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荷物が届かない!評判の良くないパリの郵便配達

荷物が届かない!評判の良くないパリの郵便配達

 ヨーロッパ随一の先進国であるはずのフランス、その首都パリ。しかしながら、郵便事情にはちょっと呆れてしまうことも多々あります。

 パリ在住日本人も常にSNS上でぼやく、優秀とは言い難いパリの郵便配達事情について今回はお話ししたいと思います。

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留守伝票がない

 インターネットで何かを買っても、荷物をスムーズに受け取れることがほぼ皆無の我が家。もちろんパリでも地区によって違いますし、さらに言えば、配達担当者のモチベーションにより左右されることが多いです。

 普通、配達人がインターフォンを鳴らし、留守なら留守伝票を郵便受けに入れてくれるのですが、うちの地区の配達人はインターフォンという便利な存在を知らないのか、何も鳴らさず、勝手に留守だと決めつけてくれます(笑)

 私は自宅で仕事をすることも多いので、日中は自宅にいる日も多いのですが、いつも「留守扱い」にされてしまうのです。留守伝票が入っていればまだましな方。大抵、留守伝票すら入っていないので、自分でインターネット上の追跡調査をしない限り、荷物を配達に来たことすら気が付かず、荷物は発送先に送り返されてしまいます。そこで、毎回追跡調査は欠かせません。一日に何度もチェックする日もあります。

 年末、フランスの地方に住む義家族がサプライズで荷物を送ってくれたのですが、何も知らない私達。ある日義父から「荷物届いた?」と聞かれ、「何のこと?」と返したら、慌てて荷物の追跡調査へ。荷物は「不在扱い」にされ、既にうちの近所の郵便局に一週間置いてあり、あと少しで送り返されるところでした。うっかりサプライズプレゼントも送れません。

評判の良くないクロノポスト

 日本からの荷物を含め、外国からの荷物の配達を請け負うのが、クロノポスト(フランス郵政公社のグループ会社)。この会社は日本人のみならず、フランス人の間でも悪評が高いので有名で、ほぼ荷物は届きません。今までパリ市内で何度か引っ越しをしましたが、どこの地区に住んでいてもクロノポストはまともに配達してくれたことがないので、地区は関係ないように思います。

 普通の郵便配達と同じように、まず留守伝票を入れてくれません。実際、私のフランス在住日本人の友人は、日本から送ってもらった荷物が気付かないうちに「留守扱い」「保管期限超過」となってしまい、知らぬ間に日本まで送り返されてしまったそう。日本から送った送料も無駄になりますし、再度パリまで送ってもらうにも手間がかかります。

 昔、主人が外国のサイトで100ユーロぐらいの買い物をしたとき、配達はクロノポストだったのですが、なんと盗まれてしまいました。郵便局で調べてもらうと、「配達済み」になっており、誰かのサインまで見つかりました。もちろん主人のサインではありません。さすがにこのまま泣き寝入りはしたくない、と郵便局に調査を願う手紙を書留で送りましたが、結局荷物は出てきませんでした。

 このように悪評高いクロノポスト、一時期、パリ在住日本人が日本大使館を通じ、苦情の署名活動をしていたこともありました。その甲斐あってか、日本の郵便局サイトには、苦情受付の日本人カスタマーサービスの連絡先も載っています。

荷物置き去り

 たまに気まぐれで配達人が荷物を配達してくれる時、インターフォンを鳴らしてこちらが留守していると分かると、荷物をその場に置き去りにしてしまうこともしばしば。

 先日は、うちのアパート入り口にある守衛の控室のドアの前にポツンと、私宛の日本からの荷物が置き去りにされていたそう。ちなみにこの場所は同じブロックに住む住人全員が出入りする場所で、万が一誰かに盗られても分かりません。幸い、すぐに守衛が見つけ、保管してくれていたので助かりました。

 まだましな時は、うちの部屋のドア前に荷物が置き去りの場合です。外から帰ってくると、建物内の廊下にあるドア前に小包が放置されていることもしょっちゅうです。いつか誰かに盗られないことを願うのみです。

まとめ

 このように、パリの郵便配達事情は、正直安心できるものではありません。配達人の仕事は、どちらかというと体力仕事です。エレベーターがない建物も多いパリでは決して楽な仕事ではないと思います。周りのフランス人に配達の愚痴をこぼせば「所詮、配達の仕事でしょ」という半ば馬鹿にしたような言葉が返ってくるばかり。みんな諦めているようです。

 皆さんもパリにいる友人に荷物を送る際は、くれぐれもサプライズプレゼントはやめて、相手に荷物の追跡番号と合わせて知らせるのを忘れないようにしてください。

[参考記事]
「フランスに住んで14年。フランス人の付き合いやすい所、難しい所」

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