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フランスで経験した古城ランチ、ムール貝料理、アフリカ料理を紹介

フランスで経験した古城ランチ、ムール貝料理、アフリカ料理を紹介

 

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サービスなき国

 フランス、パリと言えば「おしゃれなカフェ」というイメージがありますね。カフェオーレにクロワッサン、などというのは観光客ばかりで、現地の人達はよほど物好きな人ならともかく、一般にカフェオーレなどは飲まず普通のコーヒーのみです。勿論、フランスでコーヒーというのはエスプレッソです。じっくり味わって飲むコーヒーではないですね。最もフランス人はコーヒーを飲まない人が意外に多く、私のフランス人の同僚に飲まない人が大勢います。

 さて、そのおしゃれなカフェですが、まあ大きな有名店は別として、基本日本のようなサービスが存在しないことを覚えて頂くと良いと思います。あちらではまず好きな席に着く。そしてひたすら待つ。場合によってはなかなかギャルソンが来ないこともあります。故意に無視されているのか、あるいは完全に忘れられているのか、と思うこともあります。

 こういう場所では自分からギャルソンを呼びにくいものです。いつまで経っても来ないので、カフェを出てしまったことも何度かありました。それにギャルソンも愛想が良いとは限りません。しかめっ面で迷惑そうに注文を聞く人もいますので、ちょっと日本の感覚で初めて行くと、知らない人は戸惑うかも知れませんね。

 またフランスでは全てテーブル会計です。これも同じで払いたくても、なかなか担当のウェイターが来ないことがたまにあるんですよね。さすがに払わずに出たりはしませんが。要するに日本のようにお客様第一ではなく、みんな自分の都合で動いていますので、サービスなんてないのです。

各国料理

 パリは世界でも有数の国際都市で、ありとあらゆる人種が居住しています。必然的に世界各国の料理店がひしめき合っています。パリではとにかく食べ始めるのが遅く、飲食店は早くて夜8時頃からで、9時、10時頃になってようやく混みあって来るのが普通です。日本だとすでに閉店の時間ですね。よくあんな遅い時間に食べ始めて胃がもたれないものだと思います。

 それはともかく、高級フレンチから日常のフランス家庭料理、和食もあればインド料理に中華、タイ、ベトナム、中近東、アフリカ、地中海と何でもありです。最近は餃子やラーメン屋が流行していて、結構いいお値段していますね。最近もパリ6区にある日本のラーメン屋が進出しまして、外まで行列ができていましたが、値段をみるとラーメン一杯14ユーロですよ。今の為替レートだと何と1700円もします。

 和食も日本人が経営している本格的な日本料理店から、中国人がやっている偽日本料理までピンキリです。本格的日本料理は当然高いです。最も日本で食べても高級日本料理店へ行けば高いですが。当然、偽日本料理は安いです。当たり外れがあるので、たまたま美味しいところに当たると儲けものです。私も時々現地の友人と日本料理店に行きますが、美味しいところはそれなりに美味しいですよ。ちょっとフレンチに飽きた時や和を楽しむには十分かも知れません。

 日本の大都市同様、パリもなかなか長続きする飲食店が少ないのが実情ですが、この種の偽日本料理店はほとんど潰れずに結構続いています。お客さんに日本人はほとんどいません。現地に住む人達ばかりです。それだけ日本食に対する関心が高いということでしょう。和食に中華を少し混ぜたような代物で、これが本当の日本料理と思って欲しくはありませんが、パリにある日本料理店はとにかく高くて気取っているので、仕方のないところかも知れません。

おススメはパリ6区のレオン・ブラッセル

 私個人のおススメはパリ6区、サンミシェル~サンジェルマンにかけての界隈です。この辺りは治安も良く、かつて作家や詩人が通った有名カフェもあり、非常に知的で美しい地区です。同じカフェやレストランでも何となく品があります。またシャンゼリゼ通りやオペラ座界隈ほど観光客が多くないのもありがたいことです。

 有名店を含む飲食店も数多くあり、スフレの専門店やカエル料理の専門店など、ここにしかない店もありますが、一押しは実はベルギーのムール貝料理を出すチェーン店として有名なレオン・ブラッセル。パリ市内に何店舗もあり、現地の人なら誰でも知っていますが、ここ6区のそれはちょっと他と違って店内もオシャレですよ。

 日本ではなかなか食べられない食材ですし、お値段もお安いので是非おススメしたいです。私もパリへ行くたびに必ず一度はここで食事します。量は多いですが、結構あっさりしているので女性でも十分食べられます!

(レオン・ブラッセル パリ6区地下鉄マビオン駅すぐ上)

パリで食べたアフリカ料理とレバノン料理

 フランス料理や和食の店は観光客も大勢行きますが、狙い目はアフリカやギリシャなどの地中海料理ですよ。こういった料理店は日本にはほとんどなく、たまにあっても高いし、量も少ないです。その点、パリならリーズナブルなお値段でお腹いっぱい食べられます。

 こういったレストランはなかなか現地の友人や知人に連れて行ってもらわないと、自力で見つけるのはその地に住んでいない限り難しいでしょうね。おかげで私も変わったものを沢山食べることができました。歴史的にフランスはアフリカとつながりが深く、様々な文化が流れ込んでいます。アフリカといっても北アフリカと中央アフリカでは料理も全く違います。

 北アフリカはクスクスなどの料理は日本でも多少馴染みがあります。もう少しマイナーな国へ行くと随分料理も変わりますが、ただ私がフランスで食べた限りでは魚が多くて、フランス料理のようにバターなどの乳製品を使わないので、大きな魚が丸一匹調理されて出てきます。ちょっと胃袋にはキツイかも知れませんが、日本人には食べやすいと思います。デザートも風変わりで美味しいです。
(アフリカ料理店OHINENE - パリ20区)

 レバノン料理のチェーン店、Noura(ヌーラ)も現地の人なら誰でも知っていますが、外せません。レモンを大量に使う料理ですが、あっさりしていて日本人向きです。


(レバノンレストランNoura-オペラ座店) 

古城ランチ

 フランスで一度は体験してみたいのが古城ランチですね。郊外あるいは地方都市へ行かないといけませんが、パリ近郊でも可能です。2年前に私がご馳走になった古城ランチはランブイエ近郊のエスクリモン城です。

 フランスではこのような古城がレストランやホテルになっていることも少なくありませんが、いやここは絶景でしたね。何とも贅沢なランチでしたが、それでも一人70ユーロ(今の為替レートで8500円程度)程度でしたので、日本の高級フレンチより遥かにお得ですよ。私が頂いたのは鳩料理でした。デザートも何ともオシャレで美味しかったですよ。フランスへ行くなら是非共一度は体験したい古城ランチです。

(エスクリモン城の古城ランチ)

 外の景色。食後は古城の庭園をゆっくり散策できます。

 なぜかレストランの入り口に置いてあったライオンのはく製が印象的でした。

[参考記事]
「フランスに学ぶ離婚後の関係。離婚しても子育ては半々」

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