世界の謎発見

アジア人女性がフランス人女性に嫌われる本当の理由

 

 パリに住んで10年以上経つが、なぜか仲の良いフランス人女性の友達が一人もいない。正確にいうと、もっと若かった学生時代はもっと女友達がいたような気がする。年月が過ぎるにつれ、年を取るにつれ、現地の女性の友達は減っていったように思える。

 自分に問題あり?と最初不安に思ったりもしたが、どうやらそういうわけだけではないらしい。他のアジア人の女友達と話をすると、彼女たちも同じように、フランス人の女友達がいない、少ないという。フランス男性はアジア人女性に好意的でも、フランス人女性のアジア人女性に対する風当たりは強いように思える。

 しかし、そのフランス人女性に嫌われている理由が「アジア人女性は良く働く、綺麗で魅力的、愛想が良い」といったポジティブな要素であることはあまり知られていない。

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アジア人女性は上司に可愛がられる

 アジア人女性は雇用の面でかなりポジティブに受け止められている。真面目によく働き、病欠もしない、文句も言わない忠実な人材ということで企業からも重宝される。法律上「個人スト」をする権利があり、自己主張することが美とされるフランスでは、上司の指示を謙虚に受け止め、一生懸命仕事するアジア人女性はマネージメントクラスの人たちからも可愛がられ、会社側としてはキープしておきたい人材である。

 これもフランス人女性からするとアジア人女性を嫌いになる理由になるのだ。もちろん、自分と較べられてしまうから。

アジア人女性はモテる

 アジア人女性はフランス人男性に人気がある。ヨーロッパの男性の妄想、期待も入っているが、「アジア人女性は優しい、尽くしてくれる、甘えを許してくれる、家庭的」と良妻賢母的に憧れる男性もいれば、「アジア人女性は神秘的、肌がきれい、セクシー」というアジアンビューティに妄想を抱く人も少なくない。

 アジア人女性はパーティや飲み会など人が多く集まる場で、パっと一瞬にして目を引く華やかさはないが、知れば知るほど人柄に深みが出てくる。結果的には一瞬ゴージャスなフランス人女性より、最初の印象はあまりインパクトはなくとも、後からじわじわと漢方薬的に効いてくるといってもよいかもしれない。そのためかアジア人女性はフランス人男性と真面目なお付き合いをして結婚している人たちも多いように思える。

アジア人女性はしたたかである

 アジア人女性=したたか。そう思っているフランス人女性も少なくない。日本人女性は常にニコニコと笑顔を人前で絶やさず、態度も一定で誰に対して平等な態度を取る。冗談に笑い、会話を聞き、相づちを打ち、その場に溶け込む。自分の感情をあらわにせず、回りに合わせる。日本的に考えるとごく普通のことだ。

 しかし自分の感情をおもむくまま表現するフランス人女性から見ると、男性の前だから、「フリ」をする、ひと昔前の言葉でいうと「ぶりっ子」していると思われる。自己アピールを派手にする代わりに、男性の会話に興味を持っている「ふり」をして男性の興味を引く、計算高い、したたかな女性と思っている。これがフランス人女性がアジア人女性を嫌いになる最大の理由だろう。

アジア人女性は良い年の取り方をする

 アジア人女性は実年齢より5歳若く見られると言われる。良い年の取り方をするため、断然同じ年齢のフランス人女性に比べると若く見られる。体系もスリムなボディをキープしている女性が多い。10代、20代が美のピークと言われるフランス人女性に比べると、アジア人女性の美しさのピークは遅く訪れ、長く続くとも言われるため、「女性」として注目される年数も長い。

 アジア人女性はフランス人女性に嫌われている。そう嘆く声を耳にするがその理由が「良く働く、綺麗で魅力的、愛想が良い」といったポジティブな要素であるので、アジア人女性は少し自信を持って良いのではないだろうか

[参考記事]
「フランス人男性との恋愛が始まるまでの過程」

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