花の都パリ。誰もが憧れる街です。その歴史やスケールから言って、私はフランスのパリと日本の京都だけは別格で、他のどの国の都市とも比較できないと考えています。
私が初めてフランスへ行ったのはもう30年以上も前で、それ以来仕事や休暇などで30回ぐらいは行きました。一番最近行ったのは今年(2017年)の3月です。私の場合はフランス語も堪能で、現地に友人、知人が大勢おりますので特殊なケースですが、初めて行かれる人や、初めてでなくても勝手のわからない方は飲食店の選択に困られることと思います。
今回は主観的ではありますが、幾つか入りやすいお店をご紹介したいと思います。
お勧めのカフェ
まずパリと言えばカフェですが、ここは少し奮発してやや高級なカフェへ行きましょう。なぜならメニューも英語併記であることが多く、ドリンクの種類も豊富だからです。それに少々高くてもその方が確実に美味しいです。高いと言っても普通のコーヒーなら4ユーロ程度ですから、東京やホテルのラウンジ辺りに比べれば安いと思います。しかもここは何といってもパリです。
私が最も好きなのは有名なカフェ・レ・ドゥーマゴです。サンジェルマン・デ・プレ教会の向かいにあり、そのすぐ裏にあるカフェ・ド・フロールと共に昔文豪が集ったことで有名です。
今はすっかり観光化していて観光客が多いですが、朝から新聞を広げる地元の人も少なくありません。カフェ・レ・ドゥーマゴは東京渋谷の東急文化村にもありますが、勿論比較にはなりません。ここのカフェオーレは美味しいですから、是非一度お試し下さい。外を眺めながらのカフェ、最高ですね!
カフェ・ド・フロールはカフェ・レ・ドゥーマゴに比べると1ユーロ(約120円)ほど高めの値段設定ですが、ここも常に混んでいます。ここはホットチョコレートが特に有名で、なかなか濃厚で美味しいです。確か10ユーロ近くしたので安くはありませんが、旅の思い出にいかがでしょうか?
以上の2つは有名な大手カフェですが、外せないので列挙しておきました。
これから暑い時期に入りますが、フランスでは基本的にアイスコーヒーなるものはありません。一部観光客相手に置いているカフェもありますが、美味しくはありません。今はパリでもスターバックスの店舗が幾つもあり、そこへ行けばありますが不味いです。
そこでおススメなのがミントあるいはカシスシロップの水割りです。これは余り知られていないので、こんなものを注文したら、かなりのパリ通になれますよ(笑)炭酸入りか炭酸なしのミネラルウォーターを選べます。この写真はミントシロップのペリエ割りです。
自然食レストラン
私は実は自然食派で、自宅では玄米しか食べません。昔から肉嫌いで、たまに鶏肉や鹿肉は食べますが、基本魚と野菜しか食べません。海外へ行くと困るかと思えばそうでもないんですよね。玄米はともかく、フランスでは魚や鶏肉料理が多いため、牛や豚を食べなくても困ることは余りありません。
そんな中、パリ6区で昔からやっている自然食品店があり、中にレストランが併設されています。その名もguenmai(ゲンマイ)。
レストランといってもカフェテリアのような粗末なもので、日本風にいうところのイートインコーナーですね。初めてここへ行ったのが1994年の3月でしたので、この競争の激しいパリでもう20年以上も営業しているということは、根強い客層を持っているのでしょう。確かにパリで玄米を食べられる店は皆無に近いでしょうからね。
メニューは日替わりで味噌汁付きです。ワンプレートに玄米と野菜料理が数種類盛られています。自然食派の方のみならず、食べ過ぎなどで胃が疲れた方や食欲のない方にもおススメです。お値段忘れてしまいましたが、10~12ユーロ程度だったと思います(今のレートで約1,200~1,500円)。
余談になりますが、フランスではよく犬連れの方がカフェやレストランに入って来られます。本当はケージに入れないとダメなはずなんですが、フランスの人達は寛大なのか、あるいは犬との生活の歴史が長いせいか、気にする人もいないようです。
私が友人とこのGenmaiでランチしていた2012年11月のこと。チワワを抱いたご婦人がご友人と入って来られ、私達の隣の席に座られました。私は動物大好きなので大歓迎で、わんちゃんの肖像画をその場でささっと描いて差し上げたところ、大いに喜んで頂き、後日お茶をご馳走になりました。旅の思い出の一ページです。