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カナダで問題になっている中国人の妊婦。社会保障のタダ乗り

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カナダで問題になっている中国人の妊婦。社会保障のタダ乗り

 

 アンカーベイビー(Anchor Baby)とは他国の妊婦がアメリカやカナダへ来てお産をし、その生まれた赤ん坊のことを指します。さらにその子は市民権を得るということが法律で許されています。妊婦は中国人が殆どですがが最近ではアメリカからもやって来ます。妊婦たちが違法入国、旅行、学生ビザ、ワーキングビザなど、どの理由であれ赤ん坊の権利は侵害されません。

 赤ん坊はアンカー(イカリ⚓)となり、成人したときにその両親、兄弟、祖父母などもイカリからつながった鎖となって芋づる式にアメリカやカナダの市民権を得て、さらに医療や社会保険を得ることができるシステムとなっています。

 G7の加盟国でアメリカとカナダの2国だけが現在のところこれを許容しています。カナダはついに条件付きで廃止の方向に向かいそうです。条件付きとは「赤ん坊の親の片方が少なくともカナダ人または永住権を持っていることに限ること」です。アンカーベイビーは数々の問題を抱え、ついに廃止方向へと進みそうですがいつとはまだ決まっていません。カナダ国の法律としてはアンカーベイビーは違法ではないのですが事情を踏まえてなぜ今問題になっているか説明してゆきます。

BIRTH TOURISM(バースツーリズム)

 今 特にここ数年でBIRTH TOURISM(バースツーリズム=出産旅行機関?)が急激に増えているのがカルガリー(カナダ西部)とバンクーバーです。中国語のサイトなども世界で一番ホットな場所といって大々的に宣伝しているようです。カルガリーではアンカーベイビーが以前より2倍、バンクーバーでは3倍になっています。

 バンクーバーでも特にリッチモンドという場所は「中国の町」といっても過言ではありません。これを現地で支援するのが「BABY HOUSE」と言われている普通の民家やその他の施設です。ここでは妊婦を泊めて身の回りの世話をするビジネスを行っているのです。現在で26の施設が数えられています。近所の一般の人たちはこ突然見ず知らずの妊婦が男性に付き添われ出入りする環境に非常に違和感を持ち社会問題になっています。
これを阻止するために嘆願書を政府に提出しているのが実態で、ある女性は3週間で1000人から署名を受け取り警察に提出したり、医者もこの嘆願書集めに乗り出し始めました。

経済問題

 他国から来た多くの妊婦は実費で病院代を払いますが(自然分娩は約70万円、帝王切開は約100万円)、中には未払いのまま病院が大損するケースもあり、去年一年で7千万円を国が立て替えたそうです。

 赤ん坊が生まれると5種類の書類を作成し、市民権や医療保険を取得できる手続きをするのですが、その間は母子ともにカナダに滞在します。その後そのままカナダに残ったりするケースや、自国に帰るケースもあります。自国に帰っても一度権利を取得したその子が18歳になった時、家族総出でカナダへ戻り、その家族全員が医療保険、社会保険の権利を取得できるのです(社会保障のタダ乗り)。それまではカナダ国で税金を納めることをせずに、いきなりカナダ政府と一般の税金納税者はその家族の面倒を見ることになるのですから経済的な負担は大きいです。

 医療や社会保険などの社会保障だけでなく、教育面でも一般国民は負担をしています。カナダ国内にいれば5歳になれば無料で教育を受けられることも可能ですから、よりよい教育を子供に持たせたい親は是が非でも市民権を子供に持たせたいということです。

倫理問題

 税金を払わぬ他国の妊婦がカナダ人の税金で賄う病院で、同じ待遇を受けるということに疑問を感じる人が多いのです。カナダは決して病院施設が多くはありませんし、医師や看護婦の数も不足しています。その状態で他国の妊婦をカナダ国民と同等に扱うことに倫理上の問題があると医者や国民は指摘しています。

 ついにこの疑問に立ち向かいはじめた現場の医者も少なくありません。彼らは決して気分よく出産を助けているわけでないと告白しています。不公平さ、分娩に隠された本当の理由を考えるとやりきれないといっています。しかし医療に携わる者としては見捨てては置けないというジレンマにかられるといいます。

 リッチモンドではカナダ人の妊婦が分娩に行くと、(他国の妊婦で)ベッドがいっぱいで30キロ離れた別の町の病院まで救急で運ばれたことが話題になったことがあり、そのことでカナダ国民の怒りと不平は大きかったです。

 ついにいくつかの病院では、出産前からその病院の産婦人科と面識がないと分娩を許さなかったり、ある病院では実費を前払いでないと受け付けなかったりと規制を始めたところもあります。しかしカナダ国の州によっては設ける規則も違うので統一するまでには至っていません。

まとめ

 アメリカもカナダも移民で成り立っているのは昔も今も変わりはありません。しかし、国民の経済負担、平等、道徳問題を考えると「カナダがアンカーベイビーを受け入れる寛容さを逆手にとって、我々を利用しているのが明らかだ。これに釘を打たなければカナダは国民に示しがつかない」という大多数の意見のようです。

 自由の国、人間の権利を重視するカナダですが、国民の怒りが爆発する前に早く手を打たなければならない現状に来ています。日本でも2017年から安倍政権の政策で移民の受け入れが本格的に始まりましたが、同じ轍を踏まないように気を付けなければいけません。移民の子供が増えることで問題なのが宗教の問題です。イスラム教の保護者から「学校の給食で豚肉を出さないで」という要望が静岡県に出されている現状を見ると日本の将来を先取りをしているように思えます。

[参考記事]
「カナダで出産する際の公的なシステムを紹介。出産費用は無料」

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