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フランスの結婚式のあるある。ご祝儀はカード払い、ケーキはシュークリーム

フランスの結婚式のあるある。ご祝儀はカード払い、ケーキはシュークリーム

 友人や同僚等、結婚式には何度か参加したことがありますが、一度だけフランス人の結婚式に呼んでいただいたことがあります。

 フランスでの結婚式は、2種類あります。一つは市庁舎で書類を出してそこで誓いの宣誓をする式。これは日本でいう「入籍」に近いかもしれません。そしてもう一つは親戚や友人知人を招いての結婚パーティ。こちらは日本の「披露宴」に当たります。

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ご祝儀はカード払い

 私が呼ばれた結婚式は新郎が会社の同僚のフランス人でした。新婦とは会ったことが無かったのですが、彼女もフランス人でしたので、両家ともフランス人同士です。

 特別な招待状等は無く、メールで出欠確認されただけでしたので「そんな飲み会みたいなノリでいいの?」と最初は戸惑いましたが、とりあえず「参加します」とだけ返事をしておきました。

 着ていく服装やご祝儀などわからない事ばかりでしたので、フランス人の旦那様を持つ日本人の同僚に聞いてみましたが「服装は普通のパーティドレスで十分。」「ご祝儀についてはそれぞれ違うから本人に聞いてみたら?」というドライなアドバイスをもらいました。

 日本では結婚する本人にご祝儀について聞くなんてありえない!と思ったのですが、結局直接本人に聞いてみることにしました。

 すると二人のウェディング用ホームページのリンクが送られてきて、そこに「小切手の方の宛先はこちら」「クレジットカード払いの方はこちら」というようなご祝儀の送り先が載っていたのです!ご、合理的すぎる!!

 他にも新居で必要な物のネット販売のリンク(アマゾンのウィッシュリストのような)が貼られていたり、「ハネムーンに行くためにはあといくら必要」なんてことが書いてあったりしました。そのページから事前にご祝儀を振り込んでしまえば、同日は手ぶらで参加してOKです。

フランス式のウェディングケーキ「クロカンブッシュ」

 私がパーティ会場に入って、まず初めに目を引いたのがテーブルの上に高く積まれたシュークリームのタワー!これはフランスの伝統的なウェディングケーキで「クロカンブッシュ」と呼ばれるものです。日本のウェディングケーキとあまりにも違うので驚いて近くでマジマジと眺めてしまいました。

 なぜ、クロカンブッシュなのかを説明しましょう。「シュークリーム」は元々フランス語で「シュー・ア・ラ・クレーム」と言い、「シュー」が「キャベツ」という意味になります。皮の部分がキャベツに似ているためこんな名前が付いたそうです。つまり『クリームが詰まっているキャベツ』ということですね♪

 フランス等ヨーロッパ諸国では、「赤ちゃんはキャベツ畑から誕生する」という言い伝えがあり「キャベツ=子孫繁栄」のシンボルになっているため、結婚式のウェディングケーキとしてシュークリームを使ったクロカンブッシュが使われるようになったそうです。

ケーキ入刀ではなくシュークリームの取り分け

 日本の結婚式ではウェディングケーキは「ケーキ入刀」というビッグイベントに使われますが、フランスでは新郎新婦が木槌などを使い飴細工で固めたクロカンブッシュを参加者に取り分けてくれるイベントがあります。

 一つ一つのシュークリームは小さいのでひとり2、3個ずつ配られましたが、実際に食べてみるととっても甘くてそんなにたくさんは食べられませんでしたのでちょうど良かったです。

日本でもクロカンブッシュが流行

 日本でも最近ではウェディングケーキとしてクロカンブッシュを提供している式場もあります。しかし、結婚式の参加者は若い人だけではなく、お年寄りもいるわけですので、クロカンブッシュが出てきたら違和感を感じるでしょう。

 クロカンブッシュは「赤ちゃんはキャベツ畑から誕生する」という背景があるフランスだからこそ意味があるわけですので、日本で形だけ真似ても意味がないですよね。

[参考記事]
「私がフランスで体験した「朝9時集合、翌朝14時解散」の結婚式」

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