もうすぐ冬季オリンピックが開幕しますね。冬のオリンピックの花形競技といえば、フィギュアスケート。氷の上でクルクルとジャンプする姿はとても美しく、芸術的ですね。
フィギュアスケートとは、まさにアートとスポーツを兼ね備えた競技。
そんなフィギュアスケートの人気は、日本ではうなぎのぼり。浅田真央選手、羽生結弦選手に引き続き、宇野昌磨選手と次々にスター選手が誕生し、老若男女問わず多くの日本人を虜にしています。
もちろん、アメリカでもフィギュアスケートは人気スポーツ。オリンピックシーズンとなれば、連日スポーツ誌ではフィギュアスケートネタで賑わいます。
ですが、そんなフィギュアスケートに対するアメリカ人男子の反応は・・・ちょっと日本人とは違う?
そんなアメリカ人男性のフィギュアスケートへの反応と裏事情をご紹介します!
男子フィギュアスケートを嫌うアメリカ人男子
私はフィギュアスケートファン歴20年以上という、大のフィギュアファン。そしてアメリカ人との恋愛遍歴も同じく20年近く。なので、長らくフィギュアスケートの話題をいろいろなアメリカ人とお話をしてきました。
そんな中で気づいたこと。
それは、アメリカ人男子のフィギュアスケートへの嫌悪感。特に男子フィギュアスケートへの嫌悪感は半端ない。
「私、フィギュアスケートが大好きなんだー!」と言うと、必ずと言っていいほど返ってくる言葉は、
「No,Thanks.They must be gay!(僕はやだね、彼らはゲイだもんね!)」
という言葉。
最初に付き合ったアメリカ人男子の反応はこうだったので、「あ~、彼はフィギュアは好きじゃないのね。」と思ったのですが、次に付き合ったアメリカ人男子も、そしてその次も、彼らの友人もみ~~んなフィギュアスケートと言うと、「ゲイ」という言葉を連発し、嫌悪感を示す。
そして、うちのアメリカ人の旦那も同様。
なぜここまで男子フィギュアスケートを嫌うのか、当初は不思議に思ったものです。
同性愛に対する偏見と、”自分は違う”という線引き
確かに男子フィギュアスケートの中には、ヒラヒラの王子系の衣装を着ていたり、女性ぽい仕草の人はいます。
現に、2006年に行われたトリノオリンピックに出場した北米の男子選手全6人は、現在1名を除き、5人が同棲婚や同性愛をカミングアウトしているんです。
あの荒川静香さんも以前テレビでは、「北米の男子選手は同性を好きな人が多い」と証言していました。
現役時代は、同性愛をカミングアウトすると、採点にも響くようなので、現役を引退してから告白する人が多いのも現状です。
実はアメリカを含め北米では、「男子フィギュアスケート=同性愛」という根強い偏見が非常に強く残っています。
日本よりも同性愛に対してオープンなイメージがあり、様々な制度を持つアメリカですが、それは一部の都市部のみで、地方都市となるとまだまだ偏見があります。
そして、一応表面上では受け入れるけれど、「自分は同性愛とは違うからね」という線引きをしてしまうのも、アメリカ人男性の特徴なんです。
なのでストレート(異性愛者)の男性であれば、男子フィギュアスケートにやたら嫌悪感を示し、「自分は違う」ということをアピールするんですね。
男性は男性らしくの概念
アメリカは、「男性は男性らしくすべきだ」という概念が強い国です。
中性的なルックスを好む傾向にある最近の日本人とはそこが全く違うんです。通常のアメリカ人男性はラフなシャツにジーンズというシンプルな格好を好み、女性のように着飾っている男性は「ゲイ」だとみなされます。
よくおしゃれに着飾っている日本人や韓国人男子がアメリカでもいますが、大体彼らはアメリカ人には「ゲイ」と勘違いされています。
なので、繊細で美しい演技を行うフィギュアスケートに対し、男性らしくないとみなし、偏見を持ってしまうんですね。
男なら、アメフト、野球、バスケットボールというのが、アメリカ人男子の定番です。
ちなみに、男子フィギュアスケート選手でもストレートの人であれば、「男らしい力強い滑り」を全面に出す演技を行う人が多いんです。現役であれば、スペイン代表のハビエル・フェルナンデス選手やカナダ代表のパトリック・チャン選手がそんな感じですね。
そんな男子フィギュアスケートを嫌う我が家の旦那さんを横目に、「美しい男子選手は素敵~!」とわざとらしく言いながら、今日もフィギュアスケート観戦を楽しむ私。
私は彼らが同性愛だろうがストレートだろうが気にしません。「そんなことどうだっていいじゃない!美しいスケーティングを見るのがフィギュアスケートの醍醐味なんですから~!」
以上、フィギュアスケートファンの独り言でした。