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パートナーの経済力を気にしないヨーロッパ人女性。その理由とは?

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パートナーの経済力を気にしないヨーロッパ人女性。その理由とは?

 

 皆さんは、魅力的な男性、モテる男性と聞いて、どんな男性を思い浮かべますか? 高身長、高収入、社会的地位の高い職業についている、イケメン、優しい、面白い等、一定の特徴が挙げられると思います。

 文化が変われば、魅力的な男性像も、女性がパートナーとなる男性に求める資質も異なります。著者である私が、ヨーロッパで生活する中で注目したのは、「ヨーロッパ人女性は、パートナーの経済力をさほど重視していない」という事です。本記事では、その理由について解説します。

独立心旺盛なヨーロッパ人女性

 ヨーロッパ人女性が、恋人や婚約者の経済力をそこまで重要視しない要因の一つとして、彼女達が幼少期から培ってきた独立心が挙げられます。

 よく言われているように、ヨーロッパでは専業主婦になるという選択肢が無いに等しく、ほとんど全ての女性が結婚や出産後も仕事を続けています。日本では、その理由について、「ヨーロッパの多くの国では、物価や税金が高く、一家に一人の収入だけでは余裕のある生活を送るのが難しいからだろう」と理解されているようです。

 しかし、実際には、男性一人の収入だけである程度豊かな生活水準を保つことができるにもかかわらず、共働きを選択する女性は大勢います。正確には、彼女達に、「共働きを選択したのだ」という自覚はないと言った方がいいかもしれません。幼少期から、「大人ならば誰でもできる限り、経済的、社会的に自立するのは当然だ」という教育を受けてきた彼女達には、結婚して家庭に入るという発想が本当にないのです。

 よって、「裕福なのに妻を働かせる夫は冷たい」「夫が高収入で一家が裕福な暮らしができるのに、なんで私まで一生働かなきゃいけないの?」「結婚しているのに、これからも一生働くのかと思うと気が重い」という気持ちで仕事をしている女性はほとんどいません。

あくまで対等なパートナーシップを目指すヨーロッパ人

 多くのヨーロッパ在住の方が、自身のブログ等で、「ヨーロッパ人は、男性が女性を養うものという感覚を持っていない」と指摘されています。これは本当です。結婚したカップルに関しては、お互いへの扶養義務を法律で定めている国は多いです。しかし実際には、ほとんどのヨーロッパ人は、この配偶者への扶養義務というものについて、深く考えていません。なので、結婚することによって「相手を守る」「相手の人生に対して責任を持つべき」という意識を持っている男性は本当に稀です。女性側も、男性に対してそういった期待を持っていません。つまり、結婚する事によって、経済的安定を得たい、得られると考える女性は少ないのです。

 大人2人が共に暮らし、生活費を負担することで、生活に余裕が生まれるのは事実です。しかしその一方で、結婚や同棲をすることによって、片方だけが一方的に経済的メリットを享受するということに抵抗を感じる男女がヨーロッパには多いのです。日本では、「夫の収入は夫婦2人の収入」「社会的地位や収入の有無に関係なく、夫婦は対等でいられる」という価値観を持つ人は多いですが、それはヨーロッパでは一般的に受け入れられているとは言えません。どちらか片方がもう片方に経済的に依存しているという状況に置かれた際、両者の間に力関係が発生する、相手に借りを作ってしまったと感じる人は多いのです。

 「男性が女性を養うという感覚はない」と述べましたが、例外もあります。彼らが、語学面や文化面でハンディのある外国人をパートナーにした場合は、初めから現地人同士のようにはいかないという事を理解し、相手が現地社会で自立できるまで支援する責任があると自覚する人は多いようです。

パートナーの社会的地位=自分の社会的地位ではないという認識

 ヨーロッパで生活していると、結婚後も男女それぞれが社会の中で自分自身の役割を見出し、地位を確立する事の大切さを痛感する機会が多々あります。

 特にそれを感じるのは、初対面の人に、「あなたは何の仕事をしているの?」「学生なの?何を勉強しているの?」といった質問を受ける時です。ヨーロッパでは、男女問わず初対面時の会話で、こういった職業に関する質問をし合うのはごく普通の光景です。相手の仕事内容や専攻について質問することで、どのようなことに興味を持ち、どのような専門性を持っているのかを知ることができるので、初対面の人との会話には適切な話題だと認識されています。また、この職業に関する質問は、結婚している女性、子供がいる女性にも普通に向けられます。

 スポーツ選手、映画スター、実業家等、社会的に成功している人がもてはやされる傾向にあるのはヨーロッパでも共通です。しかし、個人主義のヨーロッパでは、妻の社会的地位が夫のそれによって左右されるという考え方は一般的ではありません。また、自分以上の社会的地位や収入のある相手をパートナーにすることで、自分の生活レベルや社会的地位を向上させたいと考える女性は、ヨーロッパでは非常に少ないと言っていいでしょう。

 やはり、ヨーロッパでも男女共に、自分と同等の教育レベルや社会的地位を持った相手をパートナーに選ぶ傾向にあるのは事実です。これに関しては、周囲の目を気にしてというよりは、水準の違う相手とは対等な関係を築くことが難しい、コンプレックスを感じる、絶対に譲れない価値観の違いが生じやすいという理由が主だと思います。上で述べた内容と重なってしまうのですが、あくまでもパートナーとは力関係のない平等な関係を持ちつつ、自分が自分らしくいられる身分相応の生活の中で幸福を見出したいという女性が多いように感じます。

高価なプレゼント=愛情の証とは考えないヨーロッパ人女性

 基本的に、多くのヨーロッパ人は、自分の欲しいものは自分で買うのが当然という認識を持っています。そのため、クリスマスや誕生日等に、男性が女性に服飾品等の高価なプレゼントとを贈るという習慣はありません。このようなお祝い事や年間行事の際にヨーロッパ人カップルが贈りあうプレゼントは、本、チョコレート、パソコンの周辺機器、お花等、ささやかな物である場合がほとんどです。また、婚約指輪や結婚指輪も、10万円以下、中には2,3万円程度で購入するカップルは全く珍しくありません。

 これらは、高収入の男性の場合であっても同様です。ヨーロッパの男女には、「男性は本命の女性のためなら大金を使う」「大金を使う事によって愛情表現をする」という発想が本当にないのです。

 デート代に関しては、誰がどの程度払うかは同じヨーロッパでも国と個人によって違いが大きいようです。北欧等では割り勘あるいは交代で支払うカップルが多いですが、一部のヨーロッパでは、男性が支払うことが期待されていたり、デートに誘った側が払う、その時の状況など様々です。こういった場面でも、収入や社会的地位の高い人が収入の低い相手の飲食代を払うということを否定的に受け取る人もいるので、こればかりは同国人同士でも難しいようです。

裕福でなくても恋愛や結婚はできる

 上で述べたように、ヨーロッパでも、社会的に成功した人がちやほやされる風潮はあります。一部には、サッカー選手やハリウッドスターと結婚して、遊んで暮らしたいという浮ついた考えの人もいます。

 また、生計を共にするのならば、家族が生活できるだけの生活費がなければ話にならないというのは、ヨーロッパでもアジアでも勿論同じです。このため、無職期間が長い、社会人なのに実家に住んでいて自立する気配がないという人は、大人として対等な関係が築けそうにないと判断され、男女問わず敬遠されがちです。

 経済力を基準にパートナーを選ばないヨーロッパ人女性達に共通しているのは、「経済力のある男性と家庭を持たなければ幸せになれない」「結婚すれば自分が経済的に自立する責任はなくなる」という固定観念を持っていないということです。

 実際、「結婚相手や同棲パートナーに求める年収の最低ライン」等を設定する女性は全くと言っていいほどいません。ヨーロッパ人の多くが、「生活費を工面する責任は、男性だけではなく、男女両方にある」という考え方を持っているからこそ、一人で家族を扶養できない、あるいはしない男性を「甲斐性なし」と評価する風潮はないのです。また、男性が学生だから、あるいは研究者や芸術家、個人経営等、収入が不安定だから恋愛対象にならないという事もありません。

日本と比べて..

 ヨーロッパの男女関係を日本と比べて良い、悪いを言うのは間違えで、「ヨーロッパは個人主義であり、こういう文化を持っている」、ただそれだけのことです。日本は欧米とは逆で集団を大切にする文化です。ですので、家族という集団の中で「役割」が生まれるのも当然のことです。男は働いて、女は家庭で子供を育てる。個人主義では集団としてやっていけないですので、集団の中でそれぞれの役割を果たしているだけです。

 男女問わず日本人が欧米人と結婚する場合には、以上のような考えを欧米人は持っていることを頭に入れておいてください。欧米人的な考えが合っていれば結婚すればいいし、日本的な考えが良ければ日本人と結婚すればいいです。

[参考記事]
「欧米人には理解出来ない日本人の3つの結婚観」

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