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カナダ人はなぜ愛国心が強いのか。日本人の愛国心との比較

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カナダ人はなぜ愛国心が強いのか。日本人の愛国心との比較

 

 カナダの国民意識調査や他のリサーチャーによると大多数のカナダ国民が自国を愛している、または誇りを持っているという回答だ。

 2016年に発表されたの国勢調査の結果を紹介する。
①カナダ人として誇りを持っている:87%
内訳は61%のとても誇りに思う、26%の誇りに思うを足して87%となる。興味深いのは女性のほうが男性よりも誇りに思うと答えたパーセンテージが高いということだ。

②カナダの国旗は重要か:91%がとても重要と答えた。アイデンティティーが必要だからという回答だ。

③カナダ国の何を特に誇りに思うか:軍隊の功績、歴史、健康保険制度の安定が肩を並べてトップ3。その他には、差別が少ない、憲法の内容、民主主義のあり方、社会保証制度、文化、科学とテクノロジーへの貢献などが挙げられている。

 2017年でカナダは建国150周年を迎える。それを機になぜこうも国民はカナダ人であることに誇りを持つのか、どうやって愛国心を培うことができるのかを考えてみた。

建国記念日を祝う

 7月1日は建国記念日である。この様子を話さずして語れないからである。朝から人々の「ハッピーカナダデー♪」があいさつとして交わされる。

 また、各自治体、市、州で様々なイベントが行われる。政治家が堅苦しい挨拶をするとかではなくて、とにかく国民が楽むためのイベントである。ダンス、ゲーム、バンドミュージック、歌、街頭パフォーマー、アクロバット飛行、パレードなどが朝からいたるところで始まり、その集まりに、国旗をマントのようにまとう人、カナダのTシャツを着る人でにぎわう。ピザ、BBQ,ドーナッツ、かき氷、綿あめなどの屋台がでるし、地元のアーティストの店もでる。夜には花火で終わるわけだ。

 20年前に初めてカナダデーを体験したときはショックだった。少なくとも私の育った日本の町では建国記念日をこういう風に人が祝うことなどなかった。せいぜい国旗を出して、とにかく祭日で休めるという感じだった。

愛国心の芽生え1:カナダデーは子供のためにある

 カナダデーのイベントは大人だけのものではない、子供が参加できるイベントなのである。道は歩行者天国になり、ゲームがあったり、フェイスペイント(顔にカナダ国旗や花を消えるペイントで塗って遊ぶ)、ホッケー(国技)を道路でしたり、自転車競技などとにかく子供が好きそうで退屈しないように考えられている。

 子供は勿論、小さい旗を帽子に挿したりして愛国心をアピールしている。この子供たちが将来のカナダを担うわけなのだから頼もしいではないか。

 子供の頃からこういう風にイベントを通して建国記念日を祝う習慣ができていると、結局は大人になってもまた自分の子供を連れて記念日を祝うわけだ。世代を通してつながっていくことに注目すべきだと思う。

 勿論子供だけではない、老人も大人も愛犬もつれて大いにエンジョイする。子供が遊んでいるうちに、大人たちはアンティークの車のショーを見て回ったり、音楽や歌を楽しんだり、屋台で時間を過ごす。面白いのは、自治体や市への意見箱も置かれてあったり、動物生態の青空学校、犬の世話の仕方など、多種多様の催しに出くわすことである。

 建国記念日にゲームをしたりハンバーガーを食べることが愛国心の現れなのか?と不思議に思うかもしれないが、何をしてもいいのだ。要は家族で、友達で一か所に集まり歌って笑って「ハッピーカナダデー♪」と声を掛け合えばそれで十分ではないか。国民が幸せだからこういうことができるのではないだろうか?

愛国心の芽生え2:歴史人物を学ぶ

 子供たちが学校へ行き始めると、日本の子供と同様色々な発表会がある。化学がテーマだったり社会問題がテーマだったりだが、必ずあるのがカナダ国の重要な歴史人物の発表である。一人の人物を選び調べて発表するのだがこれも愛国心の芽生えのきっかけを与えることではないだろうか。

 日本はカナダと較べて歴史が深いので、歴史上の人物は多数いるが、残念なのは受験勉強のための授業になってしまっていることだ。もっと、一人の人物に関して深いところまで教えるべきだ。日本では重要な歴史人物は「受験勉強で重要な歴史人物」になってしまっている印象がある。これでは愛国心は芽生えないだろう。

愛国心の芽生え3:国旗と国歌

 日本と同様カナダは赤と白の国旗だ。白地に赤いメープルの葉だ。国勢調査にもあるように、国民としてのアイデンティティーのために国旗は必要だと回答している(91%)。

 国歌は学校の特別な行事や終業式などにも歌われる。誰か疑問を唱えたことは私の知っている限りでは無い。カナダの国歌は原住民をたたえ、国土を賛美し、自由を愛し、国の為に尽くすことを謳っている。単純に考えても自分の国を称えるのは素敵な事ではないだろうか。

 日本では卒業式で国歌を歌わない先生がいるが、こんなことはカナダではあり得ないし、国旗をみると右翼を思い浮かべることもない。日本ではもっと愛国教育を行うべきだ。日本は紀元前660年から続き、今年で2677年だ。カナダの建国150年と較べると分かるが、もの凄い歴史の古い民族が日本。建国2677年という事実を知らない国民が多いのは日本のルーツ「古事記」を教えていないからだ。天皇家が男系として2677年続いているということが、これが日本のアイデンティティなのだ。だから、天皇家の男系が終わった時はそれは日本の終わりも意味するのだ。ここでは詳しく書かないが「女性宮家」の創設を民進党の蓮舫党首や野田幹事長、そして共産党が強く提案しているが、これは簡単にいうと「女系天皇を誕生させて、日本を終わらせる工作活動」ということだ。だから、あれだけ必死なのだ。「女性宮家を認めないのは女性差別だー」なんていう軽い問題ではないのだ。

愛国心のつながり:親の影響

  上記で述べたように親や祖父母が子供を建国記念日の行事に連れてゆき、そこで一日を楽しむ。たったこれだけのことが連鎖されてゆくだけだ。親が子供に楽しいことを通してカナダ人の誇りを教えていく。

 ほんの数週間前に新聞で「建国150周年記念を子供にとって特別なものにしてやりたいのだがどうすればいいだろうか?」というコラムがあった。こういう親に育てられた子供はやはり同じことを次の時代に教えていくのではなかろうか。

 日本では戦後逆のことが行われてきた。親が国に対してマイナスの感情を持っていれば子供もそうなってしまうのが当たり前。日本のお年寄り世代は「お前ら日本人は戦争で…」という自虐史観的教育を受けて育ってきたせいで、愛国心は薄いと感じる。これは日本人の強さを骨抜きにしたいGHQの戦略なのだが、見事に成功した。

 今でも自虐史観的教育が行われているが、若い世代はネットという武器を持っているので、真実が何かを知っている。だから、すごく現実的に判断をする。例えばほとんどの20代、30代は憲法改正に賛成しているのだが、憲法が日本を弱体化させるためにGHQが押し付けたものだと知っている。このように悪い意味での影響が薄れてきているのが救いだ。お年寄りのほとんどが憲法改正に反対しているのとは正反対。

まとめ

 建国記念だからといって、なにも難しいことを話したりする必要はないのだと思う。みんなでお祭りのように楽しめばいい、これがこの国と国民が健康な証拠であるのだから。国歌も歌いたいときに歌い、国旗も掲げたいときに掲げる、それで十分ではないか。

 日本もカナダと同じようにもっと国旗を揚げるできだ。祝日すら国旗を揚げない家庭が多く、残念でならない。これは授業で「戦争で私たちの祖先が悪いことをして…」という教育が行われているからである。こういう教育で国旗を好きになるだろうか。なりませんよね。今の日本の繁栄は戦争で亡くなった人たちがいなければあり得なかったという歴史的事実をもっと評価していい。英霊が眠っている靖国神社に参拝する政治家を右翼扱いする理由が私には分からない。どの国の国民も英霊に関しては深い感謝をしているが、それすら許されない日本って…。

[後記]
 最後に実際に私が目撃したシーンを話して終わりたい。数年前の建国記念日の夜、花火を待っているときのことだ。小さい女の子が「マミー、花火に連れてきてくれてありがとう。ママとカナダは大好き。」というやいなや、その子のお兄さんが国歌を歌いだした。その女の子は舌足らずでまだちゃんと覚えてない国歌を兄と一緒に歌いだした。その光景を見ていた周りの人たちの優しく見守る目が忘れられない。

[参考記事]
「カナダで問題になっている中国人の妊婦。社会保障のタダ乗り」

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