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ドイツ人のクリスマスの過ごし方。恋人か家族かどちらと過ごす?

ドイツ人のクリスマスの過ごし方。恋人か家族かどちらと過ごす?

 

 日本ではクリスマスが近くなると、恋人がいない人たちはなんだかそわそわし始める…ということ、あると思います。「クリぼっち(クリスマスに一人ぼっち)」なんて言葉もネット上で使われるくらい、クリスマスに1人で過ごすというのは寂しいものです。

 クリスマスの本場、ドイツでもクリスマスを1人で過ごすなんてあり得ません。しかし、日本とはずいぶんと様子が異なります。ドイツ人にとって大事なイベントだからこそ、クリスマス前はとんでもなくバタバタします。今回は、そんなドイツのクリスマス事情をご紹介します。

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クリスマスは家族で過ごす

 皆さんもご存じのように、クリスマスはそもそもキリストの誕生を祝う日です。キリスト教徒が多いドイツ人にとって、とても大事な祝日となります。

 宗教の関係とはまた別に、クリスマスが大好きなドイツ人はとても多いです。ドイツのクリスマスは、日本とは違って家族と過ごします。

 逆に、ドイツでは大晦日は恋人や友人と過ごす人が多いです。日本人でも、最近は大晦日は恋人や友人と過ごす人も増えてきていると思いますが、家族と一緒にコタツでみかん派という人も多いと思います。つまり、日本とドイツではクリスマスと大晦日の過ごし方が逆になっています。

クリスマス大好き!なドイツ人

 クリスマスが大好きなドイツ人は本当に多いです。それもこれも、子どもの頃に経験したわくわく感が大人になっても強く残っている人が多いからだと思います。

 日本でも、子どもの頃は24日の夜、寝ている間にサンタさんがやって来てプレゼントを置いて行ってくれますよね。それと同じで、ドイツでもクリストキント(サンタクロースと同じような役割を果たします)が子どもにプレゼントを用意してくれます。

 また、家庭によってはクリスマスツリーの準備もクリストキントがしたことになっていて、ツリーがある部屋は立ち入り禁止だった、という場合もあります。クリストキントの準備が終わり、扉を開けたらそこには大きなツリーとクリスマスのデコレーションでいっぱいのきらきらした空間。子どもの頃のクリスマスの思い出は、多くのドイツ人にとって特別なのです。

 そんな思い出に浸りながら、大人たちも家族や友達からプレゼントをもらい、おいしいものをたくさん食べます。テレビを見て、クリスマスを家族と一緒にのんびり過ごします。

でも、ストレスも…

 幸せいっぱいのクリスマスの一方で、クリスマスのストレスもあります。ゆっくりクリスマスを過ごすために、クリスマス直前は大忙しです。子どもがいる家庭では、クリストキントが行っているクリスマスの演出を子どもに隠れてしなければなりません。

 子どもがいなくても、クリスマス前はバタバタします。クリスマスに家族や友達からプレゼントをもらえるということは、当然自分も家族や友人にプレゼントを用意しなければなりません。プレゼントは、値段の高いものである必要は決してありませんが、毎年のことですのでドイツ人にとって大きな悩みの種です。

 また、クリスマスの食事の準備もあります。当日の食事の準備はもちろんですが、その前にクリスマスのクッキーも焼かなくてはなりません。11月の下旬にはクリスマスマーケットも開くので、家族や友達、同僚とホットワインを飲みに行くスケジュールもこなさなければなりません。

アドベントカレンダーの準備も大変!

 さらに、12月が来る前にアドベントカレンダーを用意しなくてはなりません。アドベントカレンダーとは、クリスマスまでの日数をわくわくしながら確認するカレンダーです。アドベント(Advent)とは、イエス・キリストが現世を救うためにこの世に現れるのを望む期間です。

 実際のアドベントは、クリスマス前4週間の期間のことですが、多くの場合アドベントカレンダーは12月1日から24日までが一般的です。

 アドベントカレンダーには、色々な種類があります。昔は、24日分の窓があってそれを毎日ひとつずつ開けていくとクリスマスにちなんだ絵が現れるというシンプルなものが多かったようですが、現在ではチョコレートなどのお菓子が入っていたり、小さなプレゼントが入っていたりします。

 ドイツのお店では11月になるとさまざまなアドベントカレンダーを売り出します。中には、24日分楽しめるビールのアドベントカレンダー、なんていうのもあります。

 このアドベントカレンダーですが、ドイツ人は家族や恋人、親友にアドベントカレンダーを自分で作ってプレゼントすることもあります。24個分、相手が好きなものを考えながら小さなプレゼントを買って、自分で包装し、数字を書きます。とても素敵な習慣ですが、手作りするとなると時間もかかるし、けっこう大変です。

 そのため、たいていクリスマス2か月前にはクリスマスにちなんださまざまな準備が始まります。人によっては、夏休みからクリスマスプレゼントの準備を始めるから驚きです。

日本人だけど、ドイツのクリスマス大好き!

 最後に、ドイツのクリスマスは本当に素敵です。クリスマスマーケットは華やかできれいですし、ドイツらしいかわいい小物がたくさん売っています。家ではときどき暖炉に火をつけてクリスマスのクッキーを食べます。ドイツの冬は寒さが厳しいので、家の中の暖かさで幸せを感じます。

 もし、ドイツ旅行を考えている人がいれば、クリスマスマーケットが開かれている時期は本当におススメです。しかし、クリスマス当日はドイツ人は家で家族と過ごしますので、街は静まり返ります。お店も、すべて閉まっていますので、とても寂しい気持ちになります。旅行の計画を立てる際はご注意を!

[参考記事]
「26歳の私に18歳のドイツ人彼氏ができたきっかけはタンデム」

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