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中国人のマナーが悪いのには深い理由がある

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中国人のマナーが悪いのには深い理由がある

 

 爆買と呼ばれる単語が象徴している様に、経済力を持った中国の皆さんの来日が増えて、日本の多くの都市で、中国人観光客に遭遇することが多くなっていると思います。ひと頃よりは減少しているとはいえ、今も中国人観光客を目の当たりにする事は少なく無いのではないでしょうか。

 集団の中国の皆さんを目の当たりにすると、日本人の行動パターンとは違う事に驚かれる方も多いのではないかと思います。国が違うのですから、自ずと人々の行動パターンに違いもあります。ですが、どうも中国人のマナーが悪いのには深い理由があると筆者が考えています。

<中華人民共和国の建国がターニングポイント>

 水墨画の味わいのある絵画や、二胡に象徴される心に響く音色の楽器や音楽、書などの深い精神性のある世界、中国茶の深い味覚など、中国に代表される古くからの文化には、落ち着きと深みのある世界観が広がっています。

 このような深い文化を育んだ中国なのに、来日する中国の皆さんに感じる行動に対する違和感はどこから来ると思われますか?筆者は現代中国と、近世以前の中国との違いから来ているのだと解釈しています。

 現代中国というのは中華人民共和国建国以降の中国です。それと近世以前の中国というのは中華人民共和国建国以前の中国です。1949年を境にして、同じ中国が違う中国に変質していると感じています。これは政治体制に起因する変化ですが、その過程で行われた文化大革命と称される現代中国史上最低の政策によって引き起こされていると思っています。

 文化大革命というのは、現代中国を建国した毛沢東が提唱した自己保身の為の運動で、多くの国民が謂わば洗脳されて行動がエスカレートした社会現象を言います。簡単に言うと、政敵を粛清する目的で行われた活動で、いわゆるエリート層の人達を糾弾し、社会から抹殺した暴挙です(死者数は数千万人という推計も)。それが革命という単語を用いて行われたのです。

 名目は「封建的文化、資本主義文化を批判し、新しく社会主義文化を創生しよう」という政治・社会・思想・文化の改革運動だった。
しかし実際は、大躍進政策の失敗によって国家主席の地位を劉少奇党副主席に譲った毛沢東共産党主席が自身の復権を画策し、民衆を扇動して政敵を攻撃させ失脚に追い込むための、中国共産党の権力闘争であった。

 犠牲者数については、中国共産党第11期中央委員会第3回全体会議(第十一屆三中全会)において「文革時の死者40万人、被害者1億人」と推計されている[4]。しかし、文革時の死者数の公式な推計は中国共産党当局の公式資料には存在せず、内外の研究者による調査でも40万人から1000万人以上と諸説ある。

ウイキペディアより引用

 これ以降の中国とそれ以前の中国の社会風潮は全く違った物になったのだと解釈しています。毛沢東はそれ以前の権威を全て否定した結果、いわゆる道徳的な概念、観念、行動まで否定したのだと思っています。それ故に、極めて古くからの文化(精神文化も)も、権威として抹殺されたのだと思っています。

 文化的な価値、概念、観念、行動が否定された結果、それ以前の文化的だった中国は消滅してしまい、自己保身の為には手段を選ばなくても良いという観念の中国が生まれてしまったのだと思っています。文化大革命は後遺症をもたらして、現代中国にまで引きずっていると筆者は考えています。つまり政治的な背景が現代中国の常識やマナーのベースになってしまっているのだと思っています。

<列に並んでいられない事情>

 これも政治の結果なのですが、共産主義という一党独裁政治が継続している結果、様々な一般市民の生活に支障をきたしています。自由主義国家と最も顕著に違う点は、国民や顧客にサービスするという概念の欠如した国営企業の対応です。

 改革開放の結果、日本を含む世界各国企業が中国に進出し、サービスという概念は自由主義国家に近づいているのは事実ですが、一般市民に直接影響力のある国営企業のサービスの現場ではまだまだ旧態依然とした状態が継続しています。

 駅の改札などが顕著な例で、顧客が並んでいようがいまいが、どういう理屈か知りませんが、勝手に窓口が閉められてしまい、その理由も明らかにされません。地方からの出稼ぎ労働者の帰省にとって、鉄道は欠かせない交通手段です。長い列に並んで切符を購入しようとしていても、理由なく窓口が閉められてしまっては、故郷に帰る事も容易ではありません。こんな事が今でも平気で行われています。顧客本位ではないのです。自分たちの仕事本位なのです。ですから、列に整然と待っているだけでは、いつになったら切符が買えるのかがわかりません。

 どうしても急ぐ理由がある場合は、必死で窓口に駆け込みます。自ずと列を乱す事になります。しかし、先を越された人が怒る姿をほとんど見た事はありません。最初はこれが理解できませんでした。順番を越されている人たちが黙認しているからです。後ろに並んでいる人に先を越されているのに何故怒らないのだろう?

 しかし、だんだん理解出来る様になって来ました。自分は急いでいないから我慢できるけど、急いでいる人たちには譲っているのではないかと。そうでなければ、横入りされている多くの人達が怒らない理由が筆者には思い当たらないのです。きっと共産党政権の一党独裁政治に対して、こうして中国の皆さんは耐えているのだろう。末端の現場では、譲り合って社会を維持しているのだろう。そう思える様になったのです。これが真実かどうかはわかりません。しかし筆者にはそれ以外理由が想い当たらないのです。共産党という恐怖政治によって支配されている中国国民の皆さんは可哀想でなりません。

<まとめ>

 文化大革命による後遺症と、国営企業や行政サービスの悪さに対応する手段として、常識やマナーは崩れて行ったのだと言うのが筆者の考え方です。
 自由主義国家に生活しているだけでは、共産主義国家の国民の苦労は当然わかりませんが、中国に在住して様々な光景を目の当たりにして、筆者なりに感じ、考えたのです。この解釈は筆者の主観であって、真実の原因では無いかもしれません。しかし、悠久の歴史を有する深い文化を持って来た中国と、現代中国の常識とマナーは、どう考えても結びつかないのです。
 現代中国の皆さんの行動は、こうした背景が少なからず影響しているものと考えます。生きる為に仕方なくそうせざるを得ない国の事情が習慣化したという側面は少なからずある筈です。国が違えば、やはり行動も思考も違うのです。しかも中国は我々とは違う共産主義国家なのですから、違いは顕著です。

[参考記事]
「中国国民は本当に反日なのか。中国在住10年の著者から見た中国」

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