のどが乾いて何か飲み物を買いたいけど、自販機が少ない…!
日本のどこの街角にもある、街角じゃなくても山奥にもある、明るい光を放ち、佇んでいる機械。夏の冷たい麦茶やビールはもちろん、冬になるとあったかいポタージュスープも出てくる。
そう、それは自販機…。
なのに日本の外に出るとそれがない!今回は私が住んでいるスペインの自動販売機事情について書いていきます。スペインにも全くないわけではなく、あることはあります、探せば話しですが。
でも、たいていはお店の中、レジャーセンターや病院の中にあるから、お店が閉店と同時に自動自販機も販売終了。本来はいろんなところにあって、いつでも誰でもアクセス可能な自動販売機は、スペインは日本に比べてものすごく数が少ないし、時間が限られている!
それって、自販機の意味あるの?と突っ込みたくなりますが、自動販売機の中に商品とお金が入っていることを考えてみれば、人の通りが途絶えた夜中にひっそり佇んでいる自販機なんて悪い人たちの格好のエサ。だから「お店の中に」設置してあるのです。日本は安全な国であることがここからも分かります。
販売機の中身は
自動販売機はショッピングセンターの出入り口付近や病院、レジャーセンター、高速道路のサービスエリアなどでよく見かけます。高校や大学の中にもありますが、基本的に建物の中に設置してあります。補充の人ももちろんいますが、機械自体が少ないため、たまに見かけるくらいです。
自動販売機で売っているものといえば「飲み物」が真っ先に思いつきますが、海外の自販機で売っている飲み物の種類は日本と比べて圧倒的に少ないです。
たとえばこの機械。
「おすすめ商品は水!」とばかりに水が並んでる!売っているものは水、コカコーラ、コカコーラゼロ、アクエリアスのレモン味とオレンジ味。トータル5種類のみ!
飲み物の値段は、買いたい種類のボタンを押すとコインを入れる場所の上に金額が表示されるのですが、正直に言うと普通にお店で買ったほうがはるかに安いです。やはり「便利さ」を求めるとその分値段が高くなる仕組みになっています。
その横にある自販機には日本でもお馴染のm&mやスナック菓子などといったおやつ系のものが陳列されていますが、またしても下の段のほうに水とコーラが…。
あまり買ってる人を見たことがありませんが、こうして売っているということは需要があるということでしょうね。
機械によってはパッサパサに乾きまくったサンドイッチを売っていることもあります。ちなみに筆者は病院でこのおやつの自動販売機を使ったことがあるのですが、2回お金を入れて、2回とも商品が詰まって出てこなかったことがあるので、それ以来使っていません。
「機械をバンバン叩かないで!」と書いてあるのですが、商品が詰まって出てこなかったら真っ先にバンバンするでしょうよ…。
そして、珍しい自動販売機はこれ。
管理人の方が毎朝機械のクリーニングと牛乳の補充をしているそうです。この自販機のユニークなところは、パックに入った牛乳が出てくるのではなく、牛乳そのものがジャー、っと機械から出てきます。
入れ物はそのすぐ横にある機械でガラスの牛乳瓶(蓋付き)を購入します。この牛乳瓶も1ユーロ。もちろん自分で入れ物を持ってきてもよし。1リットル1ユーロ、クリーミーでおいしいという評判です。買った牛乳瓶はもちろん再利用可能です。
大抵の欧州の国で、牛乳と同じレベルでなくてはいけないのがパン。
日本のお米と同じ位置づけなので食事には欠かさず出てきます。スペインでは朝はココアにパンを浸して食べ、そしておやつはパンにチョリソーをはさんだサンドイッチ。バルで食べるタパスにも、もちろんパンが付いてきます。パンはそれくらい登場頻度が高いです。
この自販機で売られている一本80センティモのバゲットは日本円にして96円ほど。なかなか良心的な値段です。
タバコを吸う人は欧州に来たときに手近なところにタバコの自販機がないことに驚かれるのではないでしょうか。こちらの人はバルやタバコ屋で買うので、タバコの自販販売機はバルの入り口や隅のほうに置かれていることが多いです。
ちなみにスペインはレストランやバルの中では完全禁煙。吸いたい人は外で吸わないと法律違反です。タバコを買うときはお店の人に一言声をかけて、お店の人が購入者の年齢確認をしてから(身分証明書などの提示は求めず、たいていパッと見るだけ)ロック解除し、購入します。
「タバコ吸うと死ぬで!(意訳)」って大きく書いてあるところがいかにも外国って感じですね。ちなみに喫煙可能な年齢は18歳からです。
欧州の自動販売機は日本と違うデザインで、パンをはじめ面白いものが売っていたりするので、欧州に来た際は写真を撮る絶好のチャンス。是非探してみてくださいね。
[スペイン記事]
「スペインの小学校の教科や給食などについて解説。給食はパエリア?」