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ヨーロッパで日本人に対する差別はあるのかをEU在住日本人が語る

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ヨーロッパで日本人に対する差別はあるのかをEU在住日本人が語る

 

 歌手のGACKTさんがフランスを訪れた際、あからさまな人種差別を受けたと一時話題になったが覚えているだろうか。日刊スポーツでは次のように取り上げられていた。

【日刊スポーツ】
フランスには飛行機の乗り継ぎのため滞在したというGACKT。
空港近くのホテルに宿泊し、朝食を摂ろうと立ち寄ったビュッフェで、店員から露骨な人種差別的あつかいを受けたという。

そのビュッフェにはほかに客はなく、外の景色を眺めたかったGACKTは入り口付近の席へ。
しかし店員が慌てて駆け寄り、奥の席へ移動するよう指示されたという。

「まあ、店内も空いていたから別に気にもせずに言われるがままに移動したんだよ」と気に留めず指示に従ったが、その後に入店した白人客が入り口付近のその席についたのを見つけ、「あれ? あの席…駄目だったんじゃなかったっけな……」と疑問をいだいたGACKT。
観察してみると、白人客は入り口付近へ、そしてアジア人はやはり奥の席へ座るよう指示されていたという。

 この出来事から、ヨーロッパにはアジア人に対する根深い偏見と差別が残っていると感じられた方も多いだろう。

 だが、実際どうなのだろう。

 現在EU圏内在住、フランスを始めとするヨーロッパを転々とした筆者だが、これまであからさまな差別を経験した事はない。

 そこで今回はヨーロッパでのアジア人に対する差別について私なりの意見をまとめてみようと思う。

基本的に日本人に対しては好意的なイメージを持つヨーロッパ人が多い

 ヨーロッパでは日本人に対し、「礼儀正しい」「真面目」「勤勉」という好意的なイメージを持つ人が多い。その為、日本人だからという理由だけで差別される事はほとんどない。

 だが日本でもそうであるように、中国人に対しては厳しい意見を述べる人が多い。街の至る所で一部の中国人観光客のマナーの悪さが目立つからだ。公共の場やレストランで大声を出す、地べたに座り込み唾を吐く、人通りの多い道を塞ぐように集団で行動する…。

 また中国製の商品には偽装品が多く、ぼったくりの店も多い…などのイメージから、中国人を毛嫌いする人が多い事は事実だ。

 しかし欧米人にとって中国人、日本人、韓国人…を見た目だけで区別する事は難しい為、中国人に間違えられ冷やかな目で見られる事があるかもしれない。

 これは「中国人全体を避ける」=「中国人に対する差別」と言えるが、これは「ヨーロッパにおけるアジア人差別」というよりは、同じアジアである日本でもよく見られる差別だ。

日本とは異なる価値観と習慣故にこちらが「差別」だと勘違いすることも

 海外で生活すると改めて日本のサービスの良さを感じさせられる。日本では常に「お客様は神様」であり、ビジネスの場において従業員には徹底した接客態度が求められる。

 しかしヨーロッパでは、客もサービスを提供する側も対等である。

「店の対応が気に入らなければ、他を当たれ」と言う事だ。

 お客様だからといって媚びへつらう態度で接することはない。その為、混雑時や、感じの悪い客にはあからさまに嫌な顔をする。日本のサービスに慣れていると、ヨーロッパでの扱いにショックを受けるかもしれないが「アジア人だから差別された」と感じる必要はない。

 もしかするとGACKTさんの場合も、スター気質の態度に従業員がイラっとした…また奇抜なファッションが店のイメージにそぐわない…などの理由から奥の席へ案内された可能性もある。

現地の人々とうまく付き合うための方法

 残念ながら、世界中どこへ行っても「差別」をする人間がいる事は事実だ。日本にも「外国人嫌い」が存在するように、海外で「アジア人差別」を経験する事もあるだろう。

 だが、極端にヨーロッパでのアジア人差別を恐れる必要はない。国籍を理由に何の根拠もなく差別する人間はさておき、何処の国へ行っても役立つ「良好な人間関係の築き方」を覚えておくと良いと思う。

 私が心がけている事は下記の点だ。

●現地の言葉でコミュニケーションを取ろうと努力する。
 うまくいかなくても失敗しても、歩み寄ろうとする意欲と姿勢を見せるだけで、相手の態度は柔らかくなり距離が縮まる。

●現地のマナーを守り、礼儀正しく行動する。
 礼儀正しくマナーを守る人間に対し否定的な感情を抱く人はいない。

 海外へ行くと、日常のストレスから解き放たれ羽目を外してしまうこともあるだろう。だが、その行動が「日本人」全体のイメージに繋がることを忘れてはいけない。今後その国を訪れる日本人がどの様な扱いを受けるかにも関わってくるからだ。

●まずは自分から、相手の異なる文化を受け入れる。
 日本での常識が他の国では非常識となる事がある。日本で生活するとあまり意識する事はないが、海外では相手の宗教や価値観を尊重する事が大切だ。

 相手の食習慣や風習を無視すると大きな問題になる事があるからだ。「 郷に入っては郷に従え」は大変役立つ知恵の言葉だ。

●あからさまな人種差別に対してはきっぱりとした態度で反論する。
 酷い扱いを受けたなら、はっきりと相手の間違いを正す事も大切だ。GACKTさんの場合、違和感を覚えた相手の行動に対し「これ差別だよ。なんでだ?」と笑顔で意見をぶつけたという。

 海外でははっきり意思表示しなければ何も状況は変わらない。黙って堪え、泣き寝入りしがちな日本人だが、時には闘わなければならない事もあるのだ。

おわりに

 偏見や勝手な思い込みからくる「差別」ほど醜いものはない。昨今、ヨーロッパでは移民や外国人を排除しようとする考えが益々強くなっているように感じる。

 テロや外国人による犯罪が増える中で、自分の国さえよければいいという内向きな考えを支持する人が増えている。しかし、ほんの一部の人の言動を理由に、その人種全てを拒絶するのは間違いだ。

 文化の違いや多様性を受け入れ、国の活力として活かすことが出来れば、もっと世界は豊かになるだろうと思う。

[参考記事]
「海外の妊婦は日本で感じる妊婦特有の差別を感じない」

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Comments / Trackbacks

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  1. 一言で言えば、ズバリ互いに尊重する事!しかし、ほとんどの人は尊重することができるが中には少数の出来ない人もいる!差別問題がパーフェクトに無くなる事は無いと思う。日本で差別問題は100%無いと思いますか?

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