Read Article

広告

米国で就労ビザやグリーンカード取得の際、悪質ブローカーに注意

広告

米国で就労ビザやグリーンカード取得の際、悪質ブローカーに注意

 

 世界一の経済大国、米国。科学、芸術、文化、あらゆる分野のトップレベルの情報、産業が集まる米国に滞在してみたいという願いを持つ人は、少なくないはずです。

 私はある専門分野の習得のため、米国で学んでいますが、大学で様々な国の人たちに出会うことができました。彼らの日常のことを少しずつ見聞きするうち、米国で働いてみたい、勉強してみたいという人たちを狙う、思わぬ落とし穴があることを知りました。これから米国に渡ろうとしている方々、ぜひ気を付けてください。

グリーンカード発行詐欺

 ある韓国人留学生の話。米国滞在10年の彼女は、ビザを持っていません。なぜビザが無いのに不法滞在にならないかというと、一度米国に就労ビザか、学生ビザで入った場合、そのままビザの期限が切れて滞在しても不法にはならないからです。

 友人の韓国人留学生は、かつて就労ビザで米国に入国しました。米国に滞在し続けたいと思った彼女は、グリーンカード(米国永住権)を雇用主からのサポートで申請しようとしたようです。どうも不透明な方法があるらしいのですが、どうやら彼女は韓国系ネットワークを使って、米国滞在の資格を取るためのブローカー的な会社に勤めていたようです。米国には、表向きには何らかの会社や団体を装いながら、実際には米国滞在資格の取得を謳い文句に人を雇っている所があるようです。グリーンカード取得には、収入の証明、保証人、弁護士を雇うなど、煩雑な手続きが伴います。就労ベースのグリーンカード取得の場合、雇用者の協力が絶対的に必要なのです。

 ブローカー的な会社からの給与は非常に少なく、しかも長時間労働。最低賃金も守られていない状況です。加えて彼女は、グリーンカード取得のため、といって毎月会社に手数料を払いつづけました。しかし実際には、就労ビザでは許可されていない仕事にも携わっていたようで、不法状態を訴えようにも、不法就労が発覚した場合自分自身も強制送還となるため訴えることができない、という負のスパイラル状態に陥ることに。結局手数料は雇用主のポケットマネーになっていたことが後で発覚したとのことです。

 彼女は幸い途中で結婚し、仕事を辞めることが出来ました。現在は母国からの仕送りで学生になりましたが、米国に10年も滞在しながら、就労許可がないので学外では仕事ができません。また、一度米国国外に出れば、米国でのビザ取得が困難になるため、韓国には帰国できないとのことです。観光ビザのような短期間のビザであれば、取得は難しくありませんが、学生ビザや就労ビザの取得は容易ではありません。そのため、彼女はもう何年も故国に帰ることが出来ていません。

現代の奴隷制度

 米国人のルームメイトは昔、不法滞在のヒスパニックの人たちを助けていたそうです。米国には、不法滞在者を雇って、働かせている場所もあるようです。良い雇用主であれば、色々と助けてくれるかもしれませんが、そうでない場合が多く、先ほどの韓国人留学生のように、思わずして泥沼に引き込まれてしまいます。労働者の弱みを利用して、劣悪な環境で働かせる、まるで現代の奴隷制度のようです。悪質ブローカーは本当にいるので、性善説で考えるのは危険です。

 不法滞在が発覚した場合、もしくは就労ビザなしで働いているところを見つけられた場合、強制送還となり、米国に再入国するのは難しくなります。ビザ発行、在学証明書、米国国内でのソーシャルセキュリティーナンバー(就労のために必要な番号)、免許証、etc…これらはすべて、該当者の信用情報に基づいて発行されます。すなわち、過去に違法なことをしたという記録があれば、データーベースで管理されている個人情報に関わる全ての書類に影響が及び、発行を拒否される、もしくは再発行されない可能性があります。最悪、米国に生涯入国できなくなってしまいます。

うまい話には裏がある

 「米国で働けます」「滞在のためのビザ、グリーンカード取得もバックアップします」「米国で働くために役に立つ資格も取れます」そのようなことを言われても、少し冷静になって情報収集することをお勧めします。

 一人の友人が、急に学校が嫌になったと言って、学校を辞めてしまいました。彼は働き始めたのですが、彼の就職先は、奇しくも、別の韓国人留学生が抜け出してきた会社と似たような会社でした。彼は周りに何も相談することなく、急に決めてしまったため、同級生たちが気が付いた時には、もう退学してしまっていました。

 彼が働き始めた会社の名前を聞いて、先の韓国人留学生は「一言相談してくれたら、何が起こるのか教えてあげたのに…彼が心配だ。たとえその会社で働いても、私のように不法に働くことになる。」と嘆いていました。

 米国で滞在ビザを取ろうと思っている方、くれぐれも悪質な滞在ビザ斡旋業者の餌食になることがないように、気を付けてください。一番良いのは、現地の人、特定の業種であれば、すでに働いている人から話を聞くことです。米国には、日本人ネットワークがありますので、インターネットなどで、日本人の交流サイトなどに投稿して様子を聞いてみるというのも良い方法です。

[参考記事]
「グアム島で受けられる義務教育の特徴や日本人学校を紹介」

URL :
TRACKBACK URL :

Leave a comment

*
*
* (公開されません)

Return Top