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なぜカナダの寿司屋のオーナーは韓国人や中国人が多いのか

なぜカナダの寿司屋のオーナーは韓国人や中国人が多いのか

 

 外国にいるとやっぱり「日本食」が恋しくなります。私もお味噌汁の安心感に何度助けられたことか。久しぶりに話す日本語に日本食。やっぱりたまには欠かせないな~と実感致しました。

 移民国家であるカナダでは、比較的容易に日本食を楽しむ事が出来ます。ラーメンも煮物も天ぷらも…お値段は少し高めですが、日本人経営のお店も多く、とても美味しいです!

 しかしお寿司屋さんだけは、少し異なります。1貫100円程度とお手頃価格ですが、韓国や中国人の経営者がほとんどで日本語が通じないお店が多いんです。では何故、カナダでは韓国や中国人経営のお寿司屋さんが多いのでしょうか。カナダ在住経験のある私が、この疑問を解決致します!

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SUSHI人気の理由

 実は、バンクーバーでは1通りに1店ぐらいの割合で寿司レストランがあります。寿司が北米で人気食となった要因は、肥満問題がきっかけだと言われています。

 確かに、北米の食と言えば、ハンバーガーやフライドポテト等の揚げ物ばかりですよね。そこで、ヘルシーなうえに美味しい「寿司」に注目が集まりました。ちなみに、カナダはサーモンが非常に有名ですので、魚が獲れることも要因の一つだと言えます。

カナダで人気のSUSHI

 日本の「寿司」とカナダで人気の「SUSHI」はとっても違います。こちらではカリフォルニアロールやアラスカロールといった、ロール寿司が人気となっています。「マンゴーアボカドロール」や「ウナギ天ぷらロール」に「チキン照り焼きロール」まで。

 あれ?魚は?と言いたくなりますよね。生魚とご飯だけで食べる文化があまり身近ではないためか、野菜やお肉を入れる巻き寿司が目立ちます。他にも、「トロピカルロール」や「ボルケイノ(火山)ロール」などなど、アートと言えるSUSHIも多くあります。

韓国人・中国人オーナーが多い理由

 では何故、韓国や中国の人はわざわざカナダでSUSHI屋を営むのでしょうか。理由は、各国の郷土料理にあります。

 まず、韓国料理はご存知のように辛く、万人受けする料理ではないと言えます。中華料理は世界3大料理と称されているものの、腕のいいシェフはごく一部。その腕のいいシェフをカナダに連れてきてお店を作るには、なかなか大変です。実際、有名な中華料理を除き、どのお店もガラガラ。そこで、万人受けし、誰でも簡単に作る事ができる料理。そこで白羽の矢が立ったのが「SUSHI」でした。

韓国人経営のSUSHI

 韓国人経営の寿司屋に多いのが、スパイシーロールシリーズ。韓国人にはスパイスが欠かせないようです。「Spicy Tuna Roll」「Spicy Salmon Roll」などなど、辛いソースを使用するスタイル。韓国風の寿司と称される「ギンポ」とは違って、あくまで日本の細巻き寿司に辛いソースをトッピングしています。

 韓国人をはじめ辛い食べ物が好きな人は、醤油の代わりに「HotSause」や「SpicyMayo」というソースを使ってお寿司を楽しんでいます。醤油を使わず、魚も入らない寿司が本当に寿司と言えるのか疑問ですよね。しかしこの「スパイシー寿司」、意外とクセになりますので、辛いもの好きなら一度お試しください!

中国人経営のSUSHI

 食べ放題メニューがあったり、とにかく安いのが中国スタイル。特にバンクーバーでは、中国人が非常に多く暮らしており、中国人だけで物流が成り立っています。そのため、日本人が経営している日本食レストランや韓国人経営の寿司屋と比較すると、安いです。ですが、たまーに色の悪くなったウニ等も出てくるので注意も必要です笑

 ちなみに、私がアルバイトしていた中国人経営のお寿司屋さんでは、お客さんも中国からの方が多く、チップがとても良かったです!。ただ、厨房のスタッフさんは英語も話せない場合も多く、コミュニケーションが大変かもしれません。

お味噌汁がしょっぱいのはご愛敬

 作り置きしているせいか、煮込みすぎてしょっぱいお味噌汁が日常茶飯事でした。湯呑にお湯をもらって自分で薄めるのがもはや常識ですので、遠慮なくお湯をもらってください。

 ちなみに音を立ててお味噌汁を飲むと、マナーの無い人と見られるのでお気を付けください。

まとめ

 カナダにはたくさんのお寿司屋さんがあります。日本の寿司文化を当てはめるのではなく、SUSHIとしてカナダで成長したSUSHIを楽しんでみてください。

 日本では出会う事が出来ないSUSHIに出会えます。どうしても日本スタイルのお寿司が食べたいときは、お家で手巻き寿司パーティーもおすすめです。

[参考記事]
「アメリカで食べられている寿司ロールは意外と美味しい(写真あり)」

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