近年エレクトリック・ダンス・ミュージック、いわゆるEDMが世界的なヒットを見せています。中でもカルヴィン・ハリスやティエスト、ハードウェルといった大物DJの楽曲は、名前こそ知らずとも皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
そんなEDM人気に乗じて一度は海外でクラブを訪れてみたい!とお考えの方に私がオススメさせていただきたいのはドイツ、ベルリンのクラブです。
ドイツは現在のEDMの先駆け、エレクトロニック・ミュージック発祥の地という自負があるらしく、クラブ文化が非常に盛んであり、中でもベルリンには個性的なクラブが沢山あります。
しかし、クラブに行くからといって浮かれていてはいけません。日本国内ならともかく、事情の異なる海外では思わぬところに危険が潜んでいることもあります。
そこで今回は皆さんにドイツのクラブを訪れる際に気を付けていただきたいことをお伝えさせていただきたいと思います。
1.知らない人から貰ったドリンクは飲んじゃダメ?
ドイツでクラブに行き、ドイツ人のイケメンと仲良くなったからといって、気軽に飲み物をおごって貰うのはNGです。
というのも、近年ドイツのクラブでは女性に近づいて親しくなり、こっそりとドリンクに得体の知れない薬を混ぜ込む、という事例が時折起きているようなんです。
ドリンクに薬を盛られた方の女性はその後どうなるのかというと、体調を崩すか時には意識を失うこともあるとのこと。そして薬を入れた方は病院に連れていくふりをし、弱って抵抗できない女性に性行為を強要する……、と聞いているだけで恐ろしくなる話です。
自分には関係ない、と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、この話は実際にドイツ人の友人の身の回りで起きたこととして聞いた話です。万が一に備え、安易に他人から貰ったドリンクを飲むのは避けた方がよいでしょう。
2.とにかくドラッグに手を出さない
ドリンクに妙な薬を混ぜ込まれるのも非常に危険ですが、それ以上に危険なのは自分自身がドラッグ使用者になってしまう、ということです。
日本ではクラブ内で堂々とドラッグを使用している人に出会うことはまずないかと思いますが、ドイツのクラブではドラッグが蔓延しています。
なんでも隣国のオランダ等ではドイツ国内で禁止されているドラッグが合法であることもあり、周辺諸国等から流入したドラッグを入手するのは非常に容易だそうです。クラブ内はもちろんのこと、屋外では夜の公園でドラッグを売るケースが非常に多く見受けられるとのことです。
そんな事情があるため、ドイツのクラブを訪れるとあちらこちらで“白い粉”を吸ったり、得体の知れない何かをなめている人を見かけます。しかしながら、時には予告なしの立ち入り検査で捕まってしまうこともあります。
私がドイツでクラブを訪れた際にも、“白い粉”を吸っている人の背後から私服姿の警官と思われる人物が近づき、突然腕を掴んだかと思うと屋外に引きずり出していく、ということがありました。
興味本位で手を出して犯罪者になってしまわないためにも、ドラッグに手を出してしまわないようにくれぐれも気を付けましょう。
3.不必要な日本人アピールは避けるべき?
日本人女性は海外でモテる、というのは一般的によく聞かれる話です。
多くの日本人女性は知らない人に対しても愛想よく振舞い、イエスかノーかはっきり言うことができませんが、どうもこれが外国人に「落とせる」と思わせてしまっているようなんです。
さらには海外好きの日本女性の中には、金髪で青い目の欧米人への強い憧れから、外国人なら誰でも誘いに乗ってしまう、という方が一部いらっしゃいます。
そのような態度から、日本人女性は海外で“モテる”傾向にあるようですが、これは性行為に持ち込みやすい、と軽く見られていることの裏返しでもあります。
クラブ内でも不必要な日本人アピールで表面的な受けを狙うのではなく、一人の人間同士として接する、というのは外国人とのお付き合いの際念頭に置いておきたいことです。
4.とにかく知らない人についていかない!
今となってはベルリンといえばクラブ文化の一大拠点であり、国外からもクラブを目当てに訪れる方も増えているかと思います。
しかし、エレクトロニック・ミュージックが人気を集め始めたかつてのベルリンは状況が異なったようで、ベルリンの壁崩後の貧困にあった労働者階級の若者が違法に音楽を楽しむ場がクラブ文化を育んでいった側面があります。
その名残か今でもベルリンのクラブはアンダーグラウンドな雰囲気を色濃く残しています。そんなせいか、ベルリンのクラブにはセレブはあまり訪れないようで、それよりかはクラブ内で性行為に及んでいる人物を見かける可能性の方が高い、なんて言われているほどです。
たとえイケメンのドイツ人であったとしても、どこの馬の骨かもわからない人物にむやみについていってしまうと、妙なことに巻き込まれかねないので、気を付けた方がよいでしょう。
と、ここまでベルリンのクラブの危険な側面ばかり指摘してきましたが、歴史あるクラブで音楽に酔いしれる体験が素晴らしいことには変わりありません。
ベルリンのクラブを訪れる際には、くれぐれも節度を守った上で、ベルリンならではのアンダーグラウンドな雰囲気を存分に楽しんで下さいね。
[参考記事]
「日本人とドイツ人が似ているというのは嘘」
Leave a comment