黒人と言えばリズム感が抜群、そんなイメージはありませんか?黒人のダンスのセンスは、素人目から見ても本当に違いますよね!
そんな黒人のリズム感が本当に良いのかどうか、黒人と結婚をし、周りに黒人も多い環境の私が検証をしてみます。
《黒人のリズム感の良さ》
私は十代の頃からブラックミュージックにハマり、一時期ダンスのレッスンをかじったこともある身ですが、ダンスはやはりリズム感が大事。
このリズム感と体の動きがついてこないと、あのしなやかでリズミカルな動きはできません。
最近では巷のダンスブームに付け加え、ダンスを習う子供も増えていますよね。そして日本人でもダンスのうまい人がいるのも確かです。
ですが、残念なことに私たち日本人がどれだけダンスを練習しても、黒人が踊るような動きにはなれません。
メディアに出てくる黒人は、リズム感が抜群。バネのように弾む高い身体能力に、音と体が一体化したかのような動き。
日本人だけではなく、白人を含め多人種には到底真似できない、独特のダンスやリズム感のセンスを持ち合わせていますよね。
メディアに出てくる黒人だけがリズム感が特別良いのか、と言えばそうではないです。
実際、外国人の集まるナイトクラブに行ってみると一目瞭然。外国人の集まるクラブと言えば、洋楽のダンスミュージックが終始流れ、音楽に合わせて踊る、そんなスポットです。
そしてクラブにいるとすぐにわかることは、人種ごとのリズム感の違い。
黒人はリズム感が良く、ダンスがうまい。そして、残念なことにリズム感が本当にない日本人、そしてまるで酔っ払いがクネクネと盆踊りをしているかのような動きしかできない白人。外国人のいるナイトクラブに行ったことのある人なら、お馴染みの光景でしょう。
今まで私の周りには黒人の友人が多数いましたが、ほとんどの人がダンスがうまかったです。しかし中には、「う~ん」という人もいました。ですので、黒人=全員がダンスやリズム感が抜群、というわけではありません。
しかしながら、黒人にはリズム感やダンスのセンスが圧倒的に優れている人が多い、というのも事実です。
《黒人と多人種とのダンス・リズム感の違い》
では、なぜ黒人はこんなにリズム感も良く、ダンスのセンスに優れているのでしょうか?
まず、黒人の体の動きを見てわかることは、微妙な音を即座にとらえ、その音と体の動きが一体化をしているという点。
ダンス音楽には、主旋律となるメロディとは別に、ビート音と呼ばれるダンス音楽には欠かせないリズム音があります。
そして黒人には、そのビート音を瞬時にとらえ、主旋律となるメロディとの掛け合いを拾うセンスが抜群に優れていると思われます。
ビート音をとらえながら、体を即座にリズムに乗って動かす身体能力。また、決められた”型”にはまらず、自分で自由自在に体を動かすセンス。その点が非常に優れているのが黒人だと言えます。
彼らはダンスや音楽を個別に習ったことのある人はほとんどいないでしょう。日本のように子どもの頃からダンスの習い事をする文化もありません。
ですが、ダンスを習っていたという日本人を含め、ダンスの個別レッスンをしたことのない黒人のこの独特の動きはできません。
日本人や白人でダンスを頑張っていても、大抵の人は耳で音を捉えるというよりも、音に合うよう、ただ決まった”型”に体を動かすだけ、そしてやたら早く大きな動きをしようとするだけの人が多いです。
つまり、こういった黒人独特のリズム感や音をとらえる聴力、そして体の動きは”確実に”天性のものです。
私は環境柄、黒人の子供、黒人と日本人とのミックスの子供を多数見る機会があります。彼らはダンスを習ったこともなければ、親からダンスの方法を教えてもらったこともありません。ですが、教えてもいないのに最初からリズム感抜群に踊ることができるのです。
うちの黒人ハーフの子供は、1歳頃から既にビート音だけで絶妙な動きをつけてダンスをしていました。父親の流すブラックミュージックに身を任せ、ビート音を拾いながら手足、腰をダイナミックにフリフリし、それはまるで小さなダンサーか、ラッパーのような動きでした。
それでもうちが特別だったというわけではありません。他の黒人の子供はさらにセンスの良い子もいますし、このくらい踊れる子も黒人の間ではざらです。
ですが、やはり日本にいると目立ちます。この動きができる純日本人の子供や白人の子供にはいまだかつて出会ったことはありません。ダンスに必要な筋肉の付き方や体型も、黒人の子供は優れていると思います。
知人のダンスの講師(日本人)にお会いし、お話を伺ったことがあるのですが、
「黒人ハーフの子供を本気で躍らすと、近くで踊っている日本人の子供がかわいそうになる程違う。私たち講師もかないません。」
とのこと。
このようにダンスミュージックを型なく躍らせた場合のセンスは、やはり黒人は圧倒的に多人種と違うんですね。
《日本とアメリカの子供の慣れ親しむ音楽の違い》
日本では幼稚園のお遊戯で”簡単なメロディ”に合わせて体を動かすことは行なっていますが、耳でとらえる”リズム音”は二の次なのです。ですので、先生の真似っこやお遊戯的なものはできても、いざリズム感のある動きとなるとぎこちなくなります。
アメリカでは子供の頃から”リズム音”を耳で捉えることのできるような音楽と慣れ親しんでいます。子ども番組でも、リズム感抜群の音楽が流れ、それに合わせてメインのお兄さんやお姉さんがリズミカルに動きます。
特に、黒人の子供はブラックミュージックを、生まれた頃から耳にしていますので、リズム感のある音楽に対し、耳が確実に慣れています。
うちの子供も同じく、生まれた頃からずっとブラックミュージックに触れる環境です。ただ、日本のようなリズム感のあまりない音楽でお遊戯的なものをさせると、動きもイマイチですし、物足りないらしいです。
身体能力や天性の音楽的センスに付け加え、子供の頃から、根本的に慣れ親しむ音楽との違いも、日本人と黒人のリズム感の違いの1つでしょう。
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