こんにちは。ドイツに留学中の大学生です。ドイツに来てから約1か月が経ち、こちらの生活にも慣れてきた頃のこと。電車の中で、日本の常識からは考えられないような光景が目に飛び込んできたのです。思わず二度見、三度見、いやそれどころか「えっ!?」と声を漏らしてしまったほど。そんなドイツの電車内で私が感じた驚くべき日本とドイツの違いについて述べていきたいと思います。
その1 かなり大型だけど乗車!?好きだから仕方ない!?
「ねえ、ドイツ人に失礼じゃない?確かにドイツ人はタテにもヨコにも大きいけど…。」と思った方いらっしゃいませんか?いいえ、私はドイツ人のことを言っているのではありません。
私が言う「かなり大型」———————それは「犬」と「自転車」のこと。
犬も自転車も、日本の電車ではほとんど見かけませんよね。しかしドイツでは当たり前のように乗ってきます。それには次のような理由がありました。
まずは犬について。ドイツは動物保護先進国と言われていて、ペットの飼い方に関する法律が定められています。ペットと常に一緒にいることが求められ、なかでも多くの人に愛されている犬は、電車に限らずスーパーの中などにも連れていくことができるようです。これが可能なのは、しっかりとしつけがなされているからなのでしょう。それにしても、なぜかほとんどの犬が大型犬という謎はありますが笑。
続いて自転車に関して。ドイツ語学習者が初級段階で習う単語の一つにFahrrad(自転車)があるように、ドイツ人にとって自転車は大切なもの。自転車に乗ることが大好きなんです。電車には自転車用の車両もあり、横一列に並んだ3・4人分の座席を一台の自転車が占領してしまうことも珍しくはありません。もちろんそのために座れない人も出てきますが、誰一人文句を言いません。だって自転車用の車両なのですから。
日本では信じられませんよね。これを見たときは本当に衝撃を受けました。
その2 制服がない………?
日本の電車で制服姿の高校生を見るのは、ごく普通のことですよね。私自身電車を利用して高校に通っていたので、制服姿の学生をみると懐かしく感じます。
ところがどっこい、ドイツの電車内で制服を着ている人を見たことがないのです。あれ、そういえば電車以外でも見たことないような……。
どういうことかと思って調べてみると、
「ドイツのほとんどの学校には制服がない」
ということが分かりました。
周りの目を気にする日本人にとって、誰もが同じものを着る制服のシステムは有難いもの。一方個性を尊重するドイツ人にとって、制服にメリットはないのだと言います。むしろ気温の変化に対応できず、邪魔であるようです。
そういえば、ドイツの電車では化粧をしている人を見たことがありません。鏡で髪形をチェックしている人もいないように感じます。服装もオシャレとは言えません。ドイツ人は機能性や個性を重視し、周りの目をあまり気にしないのですね。そう考えると、見た目や服装にこだわる日本人は、他人の目に非常に縛られて生活しているのだと感じます。
その3 まるでパーティー会場?
ドイツの電車内は、例えるならば、まるでパーティー会場と言えるような時があります。
SNSの着信音は鳴りまくり、電話している人が多数。昼間からビールを片手に独り言をぶつぶつ言う人まで。イタリア人の友人が「ドイツ人って変人だよね」と言うのも納得できます。
日本の電車では携帯はマナーモードに設定し、通話は控えるのが当たり前ですよね。それぞれ読書をしたり、スマホをいじったり、音楽を聴いたり…静かに過ごしています。
ドイツ人もこれと同じようにしていることが多いのですが、日本と比べるとだいぶ賑やかです。先ほど述べたように、マナーモードに設定する必要はなし、通話もOK。他人のことはあまり気にせず、自分のしたいようにする――――――我が道を行くドイツ人の性格がよく表れています。
自由気ままなドイツ
周りの目を意識し他人に気を配る日本人に対して、個性を尊重し自分の好きなように振る舞うドイツ人。その自由気ままな生き方もたまには心地よいもの。なんだか伸び伸びしたい、そんなときは一度ドイツを訪れてみてはどうでしょうか。最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^♪
[参考記事]
「ドイツのココが好き!ココが嫌い!ベスト3」