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海外生活で身につく4つの力。言語力だけではないよ

海外生活で身につく4つの力。言語力だけではないよ

 

 「可愛い子には旅をさせよ」という言葉があるように、なじみのない土地で暮らし、苦労や困難を体験してこそ身に付く力がある。言語習得を目的に海外へ渡る人が多いが、海外生活ではそれ以上に得られるものが多い。

 今日は海外留学したことのある人や、海外生活経験者が「強み」としてアピールできる「海外生活によって身に着く力」を4つ挙げてみる。

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■言語力

 まずはやっぱり言語力。海外生活ではとりあえず生きていく為に、何が何でも現地の言葉を話さなければならない。自分の中の僅かな知識を絞り出し、なんとかコミュニケーションを図ろうと努力する。

 言いたい事が伝わらなかったり、自分のレベルに愕然とする事もあるが、語学習得の一番の近道は机に向かって必死に単語を覚える事ではなく実際に使う事だ。

 さらにネイティヴの発音に徐々に耳が慣れ、理解できなかったことが解るようになった時の喜び。この喜びが、もっと上達したいという意欲を掻き立ててくれる。

■危機管理能力

 世界一安全と言われるニッポン。歩きながらスマホやゲーム機をいじる事、電車の中で居眠りする事、ジーンズのお尻ポケットに財布を突っ込んで歩く事、ブランド品をこれ見よがしに身につける事…。どれも日本では当たり前のように見られる行動だが、海外では一発でスリやひったくりのターゲットになる。四六時中身を引き締め周囲に目を光らせて、自分の身は自分で守らなければならないのだ。

 そんな生活を送っていると、自然とリスクを考え、被害を最小限にとどめられるよう常に備える習慣が身につく。現金は小分けにし高額紙幣は持ち歩かない、高価な物をむやみに人目に晒さない、口が大きく開いたバッグは避けファスナーやボタンをしっかり閉める、電車では犯人がサッと逃げられる扉付近を避けて乗る…など。

 私自身、海外生活によっていい意味で警戒心が強くなったと思う。危険を事前に予測し備え、いざという時瞬時に対応できる「危機管理能力」。それは平和な日本の生活では、普段眠ってしまっている力かもしれない。

■適応力・順応力

 海外生活では常に新しい驚きがあり、予想外の出来事やトラブルはつきものだ。自分の中の「当たり前」が通用しない事なんて日常茶飯事。先入観や固定観念にとらわれていては生活できない。電車は決して時刻表通りには来ず、乗るはずだったバスもストライキ。手続きに向かった役場では担当者によって指示が異なりたらい回しに…、さらに病院の予約は〇ヶ月待ちなんてことも。

 「日本だったらこうなのに‼︎」と愚痴をいうだけでは何も解決しない。そんな毎日の中で身につく力が「適応力」と「順応力」。ちょっとやそっとの事では動揺せず、初めて経験する驚くような場面に直面しても、機転を利かせ柔軟に状況に合わせられるようになってくる。逆にこの臨機応変に対応する力がなければ海外生活は送れないとも言える。

■アピール力・コミュニケーション能力

 謙虚で控えめである事が美徳とされる日本。一方欧米では自分を相手に知ってもらうために積極的に自己主張しなければならない。

 就職面接やビジネスの場では、攻めの姿勢で自分をアピールし、交渉することによって契約条件が格段に良くなる事がある。ただ黙っているだけでは、なんの魅力も能力もない人だと思われ終わってしまうのだ。グループでの会話や職場の会議など、日常的に自分の意見をはっきりと論理的に伝えることが求められる。

 そんな「以心伝心」や「空気を読む」事が通用しない環境の中で、「アピール力」と「コミュニケーション能力」が身について行く。

■まとめ

 近年、不況やテロなどの影響で、安全・安心を求める傾向が強くなり「若者の海外離れ」という言葉が聞かれるようになった。だが、海外旅行や海外生活から得られるものは想像以上に大きい。

 インターネットで瞬時に世界の情報を得られる時代だが、実際に足を運び身を以て体験した事は、人生の貴重な財産になると思うのだ。グローバル人材が求められる今の時代、海外生活者はこうした力を積極的にアピールしていこう !!

[参考記事]
「国際結婚・海外移住した人の孤独 〜日本が居心地悪く思える時」

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