■アメリカの一日が始まる場所 グアム島
グアム島は、日本から一番近いアメリカ、常夏の島グアム。白い砂浜と透き通った青い海に引き寄せられて、毎日多くの観光客がやってきます。グアム島は淡路島より少し小さい島です。その島の真ん中にドカンと飛行場があり、大きな滑走路が作られています。
この島は観光業で成り立っているので、この滑走路が文字通り島を支える支柱あり、ど真ん中にあってしかるべきなのでしょう。
■滑走路と並行して走る道路
島は縦長の形をしており、観光客が集中するホテル街は島の西側にあります。島の東側に住む住民は、ホテル街の西側まで直線距離ではかなり近いのですが、ど真ん中には滑走路があるので、直線で行くことができません。
島の西側のホテル街へは、不便ではありますが、滑走路を避けて作られている道を通って、遠回りして行くことになります。
島の面積は狭いので、島のど真ん中に位置する滑走路と道路の距離は非常に近く、滑走路と並行して走る道路もあります。
信号待ちしていると、頭上を大型旅客機が通り過ぎます。信号すれすれの着陸は、何度遭遇しても、ドキドキします。グアムの空には、毎日多くの飛行機が飛んでいるので、一日に一回も飛行機を見ないという日はありません。
滑走路を平行している道路では、着陸してくる大型旅客機を真下から見ることが出来ます。午後、2時45分頃から3時半頃までの間は、到着機が多く、5分おきに着陸するので、沢山見たい方、確実に見たい方にはお勧めの時間帯です。
■待機スポット
一番迫力あるスポットは、信号機の下あたりで、信号待ちしている時ですが、さすがにずっと信号機の下で待機しているわけにはいかないので、その信号のある交差点に隣接したガソリンスタンドの駐車場に車を止めましょう。
そこからでも十分に迫力満点の着陸をゆっくり眺めることが出来ます。ガソリンスタンドにはスナックやドリンク、また、マクドナルドも併設しているので、休憩しながら、かつ、何機も見たい方は、一日中、そこで過ごすことも可能です。
■夜は真っ暗
グアム到着便は、夜中も多いのですが、この滑走路と並行して走る道は真っ暗です。滑走路と並行しているだけあって、滑走路には誘導用の光が点灯しているのですが、道路は間違って着陸されないようとの配慮からなのか、ほとんど街灯がありません。よって夜は飛行機を真下から見上げてもあまりよく見えないかと思います。飛行機の見学は、是非昼間に訪れることをお勧めします。
余談ですが、ホテル街から離れると街頭がほとんどない道が多いので、慣れない方は運転が大変かと思いますが、街灯のない空は、満天の星が降るように見ることが出来ます。
■大型旅客機以外の飛行機も。
グアムでは、観光客向けの遊覧飛行やセスナ機の体験飛行もあり、大型旅客機の着陸の合間に小さなセスナ機も沢山見ることが出来ます。更に、アンダーソン空軍基地から飛び立つ訓練中の軍機もまた大きな音とともに見ることが出来ます。
グアム島は、きれいな海が有名ですが、真っ青で何もない大空に飛ぶ飛行機を眺めることができるという観点から、飛行機好きにはたまらない場所でもあります。
■バリガタの高台から見る飛行機
島の西側のホテル街から、空港の滑走路を挟んで、反対の東側にはバリガタと呼ばれる高台があります。ここは高級住宅街が立ち並び、空港を見下ろす形で一望できます。
さらに、空港の向こうにタモン湾が見え、その景色は美しいの一言です。
バリガタの高台の家までは、ちょっとしたジェットコースターの上りの角度がある斜面を上っていきます。当然、下りも同じく、ちょっとしたジェットコースターほどの角度で下がっていくのですが、この道路を下る時、目の前に離陸する飛行機と遭遇することがあります。この光景がなんとも不思議な気持ちになります。
目線の下にあった飛行機が、徐々に真っ青な空に浮き上がってくると同時に、自身が車で徐々に下がっていくと、一瞬ですが同じ目線の高さに飛行機が飛び込んできて、そして、自身は下へ、飛行機は上へ去っていくのです。経験してみないと分からないかもしれませんが、なんとも表現できないほど、不思議な感覚を得ることが出来ます。
■青い空を見上げる癒しの時間
悲しいことに近年、グアムを訪れる観光客の数は減りつつあります。グアムは日本からは近すぎて外国に行った気がしないからせっかく外国に行くならもう少し遠くへと思われるのか、世界遺産があるところやもっと多くの有名ブランド店がある観光地に足が向いてしまうのか、理由は様々だと思いますが、日本から近いので、ちょっと日常に疲れた時、癒されたい時、ほっと一息つきたい時、気軽に訪れてほしいです。
この小さな島にはガイドブックには載っていない魅力がまだまだ沢山あります。海好きの方のみならず、飛行機好きの方も青い空を見上げるだけでも、日常を忘れてのんびりと癒しの時間を得られることと思います。
是非、多くの方がグアムに足を運んで頂けたら嬉しいです。
[参考記事]
「ヨーロッパ内を格安飛行機(LCC)で旅をするコツ」
Leave a comment