は思わず絶句してしまいました。

続々と現れるドイツ人の童貞達

 実はこの前後にも、「Hello Talk」で知り合い、メールのやり取りをしたドイツ人の中には複数の“童貞”が存在していました。中には20代半ばで童貞なんていう、日本人草食男子並みの方なんかもいました。しかしながら、インターネットの世界に数多くの童貞が存在するのは世界共通。ネット上の童貞はどちらかというと少数派で、リアルで出会うドイツ人は“経験者”ばかりだと思っていました。

 ところがその後、例のイケメンの友人2人とも会うことになり、彼らからも話を聞いたところ、なんとその2人も童貞だったのです。さらには彼らのドイツ人の友人でドイツ国内に住んでいる方の多くは、童貞かまではわかりませんが、ほぼ彼女ナシという(日本人の自分からすると)悲惨な状況でした…。

なぜドイツ人には童貞が多いのか

 ではなぜこれほどまでにドイツ人男子に童貞が多いのでしょうか。

 この理由については定かではありませんが、私は“Ausbildung”が一つの理由として存在するのではないかと考えています。

 “Ausbildung”とはドイツの職業訓練制度を指すもので、日本と大きく教育制度が異なるドイツでは、日本の高校に当たる学校を卒業した後、多くの若者が大学ではなくこの“Ausbildung”を行う道を選んでいます。

 “Ausbildung”の際には、週に1・2日ほど学校に通い、自分が身に着けたい職業の基本知識等を学びつつ、残りの3・4日は学校で学んだ知識を活かしながら、企業でフルタイムの有給インターンをします。そして3年ほど学校と企業で学んだ後、晴れて正式に社会人としての一歩を踏み出すことになるのです。

 しかしながら、この“Ausbildung”をする期間、日本でいうとちょうど大学生の年齢にあたります。日本の大学というと、サークル活動などを通じて多くの出会いがあり、それまで恋愛にはあまり縁のなかった草食系でも恋人を獲得できるかもしれない千載一遇のチャンスが訪れるわけです。

 それに対してドイツの“Ausbildung”では、学生は基本的にはインターンで働き、残りは同じ職業を目指す者同士が肩を並べて授業を受けるだけでサークル活動等もありません。   

 “Ausbildung”では選んだ職種によっては男ばかり、ということもあるので、この“Ausbildung”開始前に経験出来なかった方は、その後長きにわたりチャンスを獲得できずに過ごしてしまう恐れがある、というのが“Ausbildung”の怖さ(?)なのではないかと思います。例のイケメンや彼の友人達も、皆この“Ausbildung”をしている方ばかりでした。

 実際のところ、ドイツ人平均での“初体験”年齢は16.2歳(2006年次、Spiegelより)とあり、全体としての平均年齢は低めでありながら、似たような境遇にある友人同士に童貞、彼女ナシ率が異常に高い、ということがこの事実を示しているような気がします。

 ちなみにですが、ドイツ人の間で老若男女問わず最も好まれる話題の一つは“仕事”の話です。“Ausbildung”中の若者の間では、明けても呉れても本当にその話で持ち切りのような印象を受けます。

 そのようなドイツ人男性の仕事に対する勤勉な姿勢は、初体験年齢の遅さの裏返しなのかもしれませんね。

[参考記事]
「ドイツ人はセックスしてから恋人関係になるか決めるって本当?」

URL :
TRACKBACK URL :

Comments / Trackbacks

  • Comments ( 1 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 実際その通りで日本人みたいに遊んでないし遊ぶ暇もない位忙しいのがドイツ
    日本人は恋人探しの為に大学に行くから基本的に社会人として役に立たないのが卒業する
    対してドイツじゃ社会人になる為に大学に行くと言われる程忙しい 無論即戦力しかいない
    いい加減文系教育辞めて労働力輩出して貰わな若者雇えんのだがなぁ

Leave a comment

*
*
* (公開されません)

Return Top