もし海外で生活をするとしたら、「いやーちょっと自分には無理」って思い浮かぶ点はありますか? 食や文化の違い、英語が分からないなど色々あるかと思います。
私が実際ニュージーランドでどうしても理解できなかったのは、彼らの裸足生活でした。もちろん全員ではありませんが、裸足率が多い!
●裸足生活って夏なら普通じゃない?
これ、家の中の話ではありません。
外です。
しかも冬でも季節関係なく、ほとんど裸足生活です。
海外と日本の違う点の一つとしてよく、海外では家の中でもそのまま靴を履く、と思い浮かべられますが、彼らは逆。スーパーに行くのも、公園に行くのも、そしてもちろん公共トイレも裸足です。さらにはそのまま汚れた足で家に帰り、ソファーやベットでくつろぎます。性別、大人子供関係なく、裸足生活の人は徹底的に裸足です。
旦那様はスーツに裸足、奥様は綺麗なワンピースにヒールを履いているカップルも見かけます。スーツに裸足だけは絶対におかしい(笑)奥様何も言わないのでしょうか。ニュージーランドは自然が多いだけにOKなんでしょうか。
●これなんかの宗教?
でもなんで裸足?宗教?それとも流行りの健康法?いや、先住民族のマオリ族から来ているのかもしれない。
思い切ってキウイ(ニュージーランド人のこと)に聞いてみることに。返ってきた返事は、「だって気持ちいいじゃない」以上。誰に聞いても同じような答え。全然役に立たないし、理解できない。少なくとも宗教的な理由や流行りではないことは分かったけど、常に気持ちいいと感じれるかは理解できない。
●郷に入ったら郷に従え
自分も裸足になってみたら、意外と癖になるかも?!と思い玄関から何も履かずにまずは1km先のスーパーまで行ってみることにしました。玄関先のウッドデッキを数歩歩き、「おっ、意外といいかも」、その反面ちょっといけないことをしている気分で複雑な気持ち。
そしていざアスファルトへ。
「痛い痛い痛い痛い!!!!」
そりゃそうだ。
慣れてない人がこんなことしたらダメです。向こうのアスファルトは日本みたいに綺麗に舗装されていないので、ボコボコで鋭く尖った足つぼ板の上を歩くイメージです。ぜひ足つぼ板得意な方に試していただきたい。
でもこれで、ガラスでも踏んだりしたら…「気持ちいいから」の理由だけではやはり私には理解ができない。
●ニュージーランド人の足裏
足裏に違いがあるのでは??体格が日本人と違うように、鉄板みたいな足裏してるのかもしれない。友達にまた失礼を承知で見せてもらいました。
分厚い!!そしてたくましい!(女性の足裏です)
本人は、
「小さい頃から歩いているからかしら、でも何も得はないわよ。ケガはしたことないし、そんな危険なもの転がってないからね。もちろん糞とか踏まないように気を付けているわ。おしゃれな靴を履くのも楽しみだけど、自分たちが住んでいる大地を感じられる感覚がなんだか不思議と心地良いのよね。」
確かに納得です。
ニュージーランドにポイ捨てする人はいないですし、転がっていたら自然とみんながゴミ拾って持ち帰ります。アスファルト以外は綺麗なグリーンですし、ケガをしたことがない点は納得です。糞は自然物ですから、落ちていますが、それを踏まなければ問題なし。
気持ちいいいかどうかは、やはり子供の頃からの育った環境にあるのではないでしょうか。日本では靴を履きなさいと言われて育っているから、それが普通だと思うし、自分にとって普通のことはストレスがなく心地よく違和感もありません。ニュージーランド人では逆に靴を履くことがストレスであり、違和感なのです。ただ、それだけのこと。
ニュージーランド人は身なりを着飾ることをしなく、ラフな格好をしている人が多くいます。自分自身の体を労わり、自然体を好む傾向が高いため、裸足生活も定着しているのではないかと思います。