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イギリスの義務教育と保育園事情。待機児童問題も

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イギリスの義務教育と保育園事情。待機児童問題も

 

 子育ては、どこにいても大変なもの。日本に住んでいれば、自分自身が子供時代に経験していきているので、ある程度の教育、ルールに関しては、分かります。突然海外で子育てする!ということになると、その国の教育事情を1から調べなければなりませんよね。今回は、イギリスの子育て事情、教育事情をご紹介したいと思います。

1.イギリスの義務教育期間は日本より長い

 日本同様、イギリスでも教育を受ける・受けささせるのは、国民の義務です。では、その義務教育の機関は、どれくらいかというと、日本より長く、5歳の誕生日から18歳を迎える年の夏休み終了までと、日本より長いのです。

 以前は4歳からが義務教育でしたが、9月からスクールイヤーが始まるイギリスでは、夏生まれ(4月~8月生まれ)の子供のパフォーマンスがそれ以前に生まれた同じ学年の子供たちに劣るという報告があり、夏生まれの子供に関しては、4歳でなく、5歳になるまで、学校の開始を遅らせることができるという措置がとられ、5歳からが義務教育となりました。

 5歳の義務教育からは、国が運営する学校の費用は無料です。子供たちの94%がフリーの学校に通っており、6%ほどの子供たちがプライベートの学校に通っているといわれています。国が運営する学校は、居住地区により通える学校が限られる(学区制)ため、義務教育が始まる前に、良い学校がある地域に引っ越すという人が多いです。子供がいる家庭の家探しの一番の条件は、良い学校があることで、良い学校があるエリアのプロパティー代は他と比べると格段に高くなる傾向にあります。

2.義務教育前にもフリーで教育が受けられるシステム

 前述の通り、5歳から始まる義務教育の費用は無料ですが、義務教育の前からフリーで教育が受けられるシステムがイギリスにはあります。

 義務教育前の3歳~4歳までの子供は、カウンシル(地方行政機関)が運営する保育園では、週15時間まで無料のケアが受けられることになっています。これは、各、カウンシルのウェブサイトで、申し込みの機関などが確認できるようになっています。

 また、年収£16,190(約235,000円)以下の家庭の子供や、障碍者認定を受けている子供に関しては、2歳から、週15時間までの無料の教育を受けられることになっています。

3.3歳以下の子供のナーサリー(保育園)確保は頭が痛い

 日本(東京など大都市)でも「待機児童」と問題になっている「共働き夫婦のための赤ちゃん、低年齢の子供の保育園の確保問題」ですが、これはイギリス(ロンドン)でも似たような現象が起きています。

 東京などと少し違うのは、全く入れる保育園がないというわけではないという点ですが、どこの親も自分の子供には、できるだけ評判の良い、教育機関の監査結果の良いところに入れたいと思うのは、当然のこと。よって評価の高いナーサリーは、入園まで2年待ちなんてこともザラなのです。

 多くのナーサリーで生後3か月の赤ちゃんの受け入れを行っており、ロンドンのほとんどの働く妊婦さんは、妊娠が分かったらかなり早い段階で、ナーサリーの申し込みをし、できるだけ早く子供をナーサリーに預け、復職を目指します。しかし、なかなか、生後3カ月ですぐ預けられるということにならないのが、実情です。

 また、専業主婦のお母さんたちも、生後3カ月と早い時期でないにしても、お友達をつくったり、他子供との協調性を養わせるという目的から、1歳半、2歳ころからナーサリーに通わせ始めることが多いです。

4.どうやって良いナーサリーを見つけるのか?

 義務教育前のナーサリーは、国、地方行政の管轄のものは存在していません。よって、どこのナーサリーにでも通わせることができます。ナーサリーを選ぶ基準は、国が運営しているオフステッド(OFSTED)という教育機関の監査組織が定期的に行う監査リポートをみて選定する人がほとんどです。

 オフステッドによる監査レポートは、ウェブサイトにて詳細が閲覧可能になっています。一番よい評価は、アウトスタンディング(outstanding)で、このアウトスタンディングを得ているところが、1年半、2年待ちなのです。監査レポートの評価は、良い方から、アウトスタンディング、グッド、サティスファクトリー、インアディクウェイト(inadequate)となっており、通常は、3年に1度の監査がおこなれますが、アウトスタンディング、グッドの評価を受けているナーサリーは次の監査が5年後になることもあります。インアディクウェイトのナーサリーは再度、監査が入り、改善ポイントとして挙げられた項目の改善具合が試されます。

 ナーサリーを探す際は、ウェブで監査のリポートを確認し、興味のあるナーサリーに見学に行き、申し込むのが一般的です。ナーサリーの席獲得は、すでに兄弟・姉妹が通っている場合は、優先的に入れてもらえるとうことがあるようです。

 いかがでしたが?イギリスの子育て、教育事情は、日本とちょっと似ているものの、日本のように各学校のレベルにさほど違いがないというわけでなく、近くの学校でも監査の結果はそれぞれ大きく異なるため、家選びも良い学校があるかどうかで決めるというほどです。
イギリスで妊娠したら、出産準備だけでなく、ナーサリー、さらには、数年先の学校のことと、色々考えることがたくさんです。

[参考記事]
「イギリスでの出産費用は検診や水中分娩、無痛分娩含め0円」

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