世界の謎発見

アメリカのクリスマスは9月?先取りし過ぎなアメリカのクリスマス

 

 ご存知の方も多いかもしれませんが、アメリカの新学期は8月とか9月です。地域によって違うのですが、私の住んでいる街は8月上旬には新学期が始まります。8月と言えば日本では夏真っ盛りですよね。アメリカもまだまだ暑い日が続いているのですが、新学期が始まってしばらくすると店頭にはハロウィングッズが並び始めます。

 アメリカはイベント事が生活に根づいているというか、特に意識して盛り上がろう!というようなタイプじゃなくてもその時期が近づいてくると自然と家に季節のデコレーションを施す人も多く、そんなわけでこれまた自然とお店も張り切るという循環になっている気がします。

 8月の終わりにはコスチューム専用の期間限定のお店がオープンしたり、かぼちゃやカラスの飾り物などが店頭に並びます。

 またお菓子もハロウィン仕様のパッケージになって出てきたり。ここまではいいのですが、タオルやバスマットやテーブルクロスやハンドソープなども見事にハロウィン仕様。皆さん、ちょこちょこっと飾るだけじゃなくって家のあちこちをハロウィン色に染めていくんです。

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クリスマスの準備は9月から

 そんなハロウィン(10月31日)自体もまだきていない中、今度は9月頃になると店頭にはクリスマス用品が並び始めます。クラフト屋さんですと7月から置いているのを見たこともあります。デコレーションでいえばクリスマスのほうが当然ハロウィンを上回る規模に・・・家の中も外もそしてテーブルまわりも綺麗にデコレーションする人がほとんどです。

 クリスマスツリーは当然として、多くの外用のイルミネーションやら何やらで、毎年「皆いったいどこにその飾り物をしまっているのだろう?」と思わないではいられません。多分ガレージとか、納戸とかなんでしょうけど。

 それを季節ごとに出してきて飾って、イベントが終わるとまた箱にしまってガレージに収める。床にこぼした液体はかがまずに足で雑巾を踏んづけて拭くほど横着な国の人たちなのに、こと季節ごとのイベントに関しては本当にマメなのだなと毎年関心します。

 また、これも驚かれるでしょうが9月にもなると主婦の間では「もうクリスマスショッピング始めちゃった」という人が必ず出てくるのです。クリスマスショッピングとは要するにクリスマスプレゼントを買うという行為なのですが、日本だとせいぜい子供たちに1個ずつとか恋人にあげるプレゼントくらいなのでなぜ敢えて「クリスマスショッピング」という名前をつけるのか理解しがたいかもしれません。

 でもアメリカ人の買うクリスマスプレゼントの量って半端じゃないんです。子供たちには、1人につき最低5個は用意。なので子供が3人いるとしたらそれだけでツリーの下には15個のプレゼントが積まれることになります。プラス、夫婦の分。そして飼っているペットの分を用意する家も。

 ちなみに5個以上用意するプレゼントは必ずしも高価なものばかりではなく、普段使用するパジャマだとかセーターだとかを買って「嵩増し」する家庭も多いです。それにおもちゃやメインのものを加えて5個とか7個とか。

 そしてこれはツリーの下に置く分だけで、サンタクロースからもらうプレゼントというのはまた別口なんです!どの家も暖炉のところに大きな靴下を家族分ぶら下げてあって、そこにサンタさんからの細々としたプレゼントを入れなければなりません。

 我が家はそこまでお金をかけていられないので、靴下には娘だったらイヤリングやブレスレットなどプレゼントらしきものを1,2個入れた他は制汗剤とかヘアスプレーとかヘアブラシとかチョコレートや歯ブラシなど丸っきり日用品を詰め込んだりしていました。そんな日用品であっても子供の数の分だけ用意するとなると9月くらいから少しずつ買いためておかないと、クリスマスが近くなって一気に買い物するって結構な苦行なんです。

 アメリカでは、12月の1ヵ月の出費が1月から11月まで全部の合計より多いと言われているので、人々がどれだけクリスマスにお金をかけるかが分かりますよね。

 私自身は日本人として、正直そこまでお金をかけることに意義を見出せないせいもあり、夫と話し合ってプレゼントは子供たち1人あたり2個で充分じゃないか?と試みた年もありましたが、そうしてみるとそれはそれで寂しいというか、クリスマス気分が盛り上がらないと感じてしまうのですっかりアメリカナイズされてしまっているんでしょうね。

 ちなみにプレゼントは家族内だけではありません。子供たちの学校の先生にも用意するし、親戚や、普段お世話になっているご近所や友人にもちょっとしたものを用意します。なので買い物にかけるお金もそうですが、時間もかかってしまうんです。9月はさすがに早いですが私もここ数年は子供のプレゼントに良さそうなものを見つけたら10月くらいからちょこちょこ買うようになりました。

 でもこれには落とし穴があり、プレゼントをどこに隠しておいたか忘れてしまったり、買ったこと自体を忘れてクリスマスが過ぎてから思い出したり・・・。だけど、買ったプレゼントを子供たちが寝静まった後夜な夜な包装し、11月の感謝祭が済んだ後飾ったツリーの下にプレゼントを置くと一気にクリスマス気分が盛り上がるのは何度経験しても良いものです。

 これだけ労力を費やすクリスマスなので、1月は財布もモールも閑散としています(笑)。クリスマス前にはショーウィンドウに飾られあんなにキラキラして見えたセーターがバーゲンラックにかかっていたり、活気が一時なくなります。

 でもそんな時間も一瞬で、すぐにお店を埋め尽くす赤とピンクのバレンタインカラー。そう、すぐにバレンタイン商戦がやってくるのです。バレンタインが終わると今度は復活祭(イースター)のパステルカラーの登場、これで春を感じるのですが復活祭も終わると今度は学年末に向かってまっしぐらで、アメリカにいると本当に1年が経つのが早いと感じます。

 日本は4月に始まって3月まで学校ですが、アメリカは8月に始まって5月には終わりますから。とにかく、常に季節を先取りしているのです。もちろん、夏休みに入って少しすると今度はBack to schoolセールが。これは新学期の備えて新しい洋服や靴やバックパックや文房具を準備しましょうというもの。夏休みはまだ1カ月以上残っているのに・・・。こうしてお店側の商戦に引っ張られながらアメリカの1年が過ぎていきます。

[参考記事]
「なぜチェコのクリスマスではサンタクロースは来ないのか」

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