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中国式のお酒のマナー。乾杯した後は56度のお酒を一気飲み?

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中国式のお酒のマナー。乾杯した後は56度のお酒を一気飲み?

 

 お酒を飲むのは万国共通の楽しみの一つですね。世界各国には様々な種類のお酒があるので、お食事と共に楽しいひと時を過ごすのには欠かせないアイテムです。中華料理にもお酒は団欒に欠かせない潤滑材です。中国全土で日夜円卓に中華料理とお酒が運ばれて、美味しく賑やかな時が流れています。

 ところで、中国ではお酒の飲み方が、多くの国とはまるで違うという事は余り知られていない事です。中国では食事の席で、日本式のお酒の飲み方をすると、これはちょっとマナー違反になってしまうのです。それでは中国式のお酒の席でのマナーをご紹介致しましょう。

 まずは中国で飲まれているお酒の種類から説明します。

中国のお酒の種類

 中国のお酒というと、紹興酒がピーンと来る方が多いのではないかと思います。中国産のお酒は大きく分けて二つに分類されます。一つは黄酒。そしてもう一つが白酒です。

 黄酒と言うのは、もち米を主たる原料とする醸造酒で、琥珀色をした甘めのお酒です。上海の西側に広がる、浙江省が50%の生産シェアを持っています。多くの日本人が知っている紹興酒は黄酒で、浙江省紹興市で生産されるお酒だけがそう呼ばれます。紹興市は黄酒の名産地という訳です。


 白酒というのは、穀物を使って作られている蒸留酒で、日本酒の様に透明なお酒です。多くの日本人が知っている黄酒と違い、穀物独特の強烈な芳香と高いアルコール度が有名です。例えば白酒である「紅星  二鍋頭酒(アルコードシュ)」は度数が56度あり、お酒が弱い人は飲めません。もちろん、全ての白酒が50度という訳ではなく、30度台、40度台と色々あります。

 この二つのお酒が、主として地域で二分されて習慣的に飲まれています。中国はだいたい国土の真ん中あたりを東西で線引きして、線の上を北方、下を南方と呼ぶのが一般的です。黄酒は南方で、白酒は北方で多く習慣的に飲まれます。ですから、多くの日本人が知っている紹興酒が中国で最も一般的なお酒という訳ではないのです。

 中国産のお酒以外で、ビールにワインやウイスキーも流通していますから、現代中国では黄酒と白酒以外のこれらのお酒も一般的に飲まれています。

中国式の飲み方1

 さて、ここからが本論ですが、中国でお酒を飲む時には、中国独特の飲み方があります。大きく二つのマナーを御紹介致しますね。

 先ず一つ目ですが、“乾杯”について(乾杯の意味は日本とは微妙に違います)。“乾杯”は日本でも中国でも複数の人達とお酒を飲む時には行う習慣です。又、日本や中国以外でも、複数の人達とお酒を飲む時には、何らかの掛け声をかけてお酒を飲むのが一般的ですよね。

 ところが中国では全く違う事があるのです。それは、日本では“乾杯”と掛け声をかけて、通常は一口だけ飲んで拍手などをして食事をしながら歓談して、その後は随時飲みますが、中国はそうではありません。

 その違いは“乾杯”という漢字を良く見れば自ずと分かる事なんですね。“乾杯”は「杯を乾す」と書くように動詞と目的語から成り立っています。その通り読めば良いのです。杯を乾すのですから、杯に入ったお酒を飲み干すのが“乾杯”なんです。

 乾杯の杯は、ビールの場合は日本と同じガラスコップ。黄酒、白酒の場合は、日本のお猪口程度の大きさです。どんな大きさであっても乾杯時は飲み乾します。一口お酒を飲む事に省略されてしまった日本式の乾杯とはここが根本的に違います。ですから、中国で会食の前に“乾杯”をする時は、必ず全部飲み乾して下さい。56度の白酒を一気飲みするのはキツイですが(笑)これが一つ目のマナーです。

中国式の飲み方2

 次に二つ目のマナーですが、”乾杯“の後、一人で勝手にお酒を飲むのはマナー違反です。えーって思いますよね。筆者も最初にこのマナーを中国人の方に教えて頂いた時にびっくりしました。お酒は必ず誰かと”乾杯“して飲まなければいけないのです。

 普通日本の場合は、“乾杯”をした後は、お食事をしながら飲みたい時に自分で勝手に飲んでも何も問題がありませんよね。

 中国では、自分が食事や歓談の最中にお酒を飲みたくなった場合は、誰かと“乾杯”をして飲むのが礼儀なんです。一般的には、大体みんな心得ているので目配せしています。視線を合わされた人は、あーこの人はお酒を飲みたいのだなーと分かるので、席を立って二人で“乾杯”をして、杯を飲み干して着座して、再びお食事や歓談をしています。ですから、日本人にとってはちょっと面倒くさいマナーですよね。

 自分自身のタイミングで食事をしながらビールを飲みたいと思うのですが、いちいち誰かと“乾杯”しなければならないのも面倒臭いですし、“乾杯”ですから飲み乾さなければならないので、お腹がすぐチャポンチャポンになってしまいます。

 ですが、異文化圏に生きるというのは、こういう習慣の違いを知って行動することも、楽しみの一つと言えます。中国で複数の方とお食事をする時は、この二つのお酒のマナーを覚えておいて下さい。

 ちなみに、気心しれた仲間とお食事をする場合などは、堅苦しく考え過ぎる必要はありませんから、最初だけセレモニーをして、後は日本式に飲ませてねと言っておけば大丈夫です。ご参考にしてみて下さい。

[中国記事]
「中国国民は本当に反日なのか。中国在住10年の著者から見た中国」

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  1. […] [中国記事] 「中国式のお酒のマナー。乾杯した後は56度のお酒を一気飲み?」 […]

  2. […] 若い頃から健康的にスポーツをしていたこともあり、「尿酸値なんか放っておいても、その内に正常な範囲に戻るさ」と嵩を括っていました。 時には「痛風ってグルメの病気だよね」とか揶揄(からか)われると、得意になりながら、「全然、グレメでもないんですがねぇ」と応えたものでした。 実際のところ、ビールはよく飲みましたが、プリン体の含有量が高いと言われる内臓モノや干物を好んでいたわけではありません(参考記事「痛風とアルコールの関係」)。 その後、尿酸値のレベルは改善の余地を見ないまま、中国東北地方へと海外転勤になりました。 中国の就労ビザの取得には、エイズの検査はあっても、尿酸値のチェックはありません。 そんなこんなで痛風のことはすっかり忘れてしまいました。 単身赴任のホテル住まいです。 仕事を終えて部屋に戻ると、やることがない。 まあ、お酒を飲むわけです。 時にはバーで、或いは部屋で友人と。 さらには飲み会やら、会社の同僚や顧客との食事会も多い。 ワインにビールにウイスキーに、果ては中国特有の白酒(度数が高い)にと、ありとあらゆるお酒を毎晩のように煽りました(参考記事「中国式のお酒のマナー。乾杯した後は56度のお酒を一気飲み?」)。 そして中華の珍味を食べる。 […]

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