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オーストラリアのドラッグ事情。レゲエフェスティバルでの出来事

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オーストラリアのドラッグ事情。レゲエフェスティバルでの出来事

 

楽しいことが大好きな人たち

 雄大な自然と広い大地、そのおかげかオーストラリア人は、他の欧米諸国の欧米人よりもおっとり・陽気だと言われます。

 移民が多いこの国では、オーストラリアで生まれ育った人でなくても、オーストラリアに惹かれここに長く住む人たちは皆、勤勉に働くことよりも、楽しく人生を過ごしたいと思っている気質の人が多いように感じます。

 さて、では「楽しいこと」ってなんでしょう。お酒、恋愛、ギャンブル…そして、ドラッグ。日本人からすると、ドラッグ=ヤクザ?依存症?と怖い印象しかありませんが、オーストラリアの人たちのドラッグ事情ってどうなのでしょう?

ルームメイトの吸っていた煙草ではない何か

 30代の日本人女性である私は、オーストラリアの都会のど真ん中のシェアハウスに住んでいました。その家の住人のあるドイツ人男性はダニエルといい、いつも階段下の椅子に座って煙草ではない何かを吸っていました。

 一瞬、ドラックかなと思いましたが、彼は基本的に誰とも関わらず、笑ったところを見たことがありませんので、分かりませんでした。

 しかしある時、私がキッチンで昼ごはんを作っていると「君はどこからきたの?」と陽気に話しかけてきました。珍しいと思いながら会話をしていたら「オーストラリアは居心地がいい」「日本も大好きだ!」と
いつになく興奮して楽しそうに話してくれ、実はフレンドリーな人なのかな?と思いました。

雨の日の信じられない事件

 しかし、その日はやってきました。

 ある雨の日、私が家の中にいるとダニエルに「俺の傘を知らないか」と聞かれました。知らないというと「皆知らないって言う、どうなってるんだ!」と怒っていて、「なんでそんな小さなことで怒っているのか」と思いながら、気にもせず外へ出かけました。

 いきつけのパブでいい気分でお酒を飲んでいると、ルームメイトからメッセージを受信し、驚愕。

 「ダニエルが、私たちの部屋のドアが壊して侵入した」

 帰宅してびっくり、私たちの部屋の分厚い木製の、みごとにドアが壊されていました。何度も体当たりをでしょう。ドアのカギの金具を支える木が折れてえぐれていて、まるで事故現場のよう。

 なんでこんなことに…?私はルームメイトと顔を見合わせました。

 どうやら彼は、自分のなくなった傘が私たちの部屋にあると思ったらしいのです

 シェアハウスに住んでいる別の人に聞いたところ
「彼は最近煙草をやめた代わりにコカインを吸ってて、それが原因で興奮しやすく、ご機嫌になったり怒りっぽくなっている」と。

 最初にテンション高く話しかけてきた時から、彼は既にドラッグを吸っていたのです。

コカインは攻撃性が増すらしい

 実はその数か月前にも、このシェアハウスのイタリア人が大家とトラブルをおこして出て行ったばかりだったのですが、彼もコカインを始めた時期から性格が攻撃的に変わって、別人のようになってしまったらしいのです。

 オーストラリアではコカインがメインドラッグの1つだそうで、同じ時期にタクシーに乗って、怒りっぽい運転手に「ドラッグやってるでしょ?」と聞くと「もちろんさ。コカインは最高!…Oh Shit!どけ、そこの車!」といった具合。

 関係あるのかはわからないですが、オーストラリアの道端では、毎日ビール瓶の割れた破片や、バス停のガラスの雨よけが壊されているのを目にします。ものを壊したくなるのかも?

レゲエフェスティバルはドラッグの煙でいっぱい

 また、とあるレゲエフェスティバルに行った時のこと。そこでは暖かい日差しの中、ベビーカーを押す家族連れや、ロングヘアに花かんむりを被っているカップルが、レゲエ音楽のリラックスしたリズムに乗っていました。奥では黒人DJがラップをしていて、私と友人はビールを飲みながら、平和な雰囲気をすっかり楽しんでいました。

 ある時、踊りながらふと目を開けると、日差しがライブハウスの照明のように筋になって見えました。屋外なのにスモークを焚いてる?と不思議に思い、まわりを見渡すと、ふと隣から香ってくる牧草のような匂い…。

 友人に「あれはドラッグだよ。マリファナ」と言われました。おそらく、既に受動喫煙で大量に吸い込んでいたのだと思います。

 全身の力がぼーっと抜け、私の体ごと音楽にぐにゃぐにゃ形を変えて揺れているような、不思議な感覚に陥りました。夢のように幸福な気持ちです。しかしその場を離れたった30分後、私はすっかり元の私に戻っていました…。

ドラッグがくれる危険な感動

 マリファナを吸うことを推奨するつもりはないのですが、すっかり効果が覚めた後も、ちゃんとレゲエフェスティバルでの感動的な感覚は覚えています。楽園のように美しい、DJと広場で踊る人たちに光が差す光景は、今もしっかり目に焼き付いています。これが本当の麻薬の怖さなのでしょう。

 幸いなことに、あの感情をもう一度!とか、またあの煙を吸いたい!という気持ちが湧いてくることはありません。しかしあの普段感じることができない感覚を呼び起こされたような気持ち、多くのロックンローラーが名曲を生み出した原因の一つと言われると、納得かもしれない…と個人的には思いました。

 それにしても、国が変われば常識も変わるというのは不思議なものです。オランダではビジネスマンが毎日仕事帰りに吸っているそうですから。でも、日本の皆さんは絶対にドラッグには手を出してはいけませんよ。日本は日本、海外は海外です。レゲエフェスティバルで経験した受動喫煙でもあのような恍惚な状態になったくらいですから、一回吸うと抜けられなくなるかもしれません。ですので、手を出さないことが一番大事。

[参考記事]
「オーストラリアのシェアハウスの特徴。敷金や礼金はあるの?」

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