ロンドンの地下鉄・バスは東京都内の様に充実しており、市内中を走っています。個人的にバスは都内よりも数が多く、便が良く使いやすいと思います。
基本的に料金はZONEごとに設定されていて非常にシンプルです。中心地から離れるごとにZONE1,2,3,4…となり、自分が通ったZONEによって課金されます。
※バスはZONE関係なく一律料金(£1.50)
Oyster Cardは必須!
多くの人がOyster Card(オイスターカード)というPSMOやSUICAの様なカードを持っており、これ1つ持っていればロンドン内を走っているどんな交通機関(地下鉄・バス・路面電車)にも使えます。むしろこれを持っていないと損をしていまいます!
例えばZONE1-2のチケットを普通に購入すると£4.90もかかってしまいますが、オイスターカードで支払えば£2.90です。金額が違うので要注意です。
また、オイスターカードには1日の上限金額が定められており、それ以上は何度バスや地下鉄に乗ってもお金が引かれません(ZONE1-2は£6.50、ZONE1-3は£7.60、バスは£4.50が上限)。
もちろん日本の定期券の様な機能もオイスターカードにはついており、色んな路線やバスに乗るごとにお金がかかる都内の交通よりもたくさん動く人にとってはお得だと思います。
また、現金しか持っていない場合でも地下鉄や電車の場合はチケット購入が出来ますが(割高ですが)、バスはチケットを販売していないので必ずオイスターカードもしくは機能付きのクレジットカードが必須です!何も持っていなくて乗車拒否をされた人を何回か見た事があります。
ロンドンの人は並ばない
日本のように駅のホームやバス停に並んでいる人を見た事がありません。バスの場合は1人ずつしか乗車出来ないので必然的に並ぶ形になりますが、前もって並んでいたのではなく、バスが到着した際に入口に早く到着した人順に乗ります。
最近の新しいバスは前方・真ん中・後方と3ヶ所の出入り口から乗り降りできるので、並んでいても意味がないのです。地下鉄・電車も、日本のような「ここに扉部分が停まりますよ」と丁寧に教えてくれるサインがホームにはありませんので、よっぽど覚えている人ではない限りどこから乗車するのか全く分かりません。なので、並びたくてもどこに並べばいいのか分かりません。
みんな点々バラバラに待っており、電車が到着し、バス同様に早く入口に到着した人順に乗車していきます。早くホームに着いた人が誰よりも前に立って待っていても、そこの場所に扉がこなければ、後から来て扉に真っ先に向かった人よりも後に乗車する事になります。そもそも、誰が後から来て、誰が先に待っていたなど誰も気にしていない様に思います。ロンドンで生活していてそれでもめている場面は1度も見た事がありません。
時刻表はない?
日本でバス停や地下鉄の駅では、「〇〇時××分」と正確な時間でバスや電車が来る事を表示していますが、ロンドンでは違います。「6min」のように、あと何分後に来ますよという表示が主です。
個人的には正確な時間が書かれていても、いつ来るか分からないとイライラするよりも、あと何分で来ると知っていた方が気持ち的に楽だと思います。
日本でも後何分で来るのかが表示されているバス停はあります。日本は時間通りにちゃんと来るので心配しなくて大丈夫ですが、ロンドンは遅れるのが日常なので、この方法の方がやり易いのだと思います。
地下鉄はレールの上を走っているので、遅れる頻度はバスより低く「あと何分」の表示通りに来ますが、バスの場合は「あと1分」の表示が3分以上続く事や表示より遅く来る方が普通です。到着しますという意味の「DUE」の表示になってから何分も待つ事もあります。
まれに、「あと3分」と表示されていたはずのバスが突然消えたり、25分などに長くなったりする事もあります。バスが消えたり突然待ち時間が長くなる理由は正直原因不明です、、、。バスが突然消える理由はキャンセルされているのではと思っています。路面電車も「Cancelled」となる事がしばしばあるので、それと同じではないかと。私もロンドンに住んでいてバスが突然消えるのは2-3回しか経験した事がないので、ほんとまれな事なんだと思います。
※ちなみに、路面電車は日本同様に「〇〇時××分」と表示され、遅れた場合は到着予定時刻が表示されます。
迂回進行!
バスで1番驚く事は、突然「次の駅がこのバスの最終駅なので降りて下さい」と言われることです。バスに表示されている本来の最終駅ではなく、途中駅でアナウンスが流れ、途中で降ろされる事がまれにあります。
また、「このバスはこの先迂回します」とアナウンスが流れ、突然本来のルートとは違うルートを走り出す事があります。その間、バス内の電光掲示板(通常はバスナンバーと行先、次の駅名が表示されている)は「*」になり、どこに向かうのかいつ通常のルートに戻るのか不明なので、Google Mapでバスの動きを確認しながらこのまま乗り続けるのか、適当な場所で降りるのか見定めるのかが私の方法です。
まれな出来事ですが、1年以上住んでいる人であれば誰でも体験しているのではないでしょうか。ロンドンのバスはなかなか思うようには進んでくれないものです。
ペットや子連れに優しい
地下鉄や電車、バスの中には必ず大きな荷物や車いす、ベビーカーの為の広いスペースがあります。特に車いすやベビーカーが入ってきた時は即座にその場にいた人が場所を譲り、肩身の狭い居心地の悪い雰囲気になる事は全くありません。
また、ロンドンは犬を連れて歩いている人が多いような気がするのですが、電車にも犬がそのまま乗ってくるのが普通です。かごに入った犬は見た事ありませんし、それで文句を言っている人も見た事がありません。
ロンドンの駅にはエレベーター・エスカレーターが無い駅が多く、重たい荷物やベビーカーの人には大変ですが、必ず誰かしらが手伝ってくれます。日本のようにきっちりと動いていない分、色んな意味で心が広くなるのではないのでしょうか。
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