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ブラジルで流行っている日本のアニメとコスプレ。ナルトが一番人気

ブラジルで流行っている日本のアニメとコスプレ。ナルトが一番人気

 

 ここはブラジル。日本の赤い鳥居がシンボルで、ちょうちんの形をした電灯が印象的な街。地下鉄のLIBERDADE(リベルダーデ)駅(ポルトガル語で『自由』と言う意味)を降りると、日本人や中国人、韓国人といった、東洋系の人たちであふれています。

 土・日曜日となると、そんな東洋系人に、日本のアニメ「ドラゴンボール」や「BREACH(ブリーチ)」「ONE PIECE(ワンピース)」「NARUTO(ナルト)」などのコスプレをしたブラジルの若者が加わり、街はいっそうにぎやかになります。ここリベルダーデには、他の地区では見ることの出来ない独特な空間が広がっています。

 ここは、リベルダーデ駅から歩いて1分ほどの場所にある「日本庭園」。

 毎週日曜日には、この日本庭園内に日本食の屋台が出ます。ブラジルですっかり市民権を得た「YAKISOBA」も、もちろん販売されています。その日本庭園の、道を挟んだ斜め前には、おなじみの、絵描きのお兄さんがいます。

 自分の似顔絵をマンガ風に書いてくれます。書いて欲しいという人は結構多く、人が途切れることはありません。地下鉄リベルダーデ駅の近くにあるキオスクには、日本でお馴染みのマンガが、ポルトガル語に訳されて売っています。


 さらにその日本庭園と同じ通りにあるビルと、向かいのビルに、フィギュアやコスプレの衣装を販売する店が何件かあります。余談ですが「日本の漫画で何が好きですか?」と聞くと、やっぱり一番多いのが「NARUTO(ナルト)」ですが、「進撃の巨人」と回答するオタクもとても多いです。それを目当てにコスプレーヤーたちが集まってくるわけです。

 ただ、残念ながら私がリベルダーデに訪れた日は、ビシっとコスプレした若者には、一人も出会うことが出来ませんでした。コスプレの店の店員さんに話を聞いたところ、その日は別の場所でコスプレの催しがあって、みんなそっちへ行ってるはず、とのことでした。

 そのお兄さんいわく、コスプレイヤーたちの間のフェイスブックで「今度の土・日は〇〇に集まろう!」と毎回、呼びかけがあるそうです。本当にみんな、楽しそうですよ。この日は店員おお兄さんの写真を撮らせてもらいました。今日のコスプレのテーマは、ゲームに出てくるキャラクター、とのことでした。

 コスプレの傾向としては、少年たちのあいだでは、「ONE PIACE」や「BLEACH」が多いようです。少女たちは、写真のような日本の女子高生の制服のコスプレや、「セーラームーン」が多いです。また「銀魂」に出てくる「神楽」という女の子のチャイナ服のコスプレの女の子にも出くわします。最近は「ゴスロリ」のコスプレの女の子も増えてきています。

 ちなみに現在、ブラジルのインターネットTVで放送されいる日本のアニメは、定番の「ポケットモンスター」「ドラゴンボール」「NARUTO」のほかに「妖怪ウォッチ」「BLEACH」「遊戯王」などです。

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リベルダーデの変質

 ここリベルダーデは、以前は「日本人街」と呼ばれていましたが、現在は「東洋人街」と言われています。なぜなら今は、日本人より中国人のほうが断然多くなっているからです。では、なぜ、リベルダーデに日系人が少なくなったのでしょうか。

 それは、日系人の生活の質が変わったからだと思います。

 移民政策でブラジルに来た日本人の方々は、まずは、契約労働先のコーヒー農園で、必死に働いたそうです。そこで貯めたお金を持って、街に出て、リベルダーデにお店を構えました。そこで得た資金を、今度は子供たちの教育に惜しみなく投資したそうです。その甲斐あって、現在日系人の方たちは、医者や弁護士、または会社を経営するなど、ステータスの高い職業に就く方が大変多くなりました。

 それゆえに、リベルダーデ地区より、より安全で快適な生活が出来る地域へと生活空間が移動していっています。そんなわけで、現在リベルダーデには日系人が少なくなっており、日系人に取って代わって、中国人の生活拠点となっています。

 現在は中国人が多い、とは言っても、やはりリベルダーデには「ブラジル日本文化福祉協会」や「サンパウロ日伯援護協会」があり、また「ブラジル都道府県人会連合会」の各事務所も集まっているため、日系社会にとってはここが中心地と言っても過言ではありません。

 その他、日本の食材や書籍も豊富にそろっています。「日本の真裏に、こんな場所があったなんて!」と、初めてブラジルに来た日本人は、みなさん、かなり驚きます。

 尚、来年の2018年が、ちょうど「ブラジル日本移民110周年」の記念の年となります。ブラジルへ向かう、最初の移民船「笠戸丸」が神戸港を出発したのは1908年4月28日のことでした。笠戸丸には781人もの人たちが乗船していたそうです。そして長い航路を経て同年の6月18日にブラジル・サンパウロ州のサントス港に辿り付きました。

 到着したこの日を「日本人移民の日」として記録し、まさにこの日からブラジルにおける日系人の歴史が刻まれ始めました。ただ、決して平坦な道のりではなく、ことばに出来ないほどの困難や試練は数知れなかったと聞いています。

 しかし、どんな状況下にあっても忍耐強く、うそをつくことなく、誠実な態度を変えなかった日本人移民の姿勢は現地の人々の心を打ち、今現在においても尚、ブラジル社会からの信頼を得続けています。

 その日系人が築いてくれた信頼の基盤のおかげで、日本からひょっこりやってきた私たちまで、ブラジル社会はとても好意的に受け入れてくれる、という恩恵を受けています。例えば、細々した書類の提出が必要な場合でも「日本人?だったらOK!進んでいいですよ。」と、サッと通してくれたりします。日本人はうそをつかない、と思ってくれているからです。

 それに加えて現在は、日本のアニメ文化がここブラジルにも広がり、更に好意的に接してもらえるのです。「日本のアニメはすごいね!アニメ、大好き!」そして、こう続くのです、「日本、大好き!日本人、大好き!」と。。。

 言葉も文化もまったく異なる、日本とは真裏の国ブラジルで、こんなに素敵な生活が送れるのは、日系人の方々が築いてくれた信頼基盤と、アニメという日本文化のおかげだと、心から実感する日々です。

[参考記事]
「ブラジル人のクリスマスと新年の過ごし方。新年には白い服を着る」

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