今の時代に無くてはならない物と言えば「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」。インターネットが使用できる環境さえあれば、Web上で地球の裏側に住んでいる人、数十年も音信不通の友人、そして米大統領とも出会えてしまう優れもの。
SNSの代表格であるmixiやFacebookは今では氷山の一角となり、無数のSNS専用アプリが開発されていますが、どのアプリにしろ、世界規模でのトレンドを創り出すほどの影響力を持っているSNS。
このSNSの世界で最近話題になっている「マネキンチャレンジ」と言うのを知っていますか?一般人から大物芸能人、スポーツ選手、そしてミシェル・オバマ米大統領夫人やヒラリー元大統領候補など、実に様々な人が挑戦しているこのマネキンチャレンジとは、登場人物全員がマネキンの様に全く動かない状態の動画をSNSを通じて投稿し、その出来具合を自慢しあうもの。
事の始まりは、アメリカの高校生数名が昨年11月に、マネキン状態の動画を投稿して以来、SNSが既に生活の一部となっている世代を中心に爆発的な人気となったのでした。
ニューヨークのマネキン騒動
今では#Manequinchallengeと名付けられ、多くの動画が毎日の様に投稿されていますが、ちょっと風変わりな、そして非常に迷惑なマネキン騒動がニューヨークで話題になっていました。
米ニューヨーク市警察が出動した、非常に迷惑なマネキン騒動を今回は紹介しましょう。気温が-15度まで冷え込んだ昨年12月のある夜、氷で覆われた車の中に、酸素マスクをつけた老人が、全く動かない状態で助手席に閉じ込められている、とい言う通報がニューヨーク市警に入ります。
この通報を受けた警察と救急隊員が即現場に向かい、彼らが見つけたのがこの老人。
彼らの必死の叫びにも、車の中の老人は全く反応する事無く、結局、後部座席の窓を叩き割って老女の救出を図る事に。しかし、無事に戸が開き、救出しようと彼女に触れた瞬間、彼らに衝撃が走ります。
実はこの老女、心配蘇生法トレーニングに使用されているマネキンだったのです。老女のシミや髪の毛、そしてお年寄りらしい服装、そしてなぜかシートベルトまで着用されていたこのマネキン。
この車の持ち主は医療訓練装置を販売する会社のセールスマンで、普段から彼女にシートベルトを着けて、なぜか運転席の隣、助手席乗せて一緒に移動していたのだそうです。
警察のレポートによると、車のガラスを割られてしまったこのマネキンの持ち主は、現場に駆け付けた警察に対して謝罪するどころか、窓を叩き割った事に怒りまくっていたのだとか。
この事件で逮捕者が出る事は無かったようですが、氷点下の中、車に閉じ込められた人間らしきものを目撃したら、誰もが車の窓を壊して救出するとして、ニューヨーク市警は車の窓の弁償はしないと表明していました。
なんとも人騒がせなマネキン事件でした。
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