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[韓国のバス事情]バス停で止まらない、パトカーに捕まるバスなど

[韓国のバス事情]バス停で止まらない、パトカーに捕まるバスなど

 

韓国の交通事情を一言でいうと、『危険』です。
常に猛スピードで、とにかく荒いです。
路上駐車が許される国なので両サイドに駐車した車があり、まるで片側一車線通行のようです。
そのような狭い道でも突き進み、あわや正面衝突をするかと思う時がありますが、スレスレのところをうまいことすれ違います。
私の住んでいる釜山は特に荒く、田舎に行くと赤信号を守る人もいないので、守っている私が逆にクラクションを鳴らされたりします。
そんな国民性ですから、バスに乗っても運転手の運転はもちろん荒く、激しく揺れます。
急発進、急ブレーキは当たり前なので、座っていても踏ん張らないといけません。
立って乗る時は、ちょっとしたエクササイズです。
必ず両手でつり革や手すりにつかまり、脚を肩幅より広めに広げて踏ん張って立ちます。
そんな韓国で見た、ありえないバス内の出来事やその他のバス事情です。

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■バス停で止まらないバス

韓国のバスは、日本と同じように乗客が降車ベルを押して降りることを意志表示します。
日本と違う点は、押しても早めにドアの前に立たないと、降りる人がいないと判断され止まってくれません。
バス停前で止まる場合は、もちろん急ブレーキ。
その事前にドア前に集まるというルールがある為、降りるだけでもひと苦労です。

車内の看板には、『バスが完全に停車してから、席を立って下さい』という注意喚起がありますが、守っていたらいつまで経っても降りられません。
また、 バスに乗る際はバス停前に人がいても、停まってくれないこともよくあります。
満車時の乗車拒否は仕方ありません。
もう乗るスペースがないからスルーしたのだと、まだ理解できます。

しかし、バス停前で必死にアピールしても止まってくれない時もあります。
理解不能です。

■威圧的な運転手

私がいつも乗る路線に、とにかく文句が多い運転手がいます。
乗る際に早く乗るようにと、乗ったらすぐに手すりに掴まれと命令口調で言います。
常に文句を言っているので、とても雰囲気が悪くなります。
それに対し、乗客も負けてはいません。
年配女性が、「文句が多い運転手だこと」「あー本当にうるさい!」とハッキリ言い返します。
空気が重くなり、気分が悪くなるので途中で降りたくなります。

■他の車とケンカをする運転手

特に平行して走るトラックとケンカが多いのですが、大きい車両同士ぶつかりそうになったりで揉めたり、車線の合流で「こっちが優先なのに無理やり入ってきた」等の小競り合いが始まります。
乗客がいるにも拘わらず、そっちのけでお構いなしに停車して、ドアを開け叫び合います。
そのうち乗客の年配女性が、『私達のバスが正しいです。もう行きましょう』と促します。
その後、相手のトラックがスレスレで私達のバスの横を通り過ぎました。
乗客の安全第一ではない点が、日本ではありえないですね。

■パトカーに捕まるバス

バスが交通ルール違反をし、切符を切られました。
韓国は、左折やUターンをする際は、信号に矢印が出たら発進できるという交通ルールがあります。
それを守らずにUターンしたので、たまたま通ったパトカーに捕まりました。

注意だけで終わるかと思っていましたが、そこは平等に切符を切られていました。

■唖然とした出来事

私がバスに乗っていたら、バス停で停まり、乗客が続々と乗ってきました。
その中の一人の男性が、バスに乗らずにダンボールに入った荷物をドア近くに置き、『1人分の料金を払うからどこどこまで送って欲しい、そこの停留場で受け取る人が待っているから』という依頼をしていました。
もちろん、運転手は断りました。
それが許されたら、何でもアリになってしまいます。

その発想がまずあり得ないですね。
本当に、海外では奇想天外な出来事ばかり起こります。

■日本のバスで、韓国人が驚くポイント

日本のバスは、赤信号の際にはエコを目的としエンジンをストップさせますね。
それに対し、急に停車したのでバスが故障したのではないかと、韓国人は焦るそうです。
また、私の日本の実家の地元では、発車の際に必ず指さし確認をし、「右OK、左OK..」と毎回言うバス運転手がいました。
日本人の私でも、そこまでするのか?!と思う程でしたので、同乗していた韓国人の主人がとても驚き、理解できない様子でした。

■韓国のバスで見習うべき点

日本で話題になる優先席の問題ですが、韓国では優先席は若い人は絶対に座ってはいけません。
もしも座っていたら白い目で見られ、逆に恥ずかしくなります。

お年寄りがバスに乗ってきたら、若者がサッと無言で席を立ち、譲ります。
最近では、中には日本のように寝たふりをして譲らない人もいますが、それでも譲る精神が身についています。
日本だと、譲ろうとして断られたら恥ずかしい等ありますが、私は韓国では必ず譲るようにしていますし、断られても恥ずかしくもありません。

■その他海外での驚くべき出来事

・カナダの路面電車
昔留学していたカナダで、路面電車に乗っていところ突然電車が停車しました。
20分ぐらい停車していましたが、特にアナウンスもなく故障か何かだと思っていたら、車掌さんが食事をしたいということで、近くのバーガーショップに行っていました。

・アメリカの長距離バス
カナダからアメリカに向かおうと、長距離バスに乗った時のことでした。
運転手が突然『疲れた人いますか。休憩しましょうか』と、乗客に問いかけました。
誰も賛同しない中、結局2時間もの間、出発しませんでした。
単に、運転手が休憩したかっただけという理由だったと思います。
それでも日本のように運転手の疲労による事故が起きるよりは、マシなのかもしれません。
このように、海外では自分の常識が通用しません。
自分の日本で得た価値観で推し測って否定しても、なんの意味を持たないということです。
どの国も、良い点悪い点がありますが、韓国でバスに乗る機会がありましたら、揺れに注意することを心掛けるということだけは、とにかく覚えておいてください。

[参考記事]
「韓国の交通マナーが悪過ぎる。工場の構内でもジグザグ運転」

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