タイは年中暑い国ですが、暑い中にも季節が存在します。そして、各地に必ずある地域密着型のタラートといわれる市場には毎年旬の食べ物が並びます。
ここではほぼその日に卸した肉や
生きたままの魚、
農薬を使っていない野菜、
調味料やお菓子など、スーパより安く売っています。
これだけでも日本では見かけない光景ですが、その中でも、レアな食べ物やリアルな現地の様子を今回はご紹介したいと思います。
■ 虫系
タイは昆虫食が有名で、市場にも色々な虫が売られています。基本的には油で揚げて、ソースなどで味をつけて食べますが、それ以外にも食材として売られている虫もあり、食べ方も様々です。
・赤蟻の卵
タイで良く見かける赤蟻ですが、日本にいる黒い蟻より大きく、噛まれると痛い攻撃的な蟻でもあります。
この赤蟻ですが、2月~3月くらいになると市場に出回るのが卵です。
良く見ると幼虫も混じっています。
赤蟻の卵が出だすと、乾季が終わり、暑期がやってくるなぁ~という気分になります。さて、この赤蟻の卵ですが、この季節しか出回らないので、レア食材として、タイには好きな人が多いようです。食べ方は、卵焼きやスープに入れます。
私は、正体を知る前は知らずに食べていましたが、スープの中に浮かぶ姿を見てから、食べられなくなりました。味は若干の酸っぱさとプリっとした口当たりが良いみたいです。
・コガネムシとバッタなどの揚げ物の盛り合わせ
こちらはパリっと揚げられた虫の盛り合わせです。
味はソース味で、硬い甲羅の部分は外して身だけを食べるそうです。食感はパリパリとしていて、ビールのつまみにもってこいとのことです。私は食べません。
・蝉
食材として売られている蝉は、煮物としてタイの家族は食べていました。
もちろん、私は食べていませんが、蝉その物には味は無く、蝉独特の匂いと食感はむにゅっとした感じで、スープを良く含んでいるようで、ジューシーな味わいだったようです。
・蜂蜜
続きまして、蜂蜜ですが、箱で育てた養蜂ではなく、天然の蜂の巣からとって来たものです。
簡単な装備で蜂の巣に向かって、痛い思いをしてとって来た天然の蜂蜜が60B(200円)くらいで売られています。
■ 爬虫類、哺乳類系(閲覧要注意)
タイでは、昆虫だけではなく、爬虫類、哺乳類を地域よってはまだまだ食べます。日本ではまず見ない光景なので、びっくりされるかもしれませんが、これがリアルなローカルタイです。
・ キンカ
タイには色々なトカゲがいますが、こちらも良くその辺にいるトカゲです。
田舎の方では、キンカを捕まえて、皮を剥いて、乾燥させて、焼いて食べます。
なので、市場ではこのような姿で売られています。
お腹に卵を持っているキンカもいますが、軽く炙ってから、頭を外して、ミンチにして、唐辛子、ナンプラー、香草などとあえて、おやつやお酒のあてやおかずになります。カオニャオ(もち米)と一緒に食べると美味しいらしいです。
・ リスとネズミ
まさかのリスが売られていました。ネズミは穀物を食べる種類なので、臭くないようです。
焼いたり、ミンチにしたり、キンカと同じく唐辛子などとあえて食べます。鳥に近い味らしいです。
■まとめ
いかがでしたか。他にも蛙やゲンゴロウなど、時期によって市場に出回る食材が変わり、タイならではの季節を感じると共に、その地を学ぶ機会でもあります。
タイに来た際は、その土地のタラートに繰り出してみるのも面白いかもしれません。ローカルなタイを感じられると思います。
[参考記事]
「タイの結婚式を紹介。お坊さんが9人参加する理由とは?」