世界の謎発見

ブラジル人のクリスマスと新年の過ごし方。新年には白い服を着る

 

 日本の皆さん新年あけましておめでとうございます。12月は師が走るほど忙しい「師走」と言って、年末の忙しい準備をしますよね。日本の大晦日には紅白歌合戦を見ながら除夜の鐘の音を聞く。そして、零時の時報とともに新年を迎え、多くの方々が初日の出を見たり、初詣として神社にお参りします。

 今回は、私の住んでいるブラジルの年末年始の様子をお届けいたします。

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【ブラジルのクリスマスの過ごし方】

 ここブラジルはキリスト教の国なので12月に入るとクリスマスムードでいっぱいです。町中がクリスマスのデコレーションできれいに飾られています。ブラジルにあるショッピングモールの様子をお知らせします。

 日本でも、大きなクリスマスツリーがありますが、ブラジルでも同じです。さらにはミッキーやミニーがクリスマスの格好をして迎えてくれています。家族や友人たちが大きなクリスマスツリーやミッキー、ミニーの前で記念写真を撮っています。小さい子どもたちも大喜びです。

 実は、私は家族でスターウオーズの新作を見るために12月25日クリスマスの日このショッピングモールに来たのですが、ほとんどの店が休んでいました。日本ではこの時期は稼ぎ時のシーズンですので、ショッピングモールに人がいないなんて考えらないですよね。

 がらんとしていて、映画館はすきすきです。チケットも並ぶことなくあっという間に買えました。年中営業しているショッピングモールなのですが、さすがにキリスト教の国です。クリスマスは家族と一緒に過ごすために買い物はその前に済ませているのです。

 私の住んでいる近所の家も12月24日はおじいちゃんおばあちゃんや孫まで家族が集まって夜10時くらいからクリスマス・イブが始まります。零時になるとクリスマスを迎えてみんなでお祝いします。

 こちらは七面鳥の丸焼きをメインにして様々な食事が準備されます。イエス様の誕生日をお祝いする夕食会ですから、豪華に盛大です。小さい子供もいたせいでしょうか、午前1時には既に静かになっていましたが。

 ブラジルのクリスマスはちょうど日本の大晦日から元旦みたいな感じです。日本では家族集まって大晦日には年越しそばを食べ、新年にはおせちを食べますが、ブラジルではクリスマスがメインなのです。

【クリスマスケーキの違い】

 クリスマスケーキは日本では赤いイチゴの乗った白いクリームケーキが人気がありますが、こちらでは「パネトーネ」というケーキなんです。もともとはイタリアの伝統的な菓子パンで、特別な子牛の小腸から取れるイースト菌を使ってじっくりと発酵させるんです。

 この特別なイースト菌がないので日本では作れないのですが、最近少しずつ作られるようになっているそうです。でも、知らない人は多いですよね。

 ブラジルではこのパネトーネがクリスマスの象徴なんです。普通のスポンジケーキとも違いしっとりとしたスポンジで中にブドウやパパイアなどのクリスタルになったドライフルーツがたくさん入っています。最近はチョコチップが入ったパネトーネも人気が出てきました。

 スーパーには山のようにパネトーネが売っているし、クリスマスプレゼントにも使われています。値段は1個500gくらいで6ヘアル(約240円)から25ヘアル(約1000円)のものまであります。

 12月に店頭に大量にパネトーネが並ぶようになると、「クリスマスが近づいたんだなあ」って感じます。

【新年の過ごしかた】

 日本ではお正月には着物を着てお出かけする人が多いですね。こちらでは1月1日は「普遍的な親交の日」としてお祝いします。日本では新年会として家族や親せき、最近はあまりないかもしれないけど会社の上司の家にご挨拶しに行きますよね。

 ブラジルでは日本のような上下関係という概念がないので「お伺いする」ということはありません。心から家族や友人と親しく飲んだり食べたりお話をするのです。

 日本では、お正月の装いと言えば着物です。最近は着物で初詣する人も少なくなったようですが、それでも若い女性の着物姿は美しいですね。

 ブラジルは変わっていて全身白い服を着るのです。白は穢れのない色、平和な色ですね。一年の始まりにあって「今年も平和な年でありますように」と願いを込めるのです。この時期、服屋さんのウィンドウには上から下まで真っ白い服を飾っていて専門のコーナーができています。私も写真を撮っていた時、白い服を買っていく女性がいました。

[参考記事]
「メキシコの年末年始はポサダ、クリスマス、東方三賢者の日と盛りだくさん」

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