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スウェーデンではなぜ離婚や再婚が多いのか

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スウェーデンではなぜ離婚や再婚が多いのか

 

 スウェーデンといえば「福祉国家」という言葉が一番最初に思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。スウェーデンは日本と同じ先進国であり、世界を代表する福祉国家です。

 そんなスウェーデンですが、実は世界でも上位に入るほど離婚率が高い国なのです。2016年のデータを見ると日本では1000人当たりの離婚率は1.73、スウェーデンは、2.81。スウェーデンの圧勝です。なぜスウェーデンは離婚が多いのでしょうか?

 その背景を踏まえてスウェーデンの結婚、離婚、家族関係について書いていこうと思います。

スウェーデンでの離婚が多い理由は

 スウェーデンには「サンボ」という制度があります。サンボとはスウェーデン語で「同棲」を意味します。簡単に言うと「事実婚」です。サンボは法律上で家族として認められ、守られます。スウェーデンには結婚をせず、パートナーとサンボの関係で暮らしている人が多くいるのです。またサンボ関係のまま子供を育て、一生暮らしていくカップルもたくさんいます。

 サンボは結婚とは違い財産を個人で管理することができるので別れることになった時、財産分与の問題がありません。ですので、言い方が悪いですが「別れるのが簡単」なのです。

 またスウェーデン人は家族でも個々を尊重し、ひとりひとりが独立しています。そのため基本的に我慢してまで一緒に暮らすということはしません。日本人は比較的結婚したら生涯共にする覚悟をし、多少不満があっても「子供のため」などの理由で簡単に離婚をする人はあまりいない気がします。

 スウェーデンではその考え方があまりなく、パートナーと合わなくなったら別れ、また新しいパートナーを見つける人が少なくありません。そのためスウェーデンには父違いの兄弟、母違いの兄弟、また連れ子同士の兄弟も多くみられます。決して珍しいことではなく、とても多いです。一見、子供がかわいそうと思いがちですが、子供たちは不幸ではありません。

 なぜなら、スウェーデンでは両親が離婚すると子供は1週間ごとに母の家と父の家とを行き来しながら生活することがほとんどです。扶養家族の制度がないスウェーデンでは両親のどちらかが引き取るということはあまりありません。そしてスウェーデンには「両親が離婚しているから可哀想」という考えもありません。周りに離婚している友達が多いのもあるかもしれませんが、親としての役割を母親も父親もしっかり果している人が多いので、子供にとっての負担が少ないのかもしれません。

再婚に対してとてもオープンなスウェーデン人

 そして私がスウェーデンに住んでいて一番感じたのが、離婚し、新しいパートナーができても、とてもオープンだということです。もちろん日本でも離婚後新しいパートナーと出会い、共に暮らしていくカップルもいます。しかし、その裏には家族からの良くないイメージや周りからの偏見が多少あるのではないでしょうか。ましてや思春期の子供がいる場合、子供が親の再婚相手を初めから受け入れられる人はどれくらいいるでしょうか。

 スウェーデンではそのような考えをする人があまりいないように感じます。親の再婚相手とも友達のように会話をし、親の人生は親の人生と考え、たとえ親子だとしてもひとりの人間として尊重し、独立している人が多いです。それだけスウェーデンでは離婚、再婚は当たり前になっているのかもしれません。

 実際に私の友達のお母さんも離婚をしすぐに新しい相手を見つけましたが、『明日デートがあるのよ、とても楽しみだわ』『この着信音は特別な人用なの』と、ためらいもなく話をする姿に少し驚きました。

 日本ではあまり見られないスウェーデンの家族関係、結婚、離婚事情。離婚率が高いからといって不幸な人が多いわけではありません。むしろ新しい人生を歩んでいくわけですからとても生き生きしてるように見えます。こんな国もあるんだなと思っていただければ幸いです。

[参考記事]
「日本人はスウェーデンで人種差別を受けるのかに答えます」

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