アメリカはカード普及率がかなり高いため、割とどこでもクレジットカードが使えます。また治安的な意味からも、大金のキャッシュを持ち歩くことはおススメできません。
そのため、持ち歩くキャッシュは少額となります。露店でお水を買ったり、タクシーに乗ったりするとすぐになくなってしまうのでその都度ATMでおろさなくてはなりません。しかし、銀行のATMは数も少なく、道路沿いに設置されていて他の人の目線も気になるし、操作に戸惑っていたりするとタイムアップでまた最初からなんてことも。
そんな時に限って後ろで待っている人に舌打ちされてしまい、焦ってパニックになってしまったり(そんな嫌な人ばかりではありませんけどね)。とにかく外のATMは私たちが利用するには結構ハードルが高いのです。
買い物ついでにキャッシュがおろせる
そんな時にとても便利なのが、スーパーマーケットのレジで買い物ついでにキャッシュがおろせる「Cash Back」というサービスです。キャッシュバックというと、日本では何かした時に支払ったお金が返ってくるという意味で使われていますが、アメリカでは違います。
なのでレジのお姉さんに“Do you want cash back?”と聞かれても、お金が返ってくるわけではないので、意味を間違えないように気を付けてくださいね。
キャッシュバックのやり方はとってもカンタン!
スーパー等で普通に買い物をしてレジで精算する際に、デビッドカード(いわゆる銀行のキャッシュカード)を渡し”$20 cash back please.”と言えばOKです。例えば15ドル分の買い物をした時に同時に20ドルキャッシュバックを頼むとすると、合計金額の35ドルが口座から引かれるという仕組みです。
通常アメリカの銀行のキャッシュカードにはクレジット機能が付いていることが多いので、レジでは”Debit or credit?”と親切に聞いてくれる時もありますが、何も聞かれずにクレジット払いにされることもありますので、そういう時はこちらから”Debit please”と言わなければなりません。日本と違って欲しいサービスを受けたい場合は自分から要求しないといけないのがアメリカなのです。
キャッシュバックの注意点
この時注意が必要なのですが、多くの人がクレジット払いで料金を支払うため、あなたが並んだレジの中にキャッシュが無い場合もあります。その際キャッシュバックを断られてしまう場合もあります。一度にキャッシュバックできる金額はおおよそ50ドル程度までとしておきましょう。
これは運もありますが、私は一度30ドルのキャッシュバックを頼んだら全部1ドル札で渡されたこともあります。断れませんでしたけどね。お財布が無駄にパンパンになってしまいました。
日本ではキャッシュアウト
近年日本でもこのキャッシュバックのサービスが導入されるようです。日本電子決済推進機構の記事によると2018年4月からサービス開始予定だそうです。
日本ではキャッシュバックだとポイントがもらえると思ってしまう人が多いので「キャッシュアウト」という言葉を使うのです、納得です。
慣れるまではレジで働く方も利用者も時間がかかるかもしれませんが、週末など銀行からお金を引き出すだけで手数料を払わなければいけないシチュエーションも多いので手数料を節約したい人には朗報です(キャッシュアウトは手数料が無料)。
[参考記事]
「生活費や授業料を自分で払うアメリカの大学生」