
はじめに
新型コロナウイルスの影響もあり、世界的にリモートワークやデジタルノマドという働き方が急速に普及しました。日本を含め多くの国で「ノマドビザ」と呼ばれる、リモートワーカー向けの長期滞在ビザが登場。これにより「働きながら旅をする」「好きな国で生活する」といった夢が、より現実的なものになっています。
この記事では、2025年時点でノマドビザを取得できる代表的な国を5つピックアップし、それぞれの特徴、申請条件、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。
1. エストニア(Estonia)
ノマドビザの特徴
エストニアは「デジタル最先端国家」として知られ、2019年に世界で初めてリモートワーカー向けのデジタルノマドビザを導入しました。
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滞在期間:最長1年(12ヶ月)
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申請条件:リモートワークが可能な職種、月収約3504ユーロ(約45万円)以上の証明
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ビザのメリット:欧州連合(EU)外からの申請が可能、エストニア国内でのリモートワークが合法的に認められる
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その他:e-Residency(電子居住権)制度があり、現地に行かずとも法人設立や銀行口座開設が可能
こんな人におすすめ
・IT系やクリエイティブ系で安定した収入がある人
・ヨーロッパでの長期滞在を希望する人
・治安が良く、生活コストが比較的安い国を求める人
注意点
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エストニアの物価は北欧ほど高くないが、首都タリンはやや高め
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英語でのコミュニケーションが基本
2. ポルトガル(Portugal)
ノマドビザの特徴
ポルトガルは魅力的な生活環境と温暖な気候で人気急上昇中。2022年にノマド向けの「テレワークビザ」が開始されました。
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滞在期間:最大1年(延長可能)
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申請条件:月収約2800ユーロ(約36万円)以上の安定した収入の証明
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ビザのメリット:EU圏内の自由な移動が可能、治安良好、豊かな自然と歴史的文化が魅力
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生活コストも西ヨーロッパの中では比較的リーズナブル
こんな人におすすめ
・ヨーロッパでゆったり過ごしたい人
・美食やワインが好きな人
・ビーチや自然環境が好きな人
注意点
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ビザ申請に際し、健康保険の加入が必須
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ポルトガル語の基礎知識があるとより快適
3. バルバドス(Barbados)
ノマドビザの特徴
カリブ海に浮かぶ島国バルバドスは、2020年に「12ヶ月ワーク・フロム・バルバドス・ビザ」を導入。
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滞在期間:最大12ヶ月
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申請条件:リモートワークが可能であることの証明、年間収入5万米ドル以上(約700万円)
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ビザのメリット:美しいビーチと南国リゾートの快適な環境、ビザ取得手続きが簡単で迅速
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1年間の長期滞在が可能なため、ゆっくり滞在したいノマドに最適
こんな人におすすめ
・リゾートでのんびり過ごしながら仕事したい人
・英語圏での滞在を希望する人
・自然豊かな環境が好きな人
注意点
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生活コストは日本より高め
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熱帯気候のため、暑さや湿気に慣れる必要あり
4. ジョージア(Georgia)
ノマドビザの特徴
ジョージアは2020年に「Remotely from Georgia」プログラムを開始し、リモートワーカーを積極的に受け入れています。
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滞在期間:最大1年(延長可)
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申請条件:年間収入が月2000米ドル(約27万円)以上であること
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ビザのメリット:ビザ申請はオンラインで簡単、ビザなしでも1年の滞在が可能な場合もある
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生活費が非常に安く、食事も美味しい
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文化や歴史が豊かで、カフカス地方の玄関口
こんな人におすすめ
・コストを抑えて長期滞在したい人
・新興のノマド先進国に興味がある人
・異文化体験を求める人
注意点
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英語があまり通じない地域もあるため、ロシア語やジョージア語の知識があると便利
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インフラは首都トビリシ中心に整備されているが、地方はやや未発達
5. ドバイ(アラブ首長国連邦・UAE)
ノマドビザの特徴
ドバイは中東の経済・商業の中心地で、2021年に「リモートワークビザ」を開始しました。
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滞在期間:最大1年(12ヶ月)
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申請条件:月収5000米ドル(約70万円)以上、健康保険加入必須
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ビザのメリット:最先端の都市インフラ、治安の良さ、税金がほぼゼロ
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多国籍のノマドコミュニティが存在し、ネットワーキングの機会が豊富
こんな人におすすめ
・都市型の快適な環境を求める人
・中東やアジア、ヨーロッパへアクセスしやすい場所が良い人
・高収入でラグジュアリーな生活を望む人
注意点
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物価と生活費は世界でも高い方に属する
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イスラム文化の影響で、生活マナーや服装に配慮が必要
まとめ
ノマドビザは、世界中の多様な環境で自由に働きながら暮らせる絶好のチャンスです。今回紹介した5つの国は、どれもリモートワーカー向けの特典が充実しており、それぞれ特徴が異なります。収入や生活スタイル、好みの気候、文化に合わせて最適な国を選ぶことが重要です。
これからの働き方の自由度を上げ、人生をより豊かにするために、ぜひノマドビザの取得を検討してみてください!
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