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イギリス人男性との期間限定の恋愛。好きだけど別れた理由

イギリス人男性との期間限定の恋愛。好きだけど別れた理由

 

 同じ英語圏でも、あけっぴろげでフレンドリーなイメージのあるアメリカ人と比べると、イギリス人は間接的で礼儀正しいところが日本人と似ていると分析されることがあります。

 それは恋愛においても同じなのか??恋人ができると本当に英語力は伸びるのか??イギリスで大学生活の4年間を過ごした筆者が、1年間のイギリス人男性との交際経験を振り返ります。

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馴れ初めはクラブ?!イギリス大学生の恋愛事情

 欧米での多くのカップルの始まりがそうであるように、付き合っているカップルに「いつから付き合っているのか」と聞いても「〇か月かな?」と曖昧なことは多いです。でもそれは記念日がないというわけではなく、毎月のお祝いなんぞしないためです(日本でもしないかな)。多くのカップルはAnniversary(記念日)として毎年のお祝いはしているはずです。

 わたしたちの場合は、友達期間が1か月ほどあり、グループでクラブに行ったときにキスをしたのがきっかけでした。ただしその日が記念日となるわけではありません。なんとなくそこから一緒に勉強や料理をするなど日常を過ごすようになり、
「今度、映画か食事でも行く?」
「ねぇ、これってどういう関係なの?」
「…彼氏と彼女なのかな?」
「君はそうしたいの?」
のようなやりとりがあって、正式にカップルとなりました。
 もう少しスローであれば、数か月かけてメッセージのやりとりがあり、どちらかがコーヒーやビールに誘い、何度かデートを重ねてからという流れが主流かもしれませんが。

 セリフは映画の中のようだけど、「愛してる」がオモイのは英語も同じ。わたしが付き合っていていちばん好きだったのは「ベイビー」と呼ばれていたことです。日本語で言われたら引いちゃうくらいのセリフも、あま~く聞こえて、ときめいちゃうのが国際恋愛の醍醐味ですよね。
– なんでそんなにカワイイの。
– ハグして君のことを壊しちゃいそうだよ。
-男のするべきことは女の子が幸せかどうかいつも確かめることだ。
-どこにも行っちゃだめ。君は俺のもの。ここにいて。
 付き合いたてで頭の中がお花畑だったころにメモっていた言葉たちを引っ張り出してみました。You are beautifulと言われたのも、人生の夢の一つが叶ったかのような気分でした。
 言葉が重い人がいたり、そっけない人がいたりというのは日本でもイギリスでも同じです。彼は重くはありませんでしたが、ラブラブな方ですね、これは。

 I Love youという言葉は、言う人は言うみたいですが英語でも重いのは変わらないです。わたしは付き合っている期間一度も言われませんでしたし、「Loveは大事な言葉だから言わない」とわざわざ言われました。友人でも、好きだけどLoveを感じられないからと別れてしまったカップルもいました。ちなみにLove youは女の子の友達同士や家族には使われています。電話を切るときに家族にこれを言わないと、「お前どうしたんだ???」となるらしいです。

期限付きで海外に来ること

 別れの直接の原因ではありませんでしたが、わたしの就職が日本に決まった時、わたしたちはわたしの大学の卒業・帰国のときが別れのときだと決めていました。というのも彼は一学年下だったので最低一年の遠距離恋愛は避けられず、その期間も未定で、また結婚も考えられなかったからです。

 大学留学という4年間の間にわたしは遠距離恋愛を2回破局しており、こうしてまた「嫌いで別れるのではない別れ」を迎えようとしていました。期限付きで海外に出て、誰かに出会うというのはこういうことです。もちろんそれを乗り越えて結婚されるカップルもいらっしゃるというのはとても素晴らしいことです。でもわたしたちは21と22で、それを乗り越えようとするには若すぎ、乗り越えられると信じるには歳をとりすぎていました。

 別れ話くらいの重い話になると英会話はもっとドラマチックになります。
– 俺の半分でも、君のことを大事にする人に出会うといいね。
– 80歳になっても、君のこと忘れないよ。
– もう俺は守りたくても君のことを守れないんだ。
「数か月経ったら、俺たちは別れる」という彼の言葉で始まったこの会話はとても印象的なものでした。わたしは言いたいことを言うのが精いっぱいで、こういうときはやはり彼が会話をリードしてくれていました。

英語力は伸びたか

 さて、留学や英語ネタでよく話題になるのが、「言語を上達する一番の近道は現地で恋人を作ることだ」という逸話ですが、これは本当だと思います。単に話す・聞く量が増える、ボキャブラリーが広がるからというだけではありません。

 英語に限らず母国語でない言語をしゃべるときというのは、言語力そのものだけでなく「勇気」とか「自信」というものが影響してきます。特にシャイで異言語に不慣れな日本人にとっては。だから毎日毎日話さなくてはいけない環境というのは、「話すのに慣れる」プロセスとして意外と重要なのです。

 初めて彼と二人できちんと話したとき、「じゃあ今度は君のことを教えて」と言われ戸惑ったものです(日本語でもこんなこと言われたら困りますが)。でも、辛抱強く聞いてくれる相手って大事ですよね。ときには言いたいことがすぐに出てこずイライラしたり悔しくなったり、「あなたには絶対わからない!」という気持ちで泣きたくなったり、怒ったり怒らせてしまったり。でもそんなことを乗り越えた後、他のコミュニティに行ってみると前より話せている自分に気が付くのです。話すことそのものに慣れているからです。

まとめ

 今までの人生と違う世界を見せてくれた彼には感謝しています。異国での恋、異文化間での恋愛というのは人生をカラフルにしてくれます。でも自分まで見失わないように。人生の向かう方向が違うと感じたら、「イットキのときめき」でも許されるんじゃないかな。

[参考記事]
「フランス人男性との恋愛が始まるまでの過程」

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