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中国のギャンブルや風俗事情。これらは合法?それとも違法?

中国のギャンブルや風俗事情。これらは合法?それとも違法?

 

 日本は自由主義国家。ですから、憲法に様々な自由が保障されています。犯罪行為は刑法や様々な条例で処罰されますが、それ以外は基本的に何をしても自由な国です。

 一方で、中国は、正式名称を中華人民共和国と言い、1949年に中国共産党が中国全土を支配して以来共産主義で国家が運営されています。共産主義国家というのは、共産党が一党独裁の政治をしている国家を言います。日本に比べて自由度が少なく、制約の多い国家です。

 日本国憲法には基本的人権が憲法に規定されていますが、中国の憲法には国家の上に中国共産党が規定されています。国家よりも中国共産党が上にあるのです。自由主義の日本では考えられませんよね。

 お隣の国である中国は、姿かたちを見ると我々日本人と変わらない容貌の人達ですし、大都市を見ると今の日本の都市と変わらない国に見えてしまいますが、内情は全く違う国家なんです。

 日常生活の中で日本では当たり前にある事が、中国では禁止されている事(ギャンブルと風俗)と慣習的に無い物(自動販売機)の三つに絞ってご紹介致します。ギャンブルと風俗は合法なのか、それとも違法なのか。

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一つ目はギャンブル

 日本でも刑法で賭博は禁止されていますが、刑法に当たらない賭博は公に認められていて合法です。競馬・競艇・競輪・オートレース・宝くじ・スポーツ振興くじ、パチンコがそれに当たります(パチンコは日本の法律でも禁止ですが、警察の利権のためOK)。
パチンコ以外は公営ギャンブルと呼ばれて、監督省庁が所管して国庫収入の一部になっています。

 一方で、昨今も話題を賑わしたプロ野球選手による野球賭博などは、刑法犯として処罰の対象になりますので、もちろん違法です。

 さて、中国の事情ですが、日本よりも更に厳格です。簡単に申し上げると賭博は全て違法です。ですから、街中にパチンコ屋さんはありませんし、競馬、競艇、競輪場などはどこにもありません。

 唯一の例外は、国家が発売する「福利彩票」と呼ばれる宝くじと、一国二制度を採用している香港とマカオで許されているギャンブルです。香港には競馬場がありますし、マカオはアジア最大のカジノがあります。この二地区は、20世紀後半までイギリス領、ポルトガル領だった名残りと言えます。

 では、一般中国の人達は賭け事をしないのかというと、そんなことはありません。一般市民は小額のお金を賭けた遊びが大好きです。麻雀、トランプ、将棋など、室内だけでなく、戸外でもそこかしこで人だかりができる程に遊んでいます。本来賭け事は禁止されているので違法ですが、日本と同じで、一般社会では当たり前に行われています。禁止されているのは「福利彩票」以外のビジネスとしてのギャンブルです。

二つ目は風俗営業

 日本では風俗営業法の規制の下に、風俗店が営業していますが、中国ではこれも違法です。日本で言うスナックやバーに近い形態のお店としてカラオケ店というのがありますが、建前上は風俗店としては営業していません。女性店員がいるお酒を飲めるお店として営業しています。

 ポルノ雑誌や映画など、猥褻な図画を出版放映することも違法とされています。日本の場合、猥褻という概念がかなり変化を遂げて、今やコンビニでもかなり猥褻な雑誌が平気で販売されていますが、中国では日本の様な状況にはありません。街中は品行方正に保たれています。とはいえ、インターネットを経由すれば、海外のサイトから猥褻画像を見ることが容易なのは言うまでもありません。

三つ目は自動販売機

 自動販売機は前述したギャンブルや風俗とは違って、法規制されているという事ではありません。

 日本は自動販売機天国です。全国至る所で無人販売をしています。主として清涼飲料水が多いとはいえ、様々な品物が自動販売機で販売されている、世界でも珍しい国です。これは日本の治安の良さの証明だと言われています。利便性の追求であると共に、無人の機械にお金を貯めておいても破壊され、盗まれる危険性が極めて低い事から普及していると言われています。

 ですが、世界各国多くの国々では、自動販売機は普及していません(建物内にはありますが、閉館すると当然買えません)。中国でも殆ど自動販売機はありません。自動販売機は日本だけで数多く普及している機械と言えます。それでも現代中国では、大都市を中心に、少しずつ自動販売機が設置され始めています。これは、中国の治安が安全だという事を示しています。共産主義国家の警察力はとても強大ですから、人々は抑えこまれていると共に、一般の中国の人達は穏健な人たちです。

 中国の自動販売機は飲料が主体ですが、面白い所では、以前上海の地下鉄の駅に上海蟹の自動販売機が設置されて話題をさらいました。日本までとは言えないまでも、今後は中国でも自動販売機は普及していくかもしれません。

 近くて遠い国中国。政治体制は違えど、一般の中国の人達は我々日本人と同様に、多くは真面目で、家族の為に一生懸命仕事をして、休日は様々なリフレッシュをしています。

[中国記事]
「中国国民は本当に反日なのか。中国在住10年の著者から見た中国」

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