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ゲイに寛容なオーストラリア。シェアハウスの全員がゲイだった

ゲイに寛容なオーストラリア。シェアハウスの全員がゲイだった

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LGBTに寛容な国

 LGBTという言葉をご存知ですか?

 L=レズビアン、G=ゲイ、B=バイセクシュアル(男女どちらもいける人)、T=トランスジェンダー(体と心の性が一致しない人)と、大きく4つに分けられる性的少数者を指します。

 オーストラリアでは、彼らはその傾向を隠さず、人前で同性同士でも堂々と手をつないだりキスをしたりします。LGBTがあまり大っぴらに公表できない日本ではなかなか見ることのない光景ですよね。ここでは私が経験したLGBTの人との出会いの話をしたいと思います。

世界でも有数の大規模LGBT祭「マルディグラ」

 マルディグラとは、LGBTの人たちがパレードをする、一風変わっためちゃくちゃ大規模なお祭りです。前の日から場所とりをするような人もおり、シドニー市民はみんな、レインボー柄のグッズを身に着けたり、男女問わず過激なコスプレ(水着みたいな服だったり、セクシーすぎて目のやり場にこまるような恰好も多い!)で参加したりします。

私の住んでいた街、サリーヒルズ

 私はシドニーのサリーヒルズという場所に住んでいました。ここは以前は治安の悪い街として知られていました。しかし最近はヒップスターというおしゃれな若者たちによっておしゃれな隠れ家的カフェや古着屋が立ちならぶエリアへ変化しました。

 私が住んでいたシェアハウスには私と私の彼氏の他に5人の男性が住んでおり、半年ほど別の部屋に住んでいた一人の日本人男性とは、私はとても仲良しで、よく一緒に出掛けたりしていました。そのころ入ってきたばかりの初老のオーストラリア人男性はゲイだと聞いていて、私は内心、興味津々で話をしてみたいと思っていました。

近所に貼ってあったポスターが明らかにした真実

 ある日公園を歩いていると、電柱にポスターが貼っており、見ると「カモン!ゲイクラブ♪」といった紫とピンクの入り混じる激しい色彩で、思わず二度見してしまいました。

 そしてシェアハウスに戻るとリビングにゲイの初老のオーストラリア人がいたので「近所に貼ってあったポスターのイベントは今日だけど、あなたはそれに行くの?」と聞くと「もちろんさ、大きなイベントだからね」と言っていました。

 そして、そのあと日本人男子がちょうど帰ってきました。私は、「お帰り~!君も今日ゲイイベントでかけるの?(笑)」と冗談で聞いたその時です。男子は目を見開いて、その場で固まってしまいました。そして、「なんで知ってるの…?」とおびえたような口調でいいました。

 なんと、長い間友人だった彼もゲイだったのです。彼は私や、私の周りの人に長い間言わずにいたのです。私は「しまった」と思いながらも、彼を安心させようと思い、機転をきかせました。

 「ごめんね、実はずっと気づいてたよ。別に気にしなくていいのに!」と嘘をつきました。すると彼は少しほっとしたような、びっくりしたような顔をしながら、ぽつぽつと自分のゲイの歴史について話し始めました。そして彼は最後に、君は勘が鋭いんだなあ、と言いながら、「そっかあ、同じ家の〇と〇も、ゲイだったって気づいてた?」と私に聞きました。

 私は心の中で呟きました。「いや・・・知らない・・・」

 その時私は知ったのです。半年間一緒に住んだこのシェアハウスに住む男性たち、オーストラリア人おじさん、日本人男子、あと二人の男性たち・・・。つまり、このシェアハウスで私と私の彼氏以外「全員がゲイだった」ということになります。

[参考記事]
「アメリカのトランスジェンダーの現状。娘婿の父親はトランスジェンダー」

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