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パリ生活の便利な面、不便な面。パリに住んで14年の私の感想

パリ生活の便利な面、不便な面。パリに住んで14年の私の感想

 

 フランス、パリに住んで早14年。時折、日本からいらっしゃるお客様の観光通訳の仕事や翻訳の仕事をしている私ですが、お客様や日本の友達によく聞かれるのは「華の都と呼ばれるパリに住んでいて、実際にどんなところが便利で不便?」という質問です。

 そこで今回、私の感じるパリの便利な面、不便な面を皆さんにお伝えします。

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パリのメトロは便利だけれど、不便で危険がいっぱい?

 パリ市内を網羅するメトロ。メトロの路線は支線2路線を含むと全部で16路線あります。さらにバスも使えば、パリ市内はどこにいても、ほぼ一時間以内で移動が可能です。気軽にメトロで出かけて買い物ができることを考えると、パリはやはり便利です。市内中心部にはギャルリーラファイエットやプランタンなどの総合デパート、さらに市内のあちこちにも他のデパートがあり、数ある路面店と合わせれば、買い物天国といっても過言ではありません。

 しかしそれに反して不便なのはメトロの階段。一部エスカレーターはついているものの、やはり階段は避けられないのが実情。高齢の方はもちろん、ベビーカーで赤ちゃんと出かけなければならない母親にも、メトロ移動はかなり厳しいものとなっています。

 よく階段の手前で知らない人に助けてもらってベビーカーを階段で運ぶ姿を見かけます。この点、フランス人は気軽に声をかけて手伝ってくれたりするので、それはフランス人の気さくな良いところかもしれません。

 あとひとつ、ここ近年知っておくべきメトロの危険な点は、スリと引ったくりです。パリのあちこちにいるジプシー達。道端に座り込み、物乞いをしている姿をよく見かけます。さらにメトロでは、ジプシーの未成年の若い子たちが5から6人のグループになって、観光客や隙のあるパリジャンを狙い、スリや引ったくりを日常的に行っています。

 メトロ車内のアナウンスにも、観光客向けに各言語で注意喚起の放送が常に流れているほどです。もちろん一部路線では日本語でも流れています。ジプシーの未成年の子供たちは、身分証明書もない上に、フランス語もたどたどしく、さらに未成年であるがために警察に捕まってもすぐに釈放されてしまうので、完全にいたちごっこになっています。

 ゆえに被害にあったら泣き寝入りするほか仕方ありません。パリに観光にいらっしゃる際は、メトロのジプシー達にはお気を付けください。

気軽にアートに触れる

 言うまでもなく、パリには複数の大小の美術館があります。毎月第一日曜日はルーブル美術館、ポンピドゥセンター、オルセー美術館など無料で入館可能です。一般の人も、例えお金がなくても、本物の美術に気軽に触れられることができるのはパリの大きな長所の一つだと思います。

 欠点は、一年を通して観光客が多いので、大抵並んで待つことが多いということでしょうか。待つのが苦痛でなければ、ぜひ第一日曜日に美術館に足を運んでみるのもよいかもしれません。

 ちなみに私には幼稚園に通う娘がいるのですが、幼稚園の半日遠足でポンピドゥーセンターに足を運び、絵画を鑑賞し、地下にある子供向けアトリエで美術館員の指導の下、作品を制作したりしました。こうやってフランス人、特にパリジャンの美的意識は育てられるのだな、と感心しました

 美術館だけでなく、パリ市内には沢山の映画館や劇場もあります。映画館ではアメリカ映画はもちろん、映画大国のフランス。フランス映画も常に沢山上映しています。例えば休みの朝に、気まぐれに映画館に足を運び、ちょうどよい時間の映画を何か鑑賞する、そんな風に気軽に映画を楽しむのもパリジャン流休日の過ごし方です。

 劇場では、ミュージカルだったり、お笑いワンマンショーを鑑賞したり。日本と違うのは、たまにワンマンショーのネタがちょっとした政治風刺ものだったり、人種差別ぎりぎりのお国別物真似だったりするところでしょうか。こうした劇場チケットも席によっては格安で手に入れられるので、気軽に鑑賞できます。

物価が高いパリ

 日本からいらっしゃる皆さんが、口を揃えておっしゃるのは「パリは物価が高いですね」の一言。確かに高いです。例えばわかりやすくすると、マクドナルドのコーヒー、小さいデミタスカップサイズが一杯2ユーロ、今のレートで約270円です。日本ではこれより量があるSサイズコーヒーが100円なのに。

 コーヒーですらこれですから、パリに住んでいると滅多に外食しません。毎日、三食自炊です。パリはレストランの数は、ビストロやカフェも含むと無数にありますが、本当に美味しいお店はなかなか見つけるのが難しいと感じます。特に値段との折り合いを考えると、合格点が出て、気軽に通えるお店はなかなか見つかりません。そんな私は、日本に一時帰国をするとつい外食続きになってしまいます。パリの食生活でのストレス発散です。

 もちろんスーパーに行けば美味しい食材、チーズやワインも日本よりも遥かに安い値段で手に入れることができます。でも、生まれも育ちも日本の私には、それはたまには美味しいけれど、毎日は食べません。

 もしパリに観光でいらっしゃってレストランで食事をする際は、その辺の適当に選んだレストランで外れくじを引くよりは、ミシュランガイドに載っているようなお店で、抜群に美味しいフランス料理を食べるという贅沢をしてみるのもよいかもしれません。

犬の糞だらけのパリの路地

 パリには沢山の犬達も住んでいます。野良犬はおらず、みんな飼い犬ばかり。しかし、パリの道は犬人口の高い住宅地区ほど、犬の糞害が酷いといっても過言ではありません。道端に落ちている糞を、それを見なかった人が踏んづけて、さらに道端に擦りつけながら歩くので、糞の跡がだらだらと続き、その臭さと言ったらたまりません。

 たまに「犬の糞はきちんと飼い主が処分しましょう」と書いてある看板を見かけますが、それも飼い主のモラルによりけり。日本のように、糞はもちろん、小ですら持参のペットボトル入りの水で流す日本人のモラルの高さとはまた違います。

 以上、パリ在住歴14年の私が感じるパリの良い面、不便な面でした。もちろん住んでいる個々の生活事情もありますし、パリに住んでいる邦人の皆さんが私と同じ意見とは限りませんが、これが私の感じるパリです。パリにいらっしゃる際は、こんな日本との違いも念頭におきながら、パリ散策を楽しまれるとよいと思います。

[参考記事]
「パリでお勧めのカフェと自然食レストラン(玄米など)」

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