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スウェーデンではお菓子の量り売り「Godis」が大人気

スウェーデンではお菓子の量り売り「Godis」が大人気

 色とりどりのキャンディやグミが入ったケースが並び、好きな量を袋に入れて買うお店を日本でも見かけたことがある人は多いかと思います。大人もわくわくしてしまうお菓子の量り売り、スウェーデンではGodis(ゴーディス)と呼ばれ、ほとんどのスーパーに専用のコーナーが設けられているほど身近な存在です。

 専用の大きなお店から、小さなコンビニや売店、空港でもスウェーデン中あちこちで見かけるGodisのお話を、スウェーデンからお届けします。

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スウェーデン人のお菓子消費量は世界トップクラス

 どうしてそんなに街のあちこちでお菓子の量り売りがあるのか、それはスウェーデン人が甘いお菓子をこよなく愛しているからでしょう。スウェーデン人のお菓子の年間消費量は他のヨーロッパ諸国と比べると2倍の量になります。これは世界トップクラス。

 子供はもちろん、ちょっと怖そうなタトゥーの入ったお兄さんも、高齢の夫婦も嬉しそうにGodisを選んでいます。子供がグズって泣いていたら、近くの見知らぬ女性がGodisをくれたこともありました。

Godisはお買得

 もちろんスウェーデンでも袋に入ったグミやキャンディも売られていますが、同じ種類のお菓子を同じ量買うと、量り売りの方がお買得。量り売りだとお店によりますが、100グラム75円から100円くらいです。袋で買うと100グラムあたり130円から150円くらい。店頭の表示は1キロ単位での値段ですが、レジに持って行くと1グラム単位で重さを量った価格で会計してくれます。

気になる衛生面

 量り売りのデメリットは、賞味期限が分からない事と、衛生面。備え付けの専用スコップを使って欲しいお菓子を袋に入れますが、基本的にスコップは使い回し。日本のパン屋さんのトングのようにお客さんごとの回収はしません。落としたスコップがそのまま戻されているのを目撃した事も。

 またお菓子のケースはカバーがされていますが、友達や家族とワイワイ喋りながらお菓子を取る人も多いし、中には素手で掴む人います。個包装になっているお菓子もあるので、つい選ぶのはそちらが中心になってしまいます。こまかい賞味期限などはスウェーデンの人たちは、あまり気にしていないみたいです。

イベント時にはGodisの売り場は大にぎわい

 スウェーデンでは土曜日はお菓子の日と言われていて、1週間のご褒美に子供は好きなだけお菓子を食べられます。普段から食べている子供もいますが、多くはフルーツやパンやクラッカーをおやつに食べています。なので、Godisの売り場は金曜日の午後から土曜日になると子供達で賑わいます。

 また、イースター、ハロウィン、クリスマスの季節は限定のお菓子も販売されてGodisのお店は行列が出来るほど。お菓子を入れるためのギフトボックスもあり、季節のイベントではGodisの贈り合いが行われます。

Godisは美味しい?

 たくさんの種類のお菓子が並べられているので、全部を食べてみたくなるGodis。残念ながら、全てが美味しいという訳ではありません。Godisで外さない味は、日本でもおなじみのHARIBO(ハリボー)のグミ。スウェーデンのチョコレートメーカーMarabouのお菓子も日本人の口に合いやすく美味しいとお土産にも喜ばれます。

 気をつけなければいけないのは、黒いグミのような見た目のお菓子。Lakritsという、日本人からは世界一まずいお菓子とも言われているGodisです。英語ではリコリス、日本語では甘草と呼ばれる植物から作られ、独特の甘みとツンとくるにおいが特徴的。「ゴムのよう」とか「薬の味」とも言われるお菓子です。

 しかし、スウェーデン人はLakritsが好きなのでGodis売り場に何種類も売られています。筆者も普通のチョコレートやキャンディかと思ったら、中にLakritsが入っていてがっかりした経験が何度もあります。

まとめ

 街中にあるお菓子の量り売りGodisはスウェーデン人の日常の一部とも言えるでしょう。美味しいものも、口に合わないもの様々な味があり、スウェーデンの食文化の一部を見る事が出来ます。スウェーデンに来たらお土産用に買うお菓子の味見のつもりで、少量ずつたくさんの種類を買ってみるのもおすすめです。

[参考記事]
「ニュージーランドで売っている本当に美味しいお菓子6選」

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