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フランス留学の心得。甘い言葉をささやくフランス人には注意!

フランス留学の心得。甘い言葉をささやくフランス人には注意!

今は、フランス人と結婚し、フランスに暮らしていますが、私もかつては留学生の一人でした。今でも、勉強を頑張っている日本人留学生の姿を見ると、ついあの頃の自分と姿が重なり、応援したい気持ちでいっぱいになります。

そこで今回は、これからフランス留学を考えている人の参考になりそうな記事を書いてみたいと思います。

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滞在先

東京のフランス大使館で学生ビザを申請、取得してから渡仏になりますが、フランスに着いてからの滞在先は日本にいるときから決めたいもの。

語学学校が学生寮を所有していて、最初の数か月でもそこに入居できるのであれば問題なしですが、自力で探す場合、くれぐれも悪徳大家にはお気を付けください。在仏日本人向けサイトにも沢山短期長期物件は掲載されていますが、中には日本人学生をカモにしているフランス人大家さんや、日本人もちらほらいるようです。

できればトラブル回避のためにも闇貸しは避け、ちゃんと賃貸契約書を書いてくれるアパートを借りた方が精神的にも時間的にも得です。闇貸しは安いものの、なんだかんだ言ってと敷金を返してくれない、留守の間に大家が入ってきた形跡があり、物が無くなった、など様々なトラブルを私も学生時代に耳にしました。

闇貸しの場合、「アロカ不可」と書いてありますのですぐにわかります。アロカというのはアロカシオン、つまりは手当金のことで、この場合のアロカシオンは、「収入が一定に満たない人のための住宅補助金」を指しています。

住宅補助金はパリにいる留学生の大半は利用しているのではないのでしょうか。ちなみに私は最初、パリにある日系不動産屋を通して借りていました。少し高めではありますが、すべてスムーズに進むので、ただでさえ慣れないフランス生活の始まりにとても助かりました。

甘い言葉をささやくフランス人には気を付けて

私が留学中に一番よく聞いたトラブルはこれです。道端で、フランス人が日本語で話しかけてきて、そのまま家に上がり込んできた、とか連絡先の交換を半ば無理やり聞いてきた、などなど。オペラ界隈にある日系本屋や日系食品店で絡んでくる場合も非常に多いようです。

留学生時代に知り合ったクラスメイトの日本人女性、聞けば、まだ知り合って1か月にも満たないフランス人男性が家に上がり込んできて、そのまま一緒に住んでいるとのこと。彼女は「フランス人と同棲している自分」に酔い、幸せそうだったのですが、ある日、彼女のお迎えに来た彼氏を見て私達はびっくり。だって20代前半の彼女に対し、彼は明らかに40歳越えの風貌。しかも彼は自分自身の住むところを追い出され、彼女と住んでいるものの、家賃生活費は全て彼女の貯金からだというのです。言いたくはないけれど、いわゆる「ひも」状態のフランス人年上彼氏。その後彼女が彼とどうなったのか、誰も知りません。

この記事を読んでいる貴方が男性だとしたら、もしかしたら自分は関係ないと思っていらっしゃるかもしれません。しかし決して男性も例外ではないのでご注意を。私の知り合いの日本人男性は、パリに旅行に来た際、同性愛カップルの出現率が高いマレ地区を散歩していたら、筋肉隆々の白人男性二人に絡まれ、しまいには路地で襲われそうになり慌てて逃げたとか。

実は一部の男性の間で、日本人男性は人気があるらしいということを、後日、フランス人彼氏とパリで暮らす日本人男性から聞きました。ちなみにマレ地区のカフェは週末に同性愛者向けのイベントをしているところもあるようなので、興味のある方はチェック必須です。

学業と仕事の両立

金銭的負担を減らすため、フランスに来てすぐにアルバイトを始める学生の方も多いと思います。学生滞在身分の場合、年間964時間までならアルバイト可能です。フランス語に慣れるまでは、日系飲食店やお店でのアルバイトが中心になる人が大半です。

この場合も、きちんと契約書を作ってくれるところを選んでください。最初に契約書がない場合、アパートを借りる時と同様、のちのち絶対トラブルになります。ましてやこちらは外国人学生、悪い相手の場合、こちらの足元を見ています。学生アルバイトであっても、正式な労働許可があり、それに基づいて契約し仕事をしている以上、フランスでは一労働者の権利で守られています。

私の友達にも、病気のために退職し、きちんと証明書を提出したにもかかわらず、相手の企業に受け取っていないとごねられ、最後のお給料を頂くのに裁判問題にまで発展しそうになった人がいます。悲しいことに、日系の職場だからといって必ずしも安心できないようです。

アルバイトに夢中になりすぎて、学業がおろそかにならないようにご注意ください。仕事を始めると、それを通してフランス文化について学ぶことも多く、面白いかもしれませんが、本来の留学の目的を忘れないように常に心に留めておくのが良いと思います。

気が付けば、毎日職場と自宅の往復ばかりだとしたら、翌年の学生滞在許可証更新は難しくなるかもしれません。労働目的を隠し、学生身分で渡仏する外国人が多いということで、学生滞在許可証の更新には出席証明書、成績表もしくは試験結果、取得した学位などが必要です。学校に通わなければ、通常これらの書類は提出できないので注意が必要です。

フランス語の壁

渡仏直後から、自分で電気の契約、電話会社との契約などをしなくてはならない場合、早速フランス語の壁にぶつかります。辞書を引きながら頑張るしかありません。でも、契約を申し込む手紙、もしくは解除の場合も、ある程度の雛型はフランス語の単語でフランス版のサイトを中心にネット検索すればすぐに見つかります。

後は、周りに自分よりフランス語ができる友達がいれば、お願いしてみるのもありです。私もちょっとフランス語に自信がなかった時、上級クラスで頑張っていた友人に聞いて助けてもらっていました。

フランスにはいろんな分野で活躍している人達が留学し、クラスメイトとして机を並べていたりします。日本では知り合えなかった分野の知り合いができることも、留学の大きな楽しみの一つです。

これから留学される方が、フランス留学という経験を通して、フランス文化はもちろんのこと、フランスにいる様々な人達と触れ合い、沢山の経験をして、実りある時を過ごされることを願っています。

[参考記事]
「日本人がフランスに移住してからの就職事情。厳しいの一言」

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