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アメリカ在住でも日系美容院にしか行かない理由

アメリカ在住でも日系美容院にしか行かない理由

 

私はアメリカに住んで早25年になります。渡米した頃はストレートのロングに保ち、美容院へは行かなくても済むようにしていましたが数年経つとやはり髪型を変えたりもしたくなります。

25年前といえど、もうチリチリパーマの時代はとっくに終わっていて日本の雑誌を見るとボリュームをもたせる程度のふんわり軽いパーマが主流でした。そんなパーマをかけたくなって初めてアメリカの美容院へ行ってみたときのこと。写真を持参して行ったのに、やはり普通のソバージュみたいなクルクルウェービーにされ、ガッカリ。

次に行った時も写真持参で、つたない英語で一生懸命ウェービーじゃなくて下だけ大きくカールするような感じでと伝え、「オーケー、オーケー」なんて調子いい返事だったのに仕上がりはやっぱり普通のソバージュ・・・

この時は、技術的に出来ないなら出来ないと言ってくれればいいのにとかなり腹が立ちました。終わった後引きつりながら「あなた、この写真とこの髪型が同じだと思うの?」と訊いてみましたら悪びれる様子もなく「うーん、あなたと彼女は髪質が違うからね。でもほら、ここをこうすれば同じよ!」と無理やりブラシでトップを梳かして見せるのでした。こんな出来上がりでもチップを置かなければならないアメリカのシステム・・・それから数週間はその美容院の前を通るたび火をつけてやりたい怒りに襲われたものです・・・

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日系美容室へ

この2回で懲りてここから数年はアメリカ人(またはベトナム人)経営の美容院へ行くのはパッタリ止めました。当時はまだ若く家計に余裕がなかったにも関わらず無理をしてでも日本人が経営する美容院へ行くように。

日本的サービスをしてくれて、日本の雑誌が読めて、日本のお茶まで出してくれる日系美容院は当然のことながらお高いのです。現地の店で$55くらいでかけられるパーマが$100とかしましたし(当時)、でも「変な髪型にされて3か月嫌な気分で過ごすより少し高くても気に入った髪型にしてもらいたい」という女心が勝っていました。当時はまだ日系美容院が市内にあるところに住んでいたので良かったのです。

またまた悪夢が

そんなふうに穏やかな年月が流れていたのに「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、地元のクーポンbookをパラパラめくっていた私は美容院の広告を見つけました。アメリカ人の経営する美容院、やっぱり安いです(笑)前回の体験から5,6年は経過しており私も油断していました。アポイントを入れ、クーポンを持ってその美容院へ。

性懲りもなくまたパーマに挑戦です。今回驚いたのは、ロットを巻く際に一緒に巻く薄紙を私に持たせ、1枚ずつ渡すように言われたことです。途中、「遅いからもっと早く渡してちょうだい」とまで言われ(笑)、彼女がロットを巻くペースに合わせ、せっせと1枚ずつ手渡すということをしたのでした。

れにしてもここでも「トップからはかけないで」という再三のリクエストを無視して見事にトップから巻いていっています。その時点で逃げ帰れば良かったのですが、そんな度胸もありません。もしかしたらトップだけ緩めで下に行くにつれクルクルなパーマなのかもしれないなどとポジティブに考えたりしました。

しかしそんなことが起きるわけもなく、ロットを外した頭はやっぱり上から下までクルンクルンです。この時は怒りと悲しみで泣きたくなりながら自宅に帰りつき、翌日には日系の美容院へ電話を入れ「どうにか戻してほしい」と泣きついたところ、「普通の美容院であれば必ず『お直し』というのをやっているはずですから話してみては?」と勧められ、気が進みませんでしたがまたあの美容院へ戻り、事情を話しました。

「ではトリートメントで伸ばすようにしてみましょう」と言われたのですが、トリートメントなんかでパーマが伸びるわけがないのは素人の私にも予測がつきました。でもそのままやってもらいました。一応トリートメントを塗布後粗い櫛を使ってストレートにするべく梳いてくれてはいたんですが・・・

トリートメント剤を流した後、濡れた髪をドライヤーで乾かそうとしてくれた担当美容師に、経営者がキッパリ言い渡しました。「彼女はタダなんだから乾かさなくてもいいのよ」と。一応美容師が気を使って「乾かしたかったらこれ(ドライヤー)使って自分で乾かしていいですからね」と言ってくれたものの、なんだかクレームをつけて強引に無料でお直ししてもらった客だと思われてるんだなと思うと一刻も早くそこを離れたくて、濡れ髪のまま美容院を後にしました。ショックと屈辱と怒りで、それ以来ただの1度もアメリカの美容院には足を踏み入れていません。

今住んでいる土地は日系美容院などない街で、最寄りのところまで高速を時速120kmで飛ばしてそれでも1時間45分もかかるという遠さなのですが年に2回程度ですがそこまで通っています。あとは帰国時の4週間で2回も美容院へ行って憂さ晴らしです(笑)

この1時間45分かかる美容院もとっても高いのですが、今は中年となり家計にも多少余裕があることと、やっぱり気に入った髪型にしてもらうのが精神衛生上ベスト。という結論に行きついたので抵抗はありません。

それにしても前回の悪夢のような経験から10年以上も経っているので、アメリカの美容院も多少お高いところへ行けばそれなりの技術とサービスが受けられるんだろうなとは思います。そうは思ってもあの時のトラウマが強すぎて・・・お金と時間の許す限り、日系美容院へ通うのみです。

[参考記事]
「ベトナムでの美容整形について。死亡することも」

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Comments / Trackbacks

  • Comments ( 1 )
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  1. 某大統領選挙がらみの別ページへの誘導からたどり着いてしまい、ちょっと笑ってしまったのでコメントを。
    案の定、苦労されていますね。ウチのかみさんも、できそうな髪型で、できるだけ自分の希望に近い髪形を指定して美容室へ行っているようですが、よほど伸びないと行こうともしません。だいたい、帰省してすぐに一回、帰国直前、下手すると帰国便に乗る午前中に美容室に行っているます。
    私は渡米直後はご存じSuper Cutsに月一で通っていましたが、同じく、がっかり仕上げにチップが馬鹿らしくなって、帰国時にバリカンと業務用の髪切りばさみセットを買ってきて、ダメもとでかみさんに切ってもらい始めました。おかげで、Super Cutsより良い仕上がりw
    日本の美容師さんや理容師さんは、ちょっとだけ英語を勉強して、こっちの日系人のばあちゃんの相手から始めてみればいいのに、といつも思います。
    2021年は良い年になりますように。

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