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フランスに学ぶ離婚後の関係。離婚しても子育ては半々

フランスに学ぶ離婚後の関係。離婚しても子育ては半々

 

 離婚大国、フランスでは「結婚」したカップルの44%は離婚に終わると言われている。「結婚」ではなく「PACS(パックス)」といった法律形態を取るカップルが増えているが、PACSとは簡単に言うと同棲以上結婚未満の契約だ(正式には民事連帯契約という)。PACSしているカップルも統計に入れるとこの離婚割合はさらにアップする。パリではこのパーセンテージが50%に上がると言われる。

 2017年1月に離婚におけるフランスの法律が改正され、手続きが簡潔されたが、去年末までは両方のカップルが和解で離婚した場合でも、弁護士を立て法廷に立たなくてはならなかった。その面倒さが無くなった影響で離婚はもっと増えるであろう。

 逆に言うと今までは離婚=お金がかかる・時間がかかるため、結婚やPACSをするカップルも年々減少傾向にあり、「事実婚」が当たり前の国であったが、離婚の手続きが簡素化されたおかげで結婚やPACSをする人が増えるかもしれない。

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離婚後の役割分担

 バツイチ、離婚者というとまだ白い眼で見られる日本とは違い、フランスでは、「何回目の結婚?」「離婚弁護士誰か良い人紹介してくれる?」というような感じで「今日のお昼何食べた?」と同じくらい気楽にみんな話す。離婚においてオープンな風習があるためか、離婚したカップルもあっけらかんと明るい場合が多い。子供がいる場合と、いない場合とはかなり変わってくるが、ここでは子供がいる場合を紹介していきたい。

 基本的に子供は父親と母親、半分・半分といったペースで面倒を見ることが、DVや育児放棄といった酷いケースでない限り、法律で決まっている。隔週ごと、2週間おき、週末のみ、ルールは様々だが、それぞれ父親・母親の家で子供は生活する。

 そのため別れてからも元夫婦は、会話をし、子供の教育やしつけ、お休みの過ごし方についてなど一緒に結婚していた時のよう決めていく。子供の洋服やおもちゃ、私物なども各家に用意され、パパ・ママの家用のもの、またはまったく同じものをダブルで所有するということもある。

 離婚したパリジャン(パリに生まれ育った男性)、パリジェンヌ(パリに生まれ育った女性)は子供がいる場合でも、自分の時間を充実させることに熱心だ。離婚をすることは=悲しいことの段階を過ぎた頃、前向きに、次のパートナー探しに、次の恋に向けて自由な時間を使う。

 元だんな、元奥さんのところに子供が行っている週は、パリジャンヌは自分磨きのためにエステの予約を入れ、スポーツクラブに行く時間を設ける。新しい趣味を見つけ、友達と出かけ、新しい出逢い、恋にも熱心だ。隔週ごとに時間ができることによって、独身時代のように自由な時間もできる。

 新しいボーイフレンド、ガールフレンドができて、お泊りする場合は子供がいない週を見計らって家に連れて来たり、外泊もちゃっかりする。40代になってから離婚するカップルが多いためデートの仕方を忘れてしまった場合は、恋愛コーチの元「恋愛の仕方」「デートの仕方」をおさらいする人もいるようだ。

 女性においては、久々に「恋」をしてみたいが、太ってしまったため自分に自信がなくなってしまった、どんな服装でデートをすれば良いか分からないという人も多い。そのため、バツイチ以上の人たちをターゲットにしたビジネスも栄えている。

 離婚して、いいオンナになった!キャリアアップしたと明るく、オープンに言えるくらいのそんな強いマインド、ポジティブなパリジャンヌ・スピリットをぜひ見習いたい!

[参考記事]
「フランス人は毎日お風呂に入らないって本当?」

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