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アメリカでの子育てが大変な理由。送迎、習い事、法律、ベビーシッターなど

アメリカでの子育てが大変な理由。送迎、習い事、法律、ベビーシッターなど

 

 よく、日本の社会は子育てがしづらいなどという嘆きを聞いたりしますが・・・そんな時はアメリカの子育て事情も覗いてみて下さい、少し考えが変わるかもしれません。

 まず、子育ての大変さは出産直後から始まります。出産後長くても3日目には退院させられるアメリカでは、その後も何度も病院や小児科へ通うことになります。そしてご存知のようにアメリカは車社会なので、お手伝いに来てくれている母親や家族がいればいいのですが、そうでない場合はママ自らが運転していくことに。しかも母乳の出が悪いと赤ちゃんの体重が思うように増えていないなど、最初の1週間って結構通院する事が多いんですよね。

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子供の遊びで親が感じる大変さ

 そして赤ちゃんがすくすく大きくなり、幼稚園くらいになると次の問題が勃発します。集団生活に慣れ始めると「お友達と幼稚園や学校が終わった後もおうちで遊びたい」となるのが子供です。幼稚園のうちは向こうの親と段取りして遊びに行ったり行かせたり、ということは日本でも同じかもしれませんが、アメリカではこれが小学校に入ってもしばらく続くのです。

 まずは子供が小学校から帰宅後、「クラスの誰それと遊びたい」と言い出します。この日がやってきたか・・・と子育てをする親としては憂うつになる瞬間。遊びたいと言われてもクラス名簿なんかないので、「だったら相手の電話番号を聞いておいで」と子供に言います。

 子供が何とか電話番号を聞き出してくると、今度は親としても勇気を出して(?)知らない会ったことも見たこともない相手の親に電話をし、うちの子がお宅の子と遊びたがっている。いつならいいか、どちらの家ならいいか、お迎えは何時がいいか・・・など詳細を詰めていくのです。

 このプロセスが特に英語ネイティブではない日本人の私には苦痛でした。でもこれが相手も乗り気な親なら話は早いのですが、クラスメートとはいえ知らない家に我が子をやるのは・・・とためらう親もいて。

 また、ここでも車社会ということが災いし、同じ学校とはいえ徒歩圏内に友達の家があることはあまりなく、どうしても親が遊びでも車で送迎ということになるのです。学校の送り迎えもほとんどの家庭が車送迎が必要な遠い距離に住んでいますから、友達同士連れだって寄り道しながら帰るということもなかなか見られない光景です。 親にとっては非常に面倒です。

 日本だったら、住んでいる場所にもよるのでしょうが小学生になれば1人で自転車に乗って近所なら遊びに行けますが、アメリカでは無理な話。  

子供の習い事で親が感じる大変さ

 同じようなことですが、習い事も車社会ということでやっぱり親の送迎が必須になってきます。なので仕事をしている親は家族の誰かが送迎するか、運転するシッターを雇うか、また習い事をさせないかとなってしまいます。

 どこの家庭でも父親と母親が必死に時間のやりくりをして放課後野球の練習やらピアノやらダンスやらへと連れて行っています。日本ほど授業内容や部活が充実していないアメリカでは、家庭で我が子をお稽古事に放り込まないと子供に何も身につけさせてあげられないのです。

 これまた日本だったら近所のそろばん塾とかピアノの先生のところ程度なら1人で通えますよね。 また、日本では小学校でも家庭科でご飯を炊いたり卵をゆでたり、ボタン縫いくらいのことは教えてくれますし、習字やら図工やら音楽やら、また体育となれば水泳やスキー授業まで網羅してくれて、日本は本当に子育ての面では恵まれているのです。

アメリカ育ちの子供が日本で感じる喜び

 我が家の子供たちが夏休みなど日本に帰省した時一番喜ぶのが「親に頼らず独立した毎日が送れる」という面でした。学校にも徒歩で通い、放課後は友達と公園に集まって遊び、たまにはコンビニで買い食いなどをして時間が来たらまた歩いて帰宅する。これはアメリカの子供たちにとっては非常に新鮮でワクワクする体験なのです。

アメリカの法律

 お留守番という面ではどうでしょうか。 アメリカでは多くの州では、「何か危険があったときに自分で911(日本の110番)出来る年齢まで1人で家に置いておいてはいけない」という法律があり、それがだいたい12歳と言われています。

 10歳くらいから短時間なら置いていきますが、それでも長い長い10年間です(笑)。日本では堂々と子供を置いて「ちょっと買い物に行ってくるね~」なんて出来るところ、アメリカでは嫌がる11歳の我が子を引きずってスーパーに連れていかなきゃいけないのです。親も子も大変です。

ベビーシッター

 アメリカでは大人同士の(例えば夫婦)、大人だけのお出かけというのが時々あり、そういうときはベビーシッターを雇います。これはもう必要経費と割り切っていますが、日本では仕事をしていない限りほぼ発生しない費用と考えていいでしょう。

 ちなみに、仕事をしていて赤ちゃんをデイケアに預ける場合は1ヵ月8万円くらいかかります。それだけかかっても「キャリアを続ける」という目的が果たせるのですが、特に積むようなキャリアを必要としない仕事だと出費ばかりが多くなってしまうのです。 日本のほうが、ずっと面倒無しで子育て出来るような気がしませんか?

[参考記事]
「日本とアメリカの子育ての違い。親が子供と風呂に入ったら通報」

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Comments / Trackbacks

  • Comments ( 2 )
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  1. いいことも悪い事も見方次第ですよね。
    たしかに、誕生会やプレイデートの企画など、英語が話せても、そういう習慣に躊躇することは多々あります。よく知らない家庭に預けるのは不安ですし、面倒くさいですよね。

    デイケアは、住む場所にもよるのでしょうが、月八万は安いほうです。私の地域は月10万超えてます。

    ただ、アメリカの子育てのいいところは、家族の時間を大事にしてくれる職場が多いことだと思います。もちろんそうでない職場もあるかもしれませんが、平均的なアメリカ人は残業を好まず、ほとんどの日は定時で帰れますし、子どもの行事も休みやすいです。子どもがいても働くお母さんが多いので、理解があると感じています。例えば子供の急病で仕事に穴をあけることになっても、XX日までに終わればいいんだから、来週にでも残業して穴埋めればいいよ、とフレキシブルに対応してくれます。

    • デイケアは地域いによって違いうのですね。それにしても高いです。

      欧米の企業は日本と仕事の考え方が違うので、仕事面では助かりますよね。

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