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ニカラグア共和国の新聞で見付けたおデブ専用のファッション

ニカラグア共和国の新聞で見付けたおデブ専用のファッション


 私は中米のラテンの国 ニカラグア共和国に住んでいます。12月はクリスマスや年末と何かとパーティーが多いのは世界共通。

 この季節にふさわしいパーティーファッションについての記事を新聞で見つけました。ただし、パーティーファッションと言っても、2016年にダイエットに失敗した太めの女性に向けた記事で、大きいサイズのファッションショップとのタイアップ記事のようです。

 この国の料理はフライが80%以上。その上、牛肉は輸出するくらいだから豊富で、食べる肉の量も半端ではない。

 このような食事を食べているからか、この国の女性の体形は日本人のように平らではありません。胸・お尻はバンと出てキュッと上がっていて、ウエストはくびれているですが、惚れ惚れとするようなスタイルでいられるのは20代前半までがせいぜいです。

 ですので、このようなおデブ用のファッションも多くあるのです。さて、そんな状況を前提として、この記事にあるアドバイスを見てみましょう。

「今のままでも地球は回る、あなたはそのままで美しい」

 そして、一年が終わろうとしている12月、また今年もダイエットに失敗した太めちゃんに、「今のままでも地球は回る、あなたはそのままで美しい」と救いの言葉を述べ、しかし「人々の目を惹きつける方法を知らなくてはならない」と説きます。

 ニカラグア共和国では理想のスリーサイズ90-60-90なのですが、これに対しては「ファッションが太めちゃんに引け目を感じさせないよう進化してきているから心配するな」と説いています。いいですね、この自分への甘さ、反ストイックな姿勢。

 そこで、ファッションデザイナーの登場です。第一のアドバイスは、太めちゃんが人々を惹きつけるドレスの生地の選択です。まずは、ストレッチ素材のドレスを選び、当然その下にはシームレスの補正ウエストニッパーを使用すること、とアドバイスしています。

 そして、第二のアドバイスは太めちゃんであっても、自分のセールスポイント(足がきれいとか、バストが豊かとか)はあるはずなので、特にスレンダーな女性が持ち得ないセールスポイントを強調するようにとのこと。

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デザイナー氏が勧めるおすすめファッション

 ファッションデザイナー氏が勧める4つのコーディネートをコメント付きでご紹介いたします。

 ストレッチ素材のドレスで、結婚式、カクテルパーティーなど、ちょっとフォーマルなパーティーにおすすめだそうです。

 ここでも補正下着を忘れずに着用するよう繰り返しています。太めちゃんだけど、かわいらしく装っていると思います。

 次は、大胆なシフォン素材のプリントマキシ丈ブラウス。ウエストのベルトがポイントで、インナーにはアースカラーを使いましょうと言っていますが、これってヌードカラーのこと?

 おそらく、外側の大胆なプリントを殺してしまわないような協調色のインナーのことを言っているんだと思います。

 このコーディネートのポイントは、太めちゃんのボリュームを生かすってことですね。デブだとか委縮していないで、バーンと目立ってしまえという、潔い選択です。

 これもストレッチでしょうねえ。エレガントで新鮮なプリントが、太めちゃんの体をはっきり、くっきりと見せてくれます、って。

 これもまた、隠すのでなく、見せるマジック。プリントは大胆だけど、色は抑えめで、上品に装っていますよね。

 これがよりカジュアルなドレス。刺繍と型押しがしてある綿と麻の混紡生地のようです。暑いこの国では過ごしやすい素材です。

 これも大胆な赤に黒の刺繍がアクセントになっています。豊かなバストがうかがい知れますが、下品に出していないので、カジュアルとは言え、品が感じられます。

ファッションアドバイスというより、ポジティブ思考

 このデザイナー氏のアドバイスが、的確なのかどうかは、ファッションに疎い私にはピンときませんが、私が感じたのは、太めちゃんへのポジティブ思考の勧めです。

 太っていることを引け目に感じたり、隠そうとしないで、大胆に見せてしまえということです。

 12月のイベントの花形になるためには、自分のサイズは関係なく、どうファッションで表現するのかが重要だと言っています。

 もともと、あまり内省的ではないこの国の太めちゃんへの、このメンタル面へのアドバイスは、本当は日本人にこそ読んで欲しいと思いました。

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