
都会の喧騒を離れて、のびのびとした自然の中で癒されたい――。そんな時におすすめなのが、牧場を中心とした旅行です。動物たちとのふれあい、美味しい乳製品やグルメ、広大な風景の中で心も体もリフレッシュできる場所を厳選してご紹介します。
家族連れにもカップルにも、もちろん一人旅にもぴったり。この記事では、日本全国から特に人気の高い牧場旅行先を5つご紹介します。
1. 北海道・ファーム富田と周辺の牧場体験(富良野・美瑛エリア)
ラベンダーと乳牛が織りなす絶景と味覚の楽園
北海道・富良野エリアは、ラベンダー畑で有名な「ファーム富田」だけでなく、周辺に広がる多数の牧場も魅力のひとつです。富良野は酪農が盛んで、季節によって搾乳体験やチーズ作りなどが楽しめます。
特におすすめなのが「ふらのチーズ工房」。ここでは本格的なチーズやバターの手作り体験ができ、子どもから大人まで楽しめます。近くには「ふらのジャム園」や「とみたメロンハウス」もあり、食と自然を五感で楽しめる旅が実現します。
また、美瑛方面に足を伸ばせば、丘の風景が広がる「四季彩の丘」や、アルパカ牧場も。動物とのふれあいを通じて癒されながら、壮大な自然に包まれる時間を堪能できます。
アクセス:新千歳空港から車で約2時間半、または旭川空港から車で約1時間。
2. 栃木県・那須高原 南ヶ丘牧場
入場無料で一日中楽しめる、ファミリーに大人気の観光牧場
那須高原に位置する「南ヶ丘牧場」は、入場料無料ながら本格的な牧場体験が楽しめることで人気のスポット。ヤギ、羊、ポニーなどの動物と触れ合えるのはもちろん、餌やり体験や乗馬体験も充実しています。
特におすすめは、ここでしか味わえない「ガーンジィ牛乳」を使ったソフトクリーム。濃厚でクリーミーな味わいが多くの観光客を魅了しています。バターやソーセージの手作り体験も可能で、旅の思い出作りにもぴったり。
さらに、敷地内にはキャンプ施設もあり、那須高原の涼しい空気の中で宿泊することも可能。アウトドアと牧場の魅力を一度に味わえる、家族連れに特におすすめの旅行先です。
アクセス:東北自動車道・那須ICから車で約15分。
3. 山梨県・清里高原 清泉寮とまきば公園
八ヶ岳の絶景と高原グルメを楽しめる爽快スポット
山梨県・北杜市の清里高原エリアは、首都圏からアクセスしやすい人気のリゾート地。特に有名なのが「清泉寮」と「山梨県立まきば公園」。どちらも標高1,200m以上の場所に位置し、夏でも涼しく過ごせます。
清泉寮の名物は、濃厚なソフトクリームと牧場の新鮮な牛乳。美しい草原を眺めながら味わうひとときは、日常を忘れさせてくれます。また、敷地内ではジャージー牛の飼育を見学したり、バター作り体験ができます。
隣接する「まきば公園」では、広大な牧草地に羊やヤギが放牧されており、無料で散策・ふれあい体験が可能です。絶景の中でピクニックを楽しめるスポットとしても人気があります。
アクセス:中央自動車道・長坂ICから車で約20分。
4. 京都府・美山町 自然文化村と美山牛乳
古民家と牧場のコラボ。日本の原風景に出会える里山ステイ
京都市内から車で約1時間半。美山町は「かやぶきの里」として知られ、昔ながらの日本の農村風景が残る貴重な場所です。そんな美山の中心にある「自然文化村」では、宿泊・食事・自然体験が一体となった滞在が楽しめます。
近くには「美山牛乳」の牧場があり、地元で搾られた新鮮な牛乳やヨーグルトを味わえます。特に、牛乳を使ったプリンやソフトクリームは評判が高く、道の駅などでも購入可能。
里山を散策しながら、四季折々の風景や野生動物との出会いも楽しめる、美山ならではの自然体験が魅力です。静かな時間を求める大人の旅行者にもぴったりのスポットです。
アクセス:京都市内から国道162号線経由で車で約90分。
5. 熊本県・阿蘇ミルク牧場(阿蘇市)
雄大な火山と共存する、九州屈指の体験型牧場
熊本・阿蘇地域にある「阿蘇ミルク牧場」は、阿蘇五岳のふもとに広がる体験型観光牧場です。広大な敷地には、乳牛や羊、ウサギなどとふれあえるエリアがあり、週末を中心にさまざまなワークショップやイベントが開催されています。
特に人気なのが、乳しぼり体験と乳製品作り。搾りたての牛乳を使ったチーズやバターをその場で作って味わえるため、子どもたちの自由研究や学習旅行にも最適です。
また、地元の阿蘇赤牛を使用したハンバーグやステーキ、乳製品を活かしたランチメニューも充実しており、グルメ目的で訪れる人も多いスポット。周辺には温泉地も点在しているので、1泊2日の旅行にもおすすめです。
アクセス:熊本空港から車で約40分、または熊本市内から車で約1時間半。
牧場旅をより楽しむためのポイント
季節や天候をチェックしてから出かけよう
牧場は自然と密接に関わっているため、訪問する季節や天候によって楽しみ方が変わります。春〜秋は放牧や動物とのふれあい体験が充実しており、夏は涼しい高原エリアが特に快適。冬季は閉鎖している施設もあるため、事前に公式サイトで営業状況を確認しましょう。
動物アレルギーや服装にも注意
動物との距離が近い牧場では、アレルギー対策も重要。また、草原や土の上を歩くことが多いため、スニーカーや防水性の靴がおすすめです。服装も汚れても良いものを選びましょう。
まとめ
非日常と癒しを求めて、次の旅は牧場へ出かけよう
日本には、ただ動物と触れ合うだけでなく、地元のグルメや自然体験もできる牧場が各地にあります。この記事で紹介した5つのスポットは、それぞれ地域色豊かで魅力的な場所ばかり。自然に癒され、五感で楽しむ旅をしたい方は、ぜひ次の旅行候補に入れてみてください。
牧場旅は、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる、心にも身体にも優しい時間。旅のスタイルに合わせて、あなたにぴったりの牧場を見つけてみてはいかがでしょうか。
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