Read Article

広告

ハワイで国際結婚するまで。きっかけは強制送還

広告

ハワイで国際結婚するまで。きっかけは強制送還

 

 実はハワイにもともと興味がなかった私(当時27歳女性)は、一回も行ったことはありませんでした。一度日本を出て生活してみたいという漠然とした希望が子供の頃からあった私は、仕事を海外で探し、スカイプで面接をした第1社目で即採用が運良く決まり、たまたまその会社がハワイでした。

 ビザの関係で1年半という契約で渡米することになり、そのたまたま行ったハワイで人生が大きく変わり、国際結婚することになりました。国際結婚まではこれから話す強制送還のせいで紆余曲折あり、一度は諦めかけました。その経緯をこれからお話ししようと思います。

初めての出会い!?

 旦那(35歳)との出会いは、友人を通してでした。その時日本から遊びに来ていた私の親友をどこかに連れていきたく、ハワイ在住の友人Jが協力してくれ、水族館に行くことになりました。その時Jが連れて来たのが今の旦那でした。

 私は”Nice to meet you”と挨拶をして、丸一日楽しくみんなで過ごしました。帰り際、また遊ぼうねと彼と携帯番号を交換するため、私の番号にかけてもらいました。そしたらなんとすでに私の携帯には彼の番号が登録してありました。私の頭の中は『???』。意味が分からず、どういうことか聞きました。彼は笑いながら、『俺は最初からわかってたよ。』と言いました。

まさかの再会

 なんと彼とは一度会ったことがあったことがありました。彼は私が初めましてと言ったため、そのまま何も言わなかったようです。彼との本当に本当の初めての出会いは、その日から10ヶ月も前のことでした。私たちはスポーツバーとカラオケが一緒になった飲食店で私は女子4人で、彼は友達と来ていたようで、一緒にビリヤードをしました。

 でも私は酔っ払っていたので、正直顔までは覚えていませんでした。そしてその頃、デートをし始めたばかりの恋人がいたので全く他の誰かを探していませんでした。彼は私の友達に私の番号を聞き、私の友達は私の携帯に知らない間に彼の番号を登録していたようです。私は10ヶ月間そのことには気がついていませんでしたし、彼も電話をかけてきたことはありませんでした。

 私は一日中気がつかなかったことが恥ずかしく、申し訳なくなりましたが、改めてよろしくねということでまたみんなで遊ぼうと約束しました。よくよく聞くと、一番最初に会ったその夜に私が履いていた赤い靴を覚えていたらしく、その赤い靴が私の家の玄関に置いてあったのをみて、あの子だ!と分かりびっくりしたらしいです。そんなまさかの再会をしてから、みんなでビーチに行ったり食事に行ったり、仲間で集まるようになり、少しずつ2人で会う時間も増えていきました。

さよならはすぐに

 彼と仲良くなり、一緒に過ごせる時間はどちらからともなく連絡を取り合い、不思議と毎日のように会うようになっていました。そんな2ヶ月ほどはあっという間に過ぎ、私はもう帰国する時が来てしまいました。いつかまた会おうねという約束すらせずに、彼や友人達に空港まで送ってもらい、いつものようにバイバイをしました。

 いつもと違っていたのは、ハワイでは特別な時に送る私の大好きなレイ(首飾りなどの装飾品)を彼にもらったことだけでした。その時はまたいつハワイに戻って来るかも何も計画していませんでしたが、日本にいる家族や友人に会えるワクワクが勝っていました。飛行機に乗り込み、離陸。だんだん小さくなる島を飛行機の窓から眺めながら、どんどんハワイを離れる寂しさやお世話になった人たちへの感謝が溢れて、飛行機の中で静かに泣きました。

同棲から遠距離恋愛。からの人生最悪な日

 帰国後は毎日メールやテレビ電話で連絡を取りました。そして知らぬまにハワイが大好きになっていたことに気づき、彼に会いたさとハワイ恋しさのあまりに、一ヶ月後にはハワイに戻ってきてしまいました。

 そこから一緒に住み始め、今思うとその勢いと展開の早さに驚きますが、行ったり来たりの繰り返しを約2年。30歳手前になった私はなんとなく将来など先のことを考え始め、まだまだ結婚のけの字も出てこない先が見えない関係が不安になり、ハワイへ行くのを躊躇するようになりました。

 そして日本で改めてきちんと就職を決め、しばらくは日本でしっかり働こうと思っていたのに、面接ではグアムでの新しい事業立ち上げのためできれば協力してほしいと言われ、嫌とは言えず入社が決まりました。その後まさかそんなにすぐに行かされるとは思いませんでしたが、入社2週間後にはグアムに3ヶ月行くことになりました。

 グアムに着き、入国でトラブルで軟禁。会社側としては、出張という形だから入国の際特別なビザはいらないが、念のため説明ができるようにと分厚い資料や会社のビジネスライセンスなど色々持たされました。私のアメリカ入国の多さもあり、別室に呼ばれ質疑応答がなんと10時間続きました。ウソみたいですが本当です。たくさんの資料を持っていることが逆に疑われました。なんでこんなに用意周到なのだと言われ、それは完全に仇となりました。

 そしてあなたの会社はワークビザを取得してその後に人を送るべきだと言われ、私はできる限りの説明もしましたが、入国拒否の強制送還。入国できないのはいいから早く帰してくれと言いましたが、半日犯罪者のような扱いをされ、結局次の日の昼の便まで空港の中でひたすら待つしかありませんでした。そして普通日本人ならビザなしで旅行できるのに、今後ビザがない限りアメリカの再入国、および乗り継ぎも米国内ではできないと告げられ、私の頭の中は一瞬で真っ白から真っ黒になりました。

 ということはもうハワイには行けない。もう彼にも会いに行けない。たくさんお世話になったボス、友人たちにも一生会えないのか?と思ったら、我慢していた涙はもう止められませんでした。理不尽なことはもちろん、面倒臭そうに私の話す言葉を一字一句パソコンに打ち込みながら彼氏と電話していた空港のオフィサーも含め、いろんなこと全てが悔しくて、さらに泣けてきました。

 しかし空港のオフィサー達は絶対で、自分たち次第で私一人のことなどどうにでもできてしまいますし、私たちはそれを訴えることもできません。携帯の使用なども禁止だったため、半日以上会社とも彼とも連絡は取れず、解放された後、会社にその旨を伝え、彼にスカイプをしました。

 彼は実はサプライズでグアムに来ようとしていたのはもっと後になるまで知りませんでしたが、連絡が取れず心配していた彼に第一声、『もう別れてほしい。』と号泣しながら言いました。自分でも何が何だかわからないまま、意地悪なオフィサー達何人にも囲まれ質問攻めにされたことや、ビザなしでハワイに行けないことなど、起きたこと全部を話しました。

 ただでさえ遠距離恋愛で先が見えない中会いに行けないとなると、もう彼とやって行く自信も意味もないと言いながら、グアムの空港で人が振り返るほどわんわん泣きました。その時はもう人の目なんて本当にどうでもよかったです。あまりにも動揺しまくり私に彼は「とにかくまず落ち着いて何か食べること」「無事に日本の家に帰ること」「そしてこれからについてはまたゆっくり話し合おう」と言いました。一旦落ち着きましたが、まだ現実が受け入れられない放心状態の私は、空港のベンチで横になって目を閉じました。この経験は今思い返しても気持ち悪くなるほどひどい一日でした。

結婚へと急展開

 無事に帰国し、社長からはただただ申し訳なかったと1週間の休養期間を頂きました。会社を名誉毀損で訴えることもできたと言われますが、私にはそんな気力も体力もありませんでした。訴えて金をもらうことなどどうでもよく、またハワイに戻れることができればと願っていましたが、もう傷がついたパスポートのステータスはどうにもなりませんでした。

 そして彼と話し合い、それまで結婚の話なんて一度もしたことはありませんでしたが、結婚して一緒になるかもうお互いを諦めるか、その2択しかありませんでした。そして彼は、もうアメリカに来れないからというのが別れる理由なら、理由として不十分だし、だったらもう結婚するしかないね!と言いました。そこからはまたフィアンセビザ取得、アメリカ再入国まで約1年少しかかりました。

 その間、彼は日本に2、3ヶ月に一度は会いにきてくれ、初めての来日では、私の父の前で緊張しすぎて、散々練習した『ハジメマシテ、〇〇デス』を完全にど忘れし、2度目の来日では私の両親にカタコトな日本語で『ケッコン、サセテ、クダサイ』と挨拶にきました。そして計7回目の来日で一緒にハワイに戻ることができました。ハワイで籍を入れ、さらにまた面倒な手続きや面接をし、なんとか無事結婚をしました。

<そして現在>

 現在は子供ができたことで家族も増え、恋愛時代とは変わり、旦那にイライラすることもしばしば(苦笑)ですが、なんとか家族仲良く暮らしています。とにかく時間もお金もかかるアメリカのビザ問題、本当に厄介でした。

 結婚した後も、2年後そして10年ごとのグリーンカード更新など、さらなる費用と手間がかかります。でも今思えばあの最悪な出来事(強制送還)が一番大きな結婚を決断するきっかけになったのは間違いありません。国際結婚は本当に面倒なこと、大変なことが多いのでおすすめはできませんが、お互いの情熱と勢いがなければできなかったことです。まさか永住することになるとは初めてハワイに来た時は思いませんでしたが、ここへ来て彼に出会ったことが私の運命だったのだと思っています。

[参考記事]
「ハワイで出産しました。無痛分娩だったが難産で苦しむ」

URL :
TRACKBACK URL :

Leave a comment

*
*
* (公開されません)

Return Top